塾の教材が学習の98%以上、答案例を読みながらテキストを辞書のように使いました

顔アイコン
合格アイコン 働きながら合格

G.Fさん:高校卒業

◆ 受 講 講 座 /司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、予備試験論文過去問マスター、コンプリート論文答練、予備試験全国公開論文模試、予備試験口述模試など

※プロフィールは、2020年度合格時点のものです。

はじめに

司法試験を目指すことになったきっかけは、父が脳梗塞で倒れ入院したことです。父は当時仕事をしていたものの、仮に仕事に復帰ができなければ、父母を養うのは私の仕事になり、当時行っていたフリーランスで仕事を選びながらという選択は困難になるので、どうせやりたい仕事を選べないのであれば少しでも収入が高くなる可能性のある道を模索する必要性があると考えたためです。

私の勉強法

<基礎学習について>         

フリースタイルコースで入塾したこともあり、早送りで、できるかぎり1日6コマ分の講義を視聴しました。復習よりも一度最後まで聴ききることを優先しました。法学は全くの初心者だったこともあり、基本書や百選なども一切持っていないため、塾の教材が学習の98%以上を占めていると思います(残りはインターネットの検索、書店での本の立ち読みや1冊だけ買った行政法の教科書など。)。答案作成については、過去に法律論文のようなものを一度も書いたことがないので、アウトプットを意識することがそもそも発想になく、行ったことはインプットのみです。受講後はテキスト全体を一度読み直した段階で論文マスター受講にシフトしたこともあり、この段階で行ったことの合格への影響は正直なところわかりません(もしかしたら論文マスターと並行していた方が、何のためにこの知識を取得しているのかを多少は意識できたのかも知れませんが、そういう検討ができるほどの知識もありませんでした。)。

 <論文学習について>

フリースタイルコースということもあり、論文マスターの受講も1年目に行っています。これも聴きはじめてからはできる限り1日6コマ分を視聴しました。前述のように、答案どころか法律論文のようなものを一度も読んだことも書いたこともなかったので、問題を読んでも具体的なことは何も出てこず、答案構成も一切できない段階で受講していました。講義で講師の方は「実際に書いてみて」「答案構成をして」とおっしゃるものの、何から書いていいのかわからない以上、とにかく一度全部聴くだけ聴いて講義中のメモを取ることを優先しました。また、最低限の知識も十分覚えきれていなかったため、答案例を読みながら基礎マスターテキストを辞書・参考書のように使っていました。講義を全て聴き終わった段階で、初の短答式受験が近付いていたこともあり、本格的に論文を書くための勉強を開始したのは短答受験後になります。

 <短答式試験対策について>

最後にマークシートを使った試験をするのが約20年以上前ということもあり、マークシート慣れのためと考えて全国公開短答模試は受講しました。それ以外だと過去問以外は対策らしいことを一切していません。

<論文式試験対策について>

そもそも何をどうやって書けばいいのかわからない段階からはじめたので、アウトプットについては特に意識するようなことはせず(できず)、基本的には書き方も含めたインプットばかりを繰り返していました。具体的には、答案例を読んで構造や理論構成の分析、頭というより腕に覚えこませるための写経が中心になります。丸暗記と大して変わらないのかも知れませんが、赤ん坊が言葉を覚えるのも他人の真似からなので、私自身は別にそれでもいいだろうと思っていました。そうして読み込み+写経を2-3回以上行った問題の類似問題については、未熟ながらも答案構成や論点抽出などが少しずつできるようになっていったと記憶しています。

<口述試験対策について>

方針としては岡崎講師の動画で指示されたことを中心に復習をしていました。口述模試については、特典の過去問再現集を読むだけで勉強になったため大変有用でした。あとはどうせ2週間しかないと思ったので目新しい対策のようなものはしても意味がないだろうと考え、特に何かをしたということはありません。一応、論証を声に出すことだけやってみようとはしましたが、1年以上前から少し喉を痛めていることもあり、あまり数をこなせませんでした。

働きながらの学習方法について

学生時代、自分のペースと関係なく進行する授業が苦痛で学校を欠席しがちだった自分としては、動画でのWeb受講は受講時間を選べるという点で苦痛を感じにくく助かりました。時間の活用などについては正直なところ全く意識をしておらず、特に工夫もしていませんが、勉強をする事自体にはしょっちゅう嫌気がさしていたこともあり、気分転換だけはマメに行っていたと思います。おそらくですが、自分の中では「勉強」というよりも「やらなければならない仕事」という位置づけになっているため、そういうやり方・考え方でも問題がなかったのだろうと捉えています。