国家公務員試験と司法試験とは受験科目が似ているので、ひとまず、両方の試験に合格することを目指して学習スタート

予備試験ルートで司法試験合格

K.U さん (23歳)
 

合格者イラスト
東京大学法科大学院(既修)2 年在学中
◆ 予備試験合格時 /東京大学法学部 4 年在学中
◆ 出 身 大 学 /東京大学法学部
◆ 受 講 講 座 /司法試験入門講座本科生、司法試験演習秋生、司法試験論文マスター、司法試験論文過去問答練など

※プロフィールは、2017年合格時点のものです。

はじめに

私はもともと官僚志望で、伊藤塾を訪問したのも、国家公務員試験の情報収集をするためでした。しかし、ガイダンスで聴いた伊藤塾長の講演に心を動かされ、そこで法律家の魅力に気づかされることになりました。国家公務員試験の法律区分と司法試験とは受験科目が似ているので、ひとまず、両方の試験に合格することを目指してみようと思い立って入塾を決意したのが、最初のきっかけになります。その後、法律の勉強を進めていくうちに、高度な専門知識を活用することのやりがいや弁護士の活動領域の広さに魅力を感じ、徐々に司法試験合格こそが 自分の進むべき道の先にあると信じるようになりました。

私がとった勉強方法

基礎的な法知識・法理論の修得について

学習をはじめた初期の段階では、まずそれぞれの法分野の全体像を大まかにつかむことが肝要です。法体系を把握していないと、知識を修得したと思っていても相互の関連付けがうまくなされず、理解が深まらないうえに記憶からも欠落しやすくなってしまいます。伊藤塾の講座では、学習の初期段階で体系マスターを受講することで、各法分野がどのようなものかイメージしやすいようになっていました。基礎的な法知識・法理論の修得は、短答式試験・論文式試験の土台となる基盤を作ることにつながります。まずは、伊藤塾の基礎マスター、論文マスターの講座をすべて受講することを目標にすると良いでしょう。試験に必要な知識の約 8 割は基礎マスターから得ることができます。また、予備試験や司法試験に頻出の論点も、論文マスターを一通りこなすことで 押さえることができます。

論文式試験対策について

私の論文式試験対策の戦略は、非常にシンプルなものです。それは、とにかくたくさんの答案を書き、一度間違えた問題は二度と間違えないようにする、というものです。伊藤塾の本科生講座を受講した後、複数の答練を受講して本格的な論文式試験対策をはじめましたが、最初のうちは勝手がわからず、今振り返るとどうしようもないミスをしていたように思います。しかし、二度と同じミスをしなければ、必ず答案の質は向上していきます。私は一度間違えた箇所は基礎マスターや基本書に立ち返り、どうすれば点数を取りこぼさずにできたのかということを 逐一考えるようにしていました。伊藤塾の答練には、論点ごとの解説が載っている冊子が付属しており、復習の際には非常に役に立ったように思います。

学生生活との両立について

大学の授業のほか、アルバイトやサークル活動もしていたので、伊藤塾の講座は常に溜まりがちになっていました。これらを両立させるためには、優先順位をつけて、ひとつずつ着実に達成していくことです。可処分時間がどれだけあり、それをどのように配分すれば最も高い成果を上げることができるかを考える。日々の過ごし方は試験時間の使い方とも通じるところがあるような気がします。

最後に

ビジネス法務のプロフェッショナルとして、日本企業の海外進出や、海外企業の日本進出を支援する仕事に就くつもりです。今や弁護士業界も高度な専門化の波にさらされていますが、専門化するということは、自分にしかできない仕事ができるということでもあり、それが自己実現にも、社会貢献にもなると私は考えています。これから司法試験を目指
す方は自分が将来何になりたいのかというビジョンをしっかりと持ち目標に向けて諦めずに頑張ってください。