「論文マスター」で身につく合格答案作成力

論文マスターって、どんな講座?

獲得目標となる「論文力」とは

①問題分析力

問題分析は答案作成の出発点。 生の事案を読み、当事者の具体的主張や、複雑な権利関係、事実関係を整理 していく作業です。問題分析は、法律知識があるだけでは難しく、相当程度の訓練が必要になります。
論文マスターでは、複雑な事案への取り組み方、分析の方法を伝授し、問題文を法的に読み解く力を養成します。

②論点抽出力

事案分析にあたっては、問題となる論点をすべて書き出していきます。論文試験においては、論点ごとに配点があり、重要な論点を落とすことは失点につながるため、短時間で的確に論点を見抜く力なしには、合格答案を作成することはできません。
論文マスターでは、 論点抽出の訓練 を徹底的に行っていただきます。

③答案構成力

問題分析、論点抽出の後は答案構成を行います。短い時間の中で答案を書きあげるためには、論点を取捨選択し、どの論点をどの程度書くかといった見当をつけておく必要があります。 答案構成はいわば答案の設計図 であり、答案の方向性を決定し、合否をも左右する重要な作業です。
論文マスターでは、各問題について事前に予習として答案構成を行っていただきます。全ての問題を終えた時は、かなりの答案構成力が身についているはずです。

④答案表現力

どんなに正確に問題分析・論点抽出がなされ、筋の通った答案構成が組み立てられていても、説得的な文章としてそれが答案上に表現されていなければ意味がありません。採点者を納得させる答案を作成するには、適切な接続詞を使い、要点を明確に伝える文章力が必要になります。
論文マスターでは、 論理的かつポイントを押さえた簡潔な論述 の方法を修得します。

目標達成による学習効果

予備試験合格レベルの答案作成力の獲得

論文マスターは、効率的かつ効果的に論文作成力が身につくよう設計されています。
論文マスターの受講により、難関法科大学院入試はもちろん、予備試験論文試験合格レベルには困難なく到達することができます。

司法試験論文式試験の下地づくり

長大な司法試験の問題に取り組むためには、早い段階での基盤固めが必要です。
論文マスターでは、比較的短い問題文に数多く当たることで、早期に司法試験論文式試験突破の基礎体力が身につきます。

論文マスター受講の心得

心得その1「基礎マスターの復習を完全にしてから」は誤り。

「基礎マスターを受講し終えたものの、復習は不十分だし、学習初期に受講した科目にいたってはもうほとんど覚えていない…」という方は多いのではないでしょうか。しかし、基礎マスターの復習が不十分だからといって、「論文マスターの前に基礎マスターをもう一度復習して完璧にしなくては」と考えるのは誤りです。
基礎マスターは、司法試験合格に必要な知識のほぼすべてを修得する講座。その内容は広範であり、 一度聴いただけでは、全てを記憶したり理解することができなくても当 然 なのです。法律学習は、繰り返して定着させてゆくもの。 忘れていることを恐れずに、次の段階に進むことが大切 です。

心得その2基礎マスターを修得するためにも、論文マスターに進もう。

そもそも、 基礎マスターと論文マスターは、合格力を養うための両輪 といえます。基礎マスターでは合格に必要な知識のほぼ全てが修得できますが、この段階では知識はまだ抽象的です。抽象的知識は、実際に問題を分析する中で、生きた具体的知識となり、使いこなすことが可能になります。また、論文問題に取り組むことによって知識相互が有機的に関連付けられ、あやふやだった項目を深く理解できるようになります。
このように、 「基礎マスターで習ったことを確実に修得する」には、論文マスターの学習も必要 なのです。基礎知識を完璧に修得してから、と考えていると、いつまでも前に進めない状態に陥りかねません。

心得その3「書けない」ことを恐れない。

「まず基礎マスターを十分に復習してから」という意識は、知識が欠落したまま論文問題に取り組むことで、「何を書けばいいかわからない」事態に陥ることに対する恐れから生じるものといえるでしょう。しかし、基礎マスターの復習が十分であっても、初めから論文を難なく作成できる人は稀です。
この点、短答式試験の対策としては、知識の確認の要素が強いため、テキストを読まずに問題を解き、知識の抜けをチェックする作業が主です。しかし、 論文マスターにおいては、理解が不十分な分野はテキストを見ながら問題に取り組む方法も取り得ます。これは、論文マスターが知識を確認することではなく、知識を使って論文を作成する方法を学ぶ講座だからです。そのため、論文マスターでは、事前に基礎マスターテキストの該当分野を復習し、知識を確認してから問題研究に取り組む、という方法がスタンダードです。
「初めから論文を書き上げることができなくても当たり前」 ということを心に留め、知識を確認しながらであってもとにかく問題に取り組んでみる、書いてみるということが大切です。

「答案作成力」を飛躍的に向上させる!論文マスター 実力アップ↑学習法

1.基礎マスターの復習を怠らない。

論文マスターは、基本的知識を前提として、論文の書き方を学ぶ講座です。そのため、基礎マスターの復習をせず、知識が抜けたまま論文マスターに臨むということは、いわば必要な英単語を知らないまま英作文に挑戦するようなもの。必ず該当箇所の基礎マスターの復習を行ってから予習に臨みましょう。

基礎マスター復習手順

1.該当箇所の特定
当日の論文マスターで出題される問題を事前に見て、問われている知識を確認する。
2.復習範囲の画定・復習
入門講義テキストを読み込む範囲を決める。範囲を絞ったら、Aランク知識など重要箇所を効率的に押さえていく。曖昧な箇所は講義を聴き直そう。
3.「問題研究」に該当ページを書き込む
復習が終わったら、入門講義テキストの該当ページを問題研究に書き込んでおく。自分なりの注意点などもメモしておくとよい。

2.論文マスターは、予習が命!

論文マスター講義では、問題を事前に検討してきたことを前提に講義を行います。疑問に思った箇所や、論文作成上困難を感じた箇所を明確にしてから講義を受けることで、実践的な答案作成力を養うことができるのです。すべての問題につき実際に答案を作成して臨むことは難しいので、少なくとも答案構成をして臨むことになります。

予習の方法

1.問題分析
蛍光ペンや記号を使ってマーキングしながら、問題となる事例を正確に把握していく。
2.論点抽出
論点名などを端的に記していく。
3.答案構成
どのような順で書くか、ナンバリングを行う。迷わず論理的に文章が構築できるよう、問題提起と、接続詞を書き出す。

3.弱点を知り、克服する。

論文作成力を効果的に養うには、予習にあたって行った答案作成や答案構成をそのままにせず、徹底的に分析することが大切です。当然のことではありますが、まず弱点を知ることができなければ、それを克服することはできません。

弱点分析の手法

1.内容面
≫論点を落としていないか ≫論証を正確に書けているか ≫妥当な結論を導けているか ≫問題文の事情を拾えているか
2.形式面
≫各論点の展開量のバランスが取れているか ≫正しい接続詞を使った論理的文章になっているか
≫意味づけされたナンバリングができているか ≫問題提起と結論は一致しているか どのような順で書くか、ナンバリングを行う。迷わず論理的に文章が構築できるよう、問題提起と、接続詞を書き出す。

4.復習をしながら、テキストを加工する。

論文マスターを聴き終えたら、テキストを加工し、情報を一元化していきます。
土台となるテキストに、関連する資料や判例を適宜追加して綴じこんだり、自分なりの実践的な論証に修正したりしながら、「1科目につき1日あれば見直すことができる」程度の分量に情報をまとめていきます。
この際、論文または論証を、問題提起やあてはめなどが一目瞭然となるよう、色分けをしていきましょう。復習が終わったら、入門講義テキストの該当ページを問題研究に書き込んでおく。自分なりの注意点などもメモしておくとよい。

予備試験ルートから司法試験合格を果たした合格者が使用したテキスト