公務員志望がいない学部だったけど、気軽に相談できる環境が伊藤塾にはあった

 
合格者イラスト

Rさん
◆所属大学: 東京大学 農学部
◆受講講座: 国家総合職コース、国家総合職ゼミ

はじめに

国家公務員を志望した理由

社会のために、日本のために働きたいと思ったからです。
単純な利潤追求ではなく、明確なミッションのもの、これからの日本の発展と繁栄を支える人材になりたかったからです。国の政策の一端を任される規模感の大きい仕事をできるということも魅力的でした。

 

伊藤塾を選んだ理由、伊藤塾のココが教養区分合格につながった!

伊藤塾を選んだ理由は一番知名度が高かったからです。
大手ならでは手厚いサポートが良かったです。また、講師カウンセリングやサポートスタッフの方とLineなどで気軽に相談できる環境も整っていて良かったです。
 

私がとった勉強方法

総合論文試験について

定期的に行われる伊藤塾のゼミのライブに予定が合えばなるべく参加するようにしていました。それまでに、一通り回答を自分で書いてきて、講義の内容を聴くという形でした。
教養区分の1次試験の1ヶ月前くらいにゼミでピックアップされた全ての問題に対して、ゼミの講義の内容・文献からの得た知見を踏まえて自分の中で100%と思える回答を書きました。ゼミでは総合論文で必要とされるような素養を一通りカバーできるようなテーマを扱っていると思うので、全ての論文に対して満足できる答案を書き上げるということは大きな自身につながりました。
また、伊藤塾の添削制度を利用して、何枚か添削してもらいました。本番であまり点数が振るわなかった理由として、添削が不十分だったから、という要因が挙げられると思います。私は理系学部出身ということで、周りに国家公務員を目指している人が一人もおらず、同級生同士で添削し合うことができませんでした。なので、なおさらもっと添削制度を活用すれば良かったです。添削をすることで、自分が書いていては気づかなかった論理の欠落や誤字、曖昧な表現などを指摘してもらうことができ、大変参考になります。
他には、日経新聞を毎日読んで、時事的な感覚は養っていました。

 

基礎能力試験(知能分野)

私は大学受験の時から数学が苦手で、中学受験も経験していないためかなり苦戦した分野でした。伊藤塾から与えられた教科書と問題集を23周しました。解いていてわからないところはWeb配信で確認しました。
苦手なものは早めに片付けたいと思っており、一番早くから着手した分野です。大学三年生の6,7月から重点的に取り組みました(教養区分1次試験の3ヶ月くらい前から)8月中には前述の教科書と問題集を2,3周し、「量」を繰り返すことからくる自信をつけました。9月は時間を測って演習をしました。伊藤塾から送られてきた過去2年間分の過去問に加え、市販の問題集を利用しました。文章理解の部分が著作権で載っていない場合が多かったので、それを踏まえて毎回の目標点を立てました。文章理解は得意であったので、どんなに躓いても6/8は正解する、そして数的処理ではどんなに躓いても 9/16は正解する、というどんなに躓いても15/24は得点する、という目標を立てました。
また、私は時間内には全ての問題を解き終わらないと思っていたので、「確実に取る問題」「勘に任せる問題」の2種類に問題を振り分ける勘を毎回の演習で鍛えました。本番でも、この勘を思う存分に発揮することができ、効率良い得点につながりました。

 

基礎能力試験(知識分野)

これは膨大な量の知識が問われるため、全ての分野を網羅することは不可能だというスタンスは最初からありました。そのうえで、勉強する内容の優先順位を作りました。
まず、優先順位が高いものとしては大学受験で利用した科目です。具体的には世界史、地理、化学基礎、生物基礎、数学でした。世界史と地理は、まず市販の問題集の教養区分過去問にチャレンジしました。そこできちんと正解しているとこ、そしてわからなかったところを把握し、忘れかけている知識の穴を洗い出しました。私の場合、世界史は近代史(特に中国史)が壊滅的だったので、そこを重点的に復習しました。他に、古代東南アジアのとこも忘れていたのですが、教養区分の過去の系統からあまりここは出ない分野だということを確認し、ほったらかしにしました。
化学基礎と生物基礎は「新スーパー過去問ゼミ」で復習、そして伊藤塾のW絵講義を一通り見ました。数学もチャート式で忘れていた数列や図形の方程式を見直したくらいしかしていません。
次に優先順位が高いものとして、大学の前期課程で少し触れた社会学(自分の興味もあった)、そして学部で扱うことが多い生物(特に生態系のとこ)でした。「あ〜ここ授業で前やったな」と思い出しながら伊藤塾のテキストを利用して勉強を進めました。

 

企画提案試験

伊藤塾が1次試験合格後に公開するWeb講義を一通り見ました。そこで基本的な答案の書き方、そしてプレゼンの仕方を学びました。また、その動画では公開された白書を踏まえて、伊藤塾で予想問題が発表されました。予想問題に対して自分の答案を作成し、本番どのような問題が出ても対処できるようにしました。
また、私は学業がその時期は非常に忙しく(農学部の試験期間と被っていました)、数百ページにわたる白書を全て完璧に読み込むことができませんでした。なので、伊藤塾のレジュメで白書の要約が載っていたのでとても助かりました。予想問題の答案を書く際に参考にしたいと思える箇所をその要約で確認し、それだけをより詳しく読むということができたので、効率よく対策ができました。
伊藤塾の方で実施していただいた模擬企画提案試験はとても参考になりました。講師の方に自分の政策の穴を指摘していただけるのと同時に、本番と同じ形式を経験し、慣れることができます。私は模擬企画提案試験で講師の方からかなり厳しいフィードバックをいただきましたが、それに対する自分なりの答えを考えることで論文をより良いものにできましたし、本番の質疑応答で困ることもありませんでした。ちなみになんですが、伊藤塾の模擬企画提案試験の方が本番よりもよっぽど圧迫した雰囲気でしたので、むしろ本番はリラックスして挑むことができました。
他に、予想問題の自分の答案をもとに、2分間の発表の練習を家で録音して何度もしました。
 

 

政策課題討議

ほとんど対策をしませんでした。
グルディスはやはり場数を踏むことが重要だと思うのですが、私は理系学部で周りに一緒に練習するような友達がおらず、そのようなコミュニティにも残念ながら所属していなかったため、対策仕様がありませんでした。
民間のグルディスでの練習はよかったと思います。出題されるお題は異なっても、求められるスキル・評価されるスキルはさほど変わらないと思うためです。しかし、私は民間就活も全くしていなかったため、練習することはありませんでした。
伊藤塾の方で企画してくださった模擬政策課題討議試験で、一回だけ本番と同じ形式で練習できたのが唯一の直接的な対策だったのかなと思いました。その一回で何か劇的に変わったことはありませんでしたが、人を番号で呼ぶ制度、進行の流れなどを体験できて良かったです。また、当初は平日のみの実施だったのですが、私は授業をどうしても休めなく、泣く泣く模擬政策課題討議試験の参加を諦めようとしていたところ、伊藤塾の方が土日の実施を開催してくださったのを覚えています。とてもありがたかったです。このような柔軟な対応をしてくださるのも伊藤塾の良いところかと思います。
この分野は2次の科目の中で一番対策仕様がないと思います。はっきりと喋る、論破しない、他人の意見を聞くそぶりを見せる、的外れな意見は言わない、といった点を意識すればポテンシャルだけでそれなりの評価は取れると思います。

 

加点対象の英語試験について

25点加点をいただきました。自分は帰国子女で英語試験のために勉強は一切せず、参考になる部分はないかと思うので割愛させていただきます。

 

普段の生活と試験対策について

自分はサークルは2年生で引退しており、アルバイトやNPOでのボランティアも教養区分1次試験前の1ヶ月は休みをいただいたため、そこまで両立に苦戦しませんでした。
ただ、休ませていただいた申し訳なささもあり、1次試験後はシフトをたくさん出してしまったため、2次試験の勉強との両立は少し大変でした。アルバイトはもう長く、社員の方々との中がよかったため、「試験どうだった?」「合格しそう?」などといった質問を気軽に聞かれ、それに対して「めちゃくちゃ難しかったです」「合格は五分五分ですね~」といった会話をできたのは気持ちが和みました。担当しているクラスの生徒とも仲が良かったため(塾講師やっています)、「この前重要なテスト受けてきて、疲弊したよ」と愚痴る(?)ことができたのも良かったです。
他には、夏に外務省のインターンに参加し、改めて霞ヶ関で働きたいなと思うようになり、試験勉強の大きなモチベーションになりました。行きたくもないのに民間企業のインターンに参加する意義を見出せなくなり、民間のインターンには一切参加しませんでした。

 

民間企業の就職活動について

 
民間就活をしています。
ミッション、やりがいで言えば国家公務員が一番だと思うのですが、ワークライフバランスや民間だからこその様々な融通の利きやすさに最近惹かれています。ベンチャーから大手まで幅広く見ています。ベンチャーでは主にHR業界、大手は総合商社を見ています。
今後、説明に参加をし、社員の方々の話を聞くことで、自分にはどっちが合っているのか見極めて行きたいです。
公務員試験対策のために勉強した文章理解や数的処理は民間のSPIや玉手箱に役立っています。また、人物試験対策もそのまま民間の面接に役立っています。

 

どのようにモチベーションを維持したか

私はコロナ後の大学三年生の夏から勉強をはじめました。私は夏インターンにほとんど参加しなかったため、毎日5時間くらいを公務員試験の勉強に捧げる日もありました。「公務員試験 絶対合格」という紙を机の前に貼って、いつでも見られるようにしていました。それでも足りないときは、適当な紙に筆ペンで「絶対合格」「全力」などといった言葉を繰り返して書くことでモチベをあげていました。
本当に勉強が嫌になった時は、YouTubeで動画を見たり、音楽を聴くことで思いっきり気分転換もしました。しかし、そういう日は多くても週に一回という上限を決めていました

 

最後に

教養区分に合格することで、まずは圧倒的な余裕が生まれます。
国家公務員を志している方々にとって、試験合格は大きな心理的負担になるかと思います。その心理的負担が除去されるという意味で良い一方、官庁準備に向けて余裕を持って準備できるとうメリットもあります。
教養区分受験はメリットでいっぱいです。1次試験突破さえすれば、2次試験までの期間の行いで最終合格は十分可能なので、まずは数的処理を頑張りましょう。