合格に必要な基礎力を一番養ってくれたのは論文マスターでした

法科大学院ルートで司法試験合格
阿南 康宏さん(25 歳)

合格者イラスト
京都大学法科大学院(既修)修了

◆予備試験合格時/京都大学法科大学院(既修)3年在学中
◆出身大学/大阪大学法学部
◆受講講座/司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、司法試験演習秋生、司法試験論文マスター、司法試験論文過去問答練など

 ※プロフィールは、2015年合格時点のものです。

 

はじめに

私が司法試験を目指した理由は、自分にしかできない、やりがいのある仕事をしたいと考えたからです。高校3年生のときに法曹を志し、法学部に進学しました が、学部の授業だけでは法科大学院受験は難しいと感じ、学部2年生の6月頃、先輩や同級生の評判の良い伊藤塾への入塾を決意しました。

私がとった勉強方法

基礎的な法知識・法理論の修得について

伊藤塾の講義は、まずは全体像を把握させてから個別の分野の学習を進めていく構造となっており、目から鱗でした。大学の授業で学んだこともうまく整理することができ、入門段階をスムーズにクリアできたように思います。
基礎マスターはメリハリのきいた講義がなされており、分野や論点ごとに重要度に応じてランク付けがなされているおかげで、復習の際もどこに力を入れるべきか一目瞭然でした。そして、論文マスターでは問題演習を通じて基礎マスターで扱う知識を定着させることができました。論文マスターでは旧司法試験の問題が中心に扱われますので、問題の質は担保されています。さらに、体系別で問題が扱われるため、体系的な理解も容易です。しっかりと問題と格闘することによって基礎的な知識の使い方を身につけることができ、インプットの効率も跳ね上がったように思います。論文マスターから講義を受講する前に予習が必要とされ、学習の負担も大きくなりましたが、今思えば合格に必要な基礎的な力を一番養ってくれたのが論文マスターだと感じています。

論文式試験対策について

司法試験の論文式試験では、かなり応用的な問題が扱われることも多いです。しかし、これらは全て基礎的な知識を応用することで対処が可能です。したがって、学習の方向性としては、細かい知識(枝葉の部分)を追いかけるのではなく、基礎的な知識・理論(幹の部分)、を盤石なものにすることが合理的だと考えています。
基礎的な知識・理論を盤石なものにする一番の近道は、問題演習だと思います。問題演習を繰り返すことで、知識・理論の使い方や、背後にある大きな考え方 (趣旨)等も身につけやすくなると思います。特に、趣旨に遡って考えるということは非常に重要で、そのような姿勢も問題演習を通して身につけるのが効率的 です。

学生生活との両立について

学部時代は体育会の部活に所属しており、ファミリーレストランでのアルバイトもやっていたため、時間的に相当タイトだったと思います。もっとも、学部の授 業の負担はかなり軽かったため、授業の空コマ等を利用して予習・復習を進めていきました。伊藤塾への通学がペースメーカーとなってくれたおかげで、時間が ない中でも何とか学習を進めてこれたと思います。

最後に

法律家が活躍できる未開拓のフィールドはおそらく無限に存在し、それゆえ、自分にしかできない仕事を見つけるにはうってつけの職業なのだと思っています。大きなリスクを負ってでも目指す価値のある職業だと思うので、辛いこともあるでしょうがあきらめず頑張ってください。
最後に、私を支えてくれた家族、友人、法科大学院の先生方、そして伊藤塾の皆様、本当にありがとうございました。