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----- 2008年 司法書士試験 合格体験記 -----
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入塾したきっかけは本試験分析会
講師陣の熱意の凄まじさに圧倒されました

S.Nさん(30歳)
東京大学法学部卒業
アルバイト

■受験回数
3回(伊藤塾の講座受講後、1回受験)

■伊藤塾受講講座(リンク先は2009年開講のものです。)
記述式スキルアップ講座、とける!記述式、
うかる!記述式「合格への直前予想編」、全国公開模試

* はじめに

司法書士を目指したきっかけは、大学卒業後2年半の会社勤めを経て退社したため、自由になった時間と貯金を使って何か資格を取得し、新たなリスタートを切ろうと決意したことです。

前職は金融関連の営業であったため、馴れ合いや癒着を避けるため必然的に数年単位での転勤が義務付けられていました。また、一年単位で評価が決まる営業の仕事であったため、どうしても短期的視点に立った戦略が重視され、少なくとも自分が担当している数年単位で稼げるだけ稼げばよいという、言わば焼畑農業的な増収方針が当然となっていました。結果が全ての世界の中で、時にはお客様の視点とはかけ離れた方向での業務も余儀なくされ、世の常とはいえ、自分が本当にこれでいいのかと自問自答の毎日でした。

そこで、晴れて自由な身となり、自分が生涯を通じてやりがいが持てる職業を求めて、片っ端から資格の情報を集めましたが、お客様と直接対峙することができ、地域に密着して根を張ることで中長期的な視点に立つことができ、信頼される法律家として身を立てることができる司法書士という職業を知り、人の相談にのることが人生で数多くあった自分にとってはまさにうってつけの資格だと感じたため、資格取得に向けて学習を始めました。

伊藤塾に入塾したきっかけは、不合格に終わった2回目の受験の直後、本試験分析会に出席し、講師陣の熱意を感じたことです。1回目の受験は準備期間も短く、照準はそもそも次年度であり、過去問を一周も解き終わらない中での受験だったので不合格は言わば当然だったのですが、2回目は少なくとも自分が必要ではないかと思われる勉強時間を費やし、やる気も十分だったので、思うように得点ができなかったのでショックでした。それまで、周囲に誰一人司法書士受験生がいない中での受験生活を続けており、世界中で自分一人しかこの資格の勉強をしていないのではないかと思うこともあったほどの孤独感と闘いつつの勉強だったので、たった一人での勉強には正直限界を感じていました。そこで、心機一転思い切って受験生の集う場に出ようと考え、伊藤塾の本試験分析会に参加しました。

その場では、本試験の分析自体も去ることながら、講師陣の熱意の凄まじさに圧倒されました。山村講師の分析、高城講師の肢の選び方、小山講師のギャグ、全て今でもかなり覚えているところですが、とりわけ蛭町講師の言葉には胸を打たれました。蛭町講師は不合格者である我々に向かって言いました。「皆さん、今非常に悔しい思いをしている方もいらっしゃると思いますが、それをぜひ何かに書き留めて下さい。真剣に取り組んだからこそ、本試験の結果に皆さんの弱点は全て凝縮されています。この先色んな人が色んなことを言いますが、今皆さんの抱いた感想が全てです。むき出しになったその弱点は今は鮮明ですが、時間が経つにつれ、残念ながら忘れていき、誰かが言った一般論の勉強に走ってしまうことになりかねません。自分だけの弱点を正面に見据え、今から猛烈にスタートダッシュして下さい。受験生だからと卑屈になる必要はなくて、何も恥じることなく俺は受験生だと胸を張って、逆に胸を張れるぐらいに思いっきり勉強を始めて下さい。」この言葉は受験生活を通して自分を励まし続けてくれました。すぐに本試験自己分析をはじめ、これだったら必ず受かるというプランを携帯電話に書きとめいつでも見られるようにしました。そして、少なくとも、自分がサラリーマンで働いていた時間以上の時間を毎日勉強しようと決意し、言わば勉強が仕事だと心得て、質においても量においても誰にも恥ずかしくない水準の勉強を続けることができました。

* 私がとった勉強方法

記述式スキルアップ講座(不動産登記法)は、8月から始まる講座であり、値段もお手ごろなところですが、自分にとっては一番ためになりました。早い時期から本試験ではこれ以上の記載量は考えにくいと思える程の分量の問題を毎週5問解くことになるため、体系的な記述式対策をとったことがなかった自分にはかなりの負担で、当初は不動産登記法の記述対策に毎日2時間以上使うこととなり、本当にこんなことをしていて大丈夫だろうかと不安になりました。しかし、膨大な記載を繰り返す中で、どんな問題でも書くことさえ決まれば後は単純作業に過ぎないということが実感できるようになり、講座が終了する頃には、復習時間も含めて1時間足らずでその日の記述式の学習を終了している自分に気がつきました。これまでは、書くことが決まってからも、あーでもない、こーでもないと悩みつつ答案を作っていたので時間がいくらあっても足りなかったのですが、この講座を通じて、どんなに記載量の多い問題でも、書くことさえ決めれば必ず15分以内に書ききることができるという確信が持て、少なくとも記載スピードには絶大な自信を持つことができました。本試験当日、試験終了まで残り35分の状態で不動産登記法の記述式の問題を解き始めたのですが、絶対自分なら解き終わるという自信がありました。試験終了まで残り7分の状態で、書くことが分からず答案の右半分が埋まっていない状態でしたが、書くことさえ分かれば絶対書ききれると信じて問題用紙にくらいつくことができ、残り数十秒という状態で書き殴った部分のみが結果的には採点され、合格に繋がりました。書き始めたら一瞬で書ける、だからこそぎりぎりまで考えられるという、まさにスキルアップのコンセプトを体現した合格であったと思います。

* 直前期と試験当日

直前期のオープンスクール(司法書士試験突破!必勝講義〜合格のために、いま何を考え何を実行すべきか)は受験生ならば絶対に受けるべきです。自分が受けた実感としては、もっと早くから知りたかったというところが本音です。本番当日にいかに実力を発揮するか、そのためにすべきことは何かについて、自分なりに悩みぬいた上でこれで闘うといった心構えを自己流で作っていたのですが、このオープンスクールではそういった心構えが言わば当たり前のこととして披露されていました。自分の考えが間違っていなかったことが再確認できたという意味で大変有意義であり、昨年受講していればもっと悩まずに済んだのにと思った程でした。

本試験当日は、一晩中ほとんど眠れず、横になって目をつぶっていたことにより、まぶたは痙攣し、頭痛は酷く、予想通りコンディションは最悪でした。しかし、予想外ではありませんでした。なぜならば、直前のオープンスクールを通じて本試験同様のシミュレーションをすることが不可欠であることを学び、直前一週間は毎日本試験と同じ時間に同じ順番で本試験より遥かに多い量の問題を解くことで、真っ白になりながらも実力を発揮する練習、言わば極限まで自分を追いこんだ実戦練習が積めていましたし、ほぼ徹夜で模試を何度も受けることにより、最悪のコンディションでも結果を出せることが実感として分かっていたからです。体調が万全でなくても絶対受かる、その気持ちだけは微動だにすることがなかったので、本試験中の択一式の問題文の長さや、商業登記記述式の記載量の多さ、不動産登記記述式の別紙形式、どの場面でも諦めることなく頑張れたのだと思います。

* 最後に

来年の合格を目指されている皆さん、努力と根性で頑張ってください。直前3ヶ月という言葉がありますが、毎年本試験がある以上、本番までは後1年を切っているわけで、いつだって直前期だと思って間違いはありません。自分は常に直前期だと考えて、年内からバイトのない日はコンスタントに10時間以上勉強していました。やれるだけやった、もうやることはないと思うほどの準備を積めば、結果は自ずとついてきます。常に真っ直ぐ前だけを見つめて、前進あるのみです!

(2008年11月・記)

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