2020年7月15日司法試験委員会決定
新型コロナウイルス感染症等の感染防止対策について

司法試験委員会より発表のありました「令和2年司法試験及び司法試験予備試験に係る新型コロナウイルス感染症等の感染防止対策について」(法務省ウェブサイト)をもとに、受験生の皆様の多くが疑問に思われていることを法務省に確認のうえQ&Aにまとめました。
回答いただいた内容にあるとおり、本試験までは不透明な要素が多いですが、だからこそ今は目の前の勉強に淡々と取り組んでいただけたら幸いです。
体調に気をつけて元気に本試験の日を迎えてください。
 

法務省ウェブサイトより引用 
令和2年司法試験の実施に係る新型コロナウイルス感染症等の感染を防止するための対策について,司法試験委員会決定がありましたので,必ず御確認願います。
なお,同委員会決定4(2)記載の新型コロナウイルス感染症等の罹患が疑われるとして受験を認めない場合としては,サーモグラフィ等による検温を踏まえた体調等の確認により,新型コロナウイルス感染症に係る濃厚接触者として健康観察期間中の者や試験実施日前14日以内に海外から帰国・入国した者と認められる場合などがありますので,御留意ください。
また,試験当日フェイスシールド(透明で顔全体の表情等が試験監督員等から確認できるものに限る。),手袋(透明で音が出ないものに限る。),消毒液(アルコール除菌シート含む。)及びウェットティッシュについては,使用して差し支えありませんので,使用する場合には,試験開始時刻までにフェイスシールド及び手袋は着用し,消毒液・ウェットティッシュについては机上に置いてください。
※  上記物品を使用したことによって答案用紙等が汚染・破損しても,取り替えには応じられませんので,使用には十分注意願います。
※  物品の形状等(大きさ・個数)によっては,使用を認めない場合もありますので,試験監督員等の指示に従ってください。

受験者全員が安心して受験できるよう,新しい生活様式」(厚生労働省ホームページ)を実施していただくとともに,厚生労働省が推奨している新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA)を利用するなどして,感染防止・体調管理に努めてください。また,試験場において上記委員会決定のほか,以下の対策を行う予定ですので御承知おきください。

〇 試験実施に係る監督員等について
 試験監督員等については,マスク及びフェイスシールドの着用を義務付け,手洗い及び手指消毒を徹底します。
〇 配席(試験室の席)について
 試験室の配席については,他の受験者との距離が十分確保できる配席としています。
〇 試験終了後の退室について
 試験終了後の密集を避けるため,各試験室ごとに退室時間を調整します。 

Q 東京・大阪など、感染者が増え続けているが、緊急事態宣言が再度発令されたときでも、試験日程に変更はないのでしょうか?また変更の可能性はありますか?

A 変更は,可能性の一つとしてあります。ただ,いまのところ,実施予定です。

1 マスクの着用等について
試験当日は,感染防止のため,マスクの着用をお願いします。また,飛沫飛散防止のため,休憩時間や昼食時も含めて試験場内での私語は慎んでください。
試験場に手指消毒用のアルコール液を設置しますので,適宜使用してください。

Q マスク以外の使用はよいのでしょうか。

A  [法務省ホームページに記載あり]
試験当日フェイスシールド(透明で顔全体の表情等が試験監督員等から確認できるものに限る。),手袋(透明で音が出ないものに限る。),消毒液(アルコール除菌シート含む。)及びウェットティッシュについては,使用して差し支えありません。
上記物品を使用したことによって答案用紙等が汚染・破損しても,取り替えには応じられませんので,使用には十分注意願います。
物品の形状等(大きさ・個数)によっては,使用を認めない場合もありますので,試験監督員等の指示に従ってください。

Q ジョギングマスク,バンダナ,スカーフ,タオルでもよいのでしょうか?

A ケースバイケースとなりますが,できればマスクをしていただきたいです。ゴムひもで耳が痛くなるなどの不都合は,みな同じのため,痛くならないマスクを選ぶなど工夫していただきたいです。 

Q 途中で息苦しくて,5・6分マスクをはずすことは許されますか?

A 基本的にマスクをできるだけつけていていただきたいです。

Q 司法試験六法は、前日に他の方が使用した六法を使用することになりますが、除菌は毎日行いますか?そもそも紙のものを除菌することは可能なのでしょうか?

A 検討しているところです。決定ではありませんが,シャッフルせず,同一の六法を使用いただくことも,対策の1つとして検討しています。

2 試験室等の換気について
試験室等は,換気のため,試験時間中も含めてドア等を開放することがありますので御承知おきください。

Q 全ての会場に窓はありますか?

A 具体的には答えられません。できる限り安心して受験してもらえるよう対策はいたします。

Q 試験時間中ドア等の開放で,暑いところなどムラができる可能性はないでしょうか?

A 検討事項としてあがっていますが,具体的にどうとはお答えできません。

3 試験場への集合等について
試験場入口にサーモグラフィを設置するなど,体温測定を実施する予定ですので,時間に余裕を持って試験場に到着するようにしてください。なお,試験場への移動に際しても,公共交通機関及び試験場周辺等において多人数が密集する状態を避けるよう配慮してください。

Q サーモグラフィ等による検温を踏まえた体調等の確認との表記について
「等」とは、非接触型の体温計の使用のことでしょうか?
サーモグラフィにより全身の温度を観察されるのでしょうか?

A 「等」なので,会場によります。全身を検温するかなど具体的にはお答えできません。 

Q 正常と認められる体温の基準はありますか?

A 何度以上で一律不可というわけではなく,体温が高かった人には話を聞いた上で判断いたします。真夏で暑いことも考慮したうえで判断いたします。 

Q 平熱が37度など、一般人の平均より高い人はその点を考慮されますか?

A 同上 

Q 当日は真夏で体温が上昇していることは考慮されますか?

A同上 

Q 検温で,混雑やクラスターが発生しない措置は想定されていますか?それはどのようなものになりますか?

A ほかの試験で行列ができたことは把握しています。そうならないように検討していますが,具体的なことはお答えできません。

Q 休憩時間にトイレで混雑が起きないような感染予防対策は準備されていますか?そのため通常より長時間並ぶことになるでしょうか?

A この点も検討しています。ドアノブの消毒等行いますが,具体的にはお答えできません。

4 体調不良の場合
(1)新型コロナウイルス感染症等(学校保健安全法施行規則第十八条で定める感染症をいう。(2)において同じ。)に罹患し,他の受験者等への感染のおそれがある場合(同規則第十九条で定める基準による出席停止の期間を経過していない場合)は,受験できません。
(2)発熱や咳等の症状などから新型コロナウイルス感染症等の罹患が疑われる場合は,他の受験者等への影響を考慮し,受験を控えていただくようお願いします(試験場に来られても,受験を認めないことがあります。)。
なお,(1)(2)いずれの場合についても,受験しなかった場合の追試験や受験料返還等の特別措置は予定していません。

Q (1)「他の受験者等への感染のおそれがある場合」(2)「発熱や咳等の症状などから新型コロナウイルス感染症等の罹患が疑われる場合」とは、具体的な基準はありますか?その判断権者は誰になりますか?医療関係者でしょうか?

A 各会場の責任者の判断によります。具体的にはお答えできません。

 Q 非接触型の体温計は不正確な要素が多くありますが、正確に体温を測定して、受験する措置は設けられていますか?

A 体温が高かった人には,個別に再度体温測定することは当然考えております。

 Q 疑われる人の別室での受験など,予定はありますか?

A お答えしかねます。

 Q 解熱剤や咳止めの薬の服用により症状を抑えたコロナ罹患者からの罹患のリスク管理についてはどう考えていますか?

A 仮定の話なので,なんともいえません。そのようなことのないよう体調管理はお願いしています。

Q 判断権者が試験会場の管理責任者としても、受験生から見て疑いのある人が付近で受験している場合、席の移動は可能でしょうか?

A 仮定の話なので,なんともいえません。責任者の判断によります。

 Q ある受験者が初日は検温を通過したものの、体調不良で途中退席をしたり、2日目以降に受験を断られた場合、その周囲で受験していた受験生は、濃厚接触者として受験を断られたりする場合はあるでしょうか?

A 仮定の話なので,なんともいえません。責任者の判断によります。

 Q 受験期間中に、陽性患者の受験が発覚した場合、試験の中止はありますか?その場合、救済措置は想定していますか?

A 仮定の話なので,なんともいえません。責任者の判断によります。

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