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司法書士を目指したきっかけは、大学卒業後2年半の会社勤めを経て退社したため、自由になった時間と貯金を使って何か資格を取得し、新たなリスタートを切ろうと決意したことです。
前職は金融関連の営業であったため、馴れ合いや癒着を避けるため必然的に数年単位での転勤が義務付けられていました。また、一年単位で評価が決まる営業の仕事であったため、どうしても短期的視点に立った戦略が重視され、少なくとも自分が担当している数年単位で稼げるだけ稼げばよいという、言わば焼畑農業的な増収方針が当然となっていました。結果が全ての世界の中で、時にはお客様の視点とはかけ離れた方向での業務も余儀なくされ、世の常とはいえ、自分が本当にこれでいいのかと自問自答の毎日でした。
そこで、晴れて自由な身となり、自分が生涯を通じてやりがいが持てる職業を求めて、片っ端から資格の情報を集めましたが、お客様と直接対峙することができ、地域に密着して根を張ることで中長期的な視点に立つことができ、信頼される法律家として身を立てることができる司法書士という職業を知り、人の相談にのることが人生で数多くあった自分にとってはまさにうってつけの資格だと感じたため、資格取得に向けて学習を始めました。
伊藤塾に入塾したきっかけは、不合格に終わった2回目の受験の直後、本試験分析会に出席し、講師陣の熱意を感じたことです。1回目の受験は準備期間も短く、照準はそもそも次年度であり、過去問を一周も解き終わらない中での受験だったので不合格は言わば当然だったのですが、2回目は少なくとも自分が必要ではないかと思われる勉強時間を費やし、やる気も十分だったので、思うように得点ができなかったのでショックでした。それまで、周囲に誰一人司法書士受験生がいない中での受験生活を続けており、世界中で自分一人しかこの資格の勉強をしていないのではないかと思うこともあったほどの孤独感と闘いつつの勉強だったので、たった一人での勉強には正直限界を感じていました。そこで、心機一転思い切って受験生の集う場に出ようと考え、伊藤塾の本試験分析会に参加しました。
その場では、本試験の分析自体も去ることながら、講師陣の熱意の凄まじさに圧倒されました。山村講師の分析、高城講師の肢の選び方、小山講師のギャグ、全て今でもかなり覚えているところですが、とりわけ蛭町講師の言葉には胸を打たれました。蛭町講師は不合格者である我々に向かって言いました。「皆さん、今非常に悔しい思いをしている方もいらっしゃると思いますが、それをぜひ何かに書き留めて下さい。真剣に取り組んだからこそ、本試験の結果に皆さんの弱点は全て凝縮されています。この先色んな人が色んなことを言いますが、今皆さんの抱いた感想が全てです。むき出しになったその弱点は今は鮮明ですが、時間が経つにつれ、残念ながら忘れていき、誰かが言った一般論の勉強に走ってしまうことになりかねません。自分だけの弱点を正面に見据え、今から猛烈にスタートダッシュして下さい。受験生だからと卑屈になる必要はなくて、何も恥じることなく俺は受験生だと胸を張って、逆に胸を張れるぐらいに思いっきり勉強を始めて下さい。」この言葉は受験生活を通して自分を励まし続けてくれました。すぐに本試験自己分析をはじめ、これだったら必ず受かるというプランを携帯電話に書きとめいつでも見られるようにしました。そして、少なくとも、自分がサラリーマンで働いていた時間以上の時間を毎日勉強しようと決意し、言わば勉強が仕事だと心得て、質においても量においても誰にも恥ずかしくない水準の勉強を続けることができました。
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