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2、「法学部はつぶしが利く」といわれる理由
つまり、「法学部生」が社会から求められているという意味ではなく、「法律学習経験者」が社会から求められているということです。では、どうして法律学習がそれほどの意味を持つのでしょうか。
どんな仕事にも必要とされる「3つの力」が身につく。
民間企業の会社員、公務員、法律家、理系の研究員―――――どんな仕事でも要求されること。それは、「新しい問題に取り組むこと」です。
社会に出ると、日々生じる未知の問題に対し、自分の知識を使って、あるいは必要な知識を調べ、自分なりの結論を出し、さらには上司や取引の相手などにこの結論を伝えることが必要になります。この新しい問題を解決するプロセスに必要となるのが、法律学習で身につく、3つの力です。社会や、経済の状況がどんどん変化している現代では、新しい問題に取り組む力を持った社会人が必要とされているのです。
知識や経験を適用してみる。
①知識力:今は法律家でなくても、最低限の法律知識を身につけていることが必須の時代。法律学習では法律の基礎知識はもちろん、問題解決に役立つ新しい知識を探し出す力が身につく。
自分なりの解決策を考える。
②思考力:法律知識を使って、対立する主張や利益を調整し、妥当な結論を導く。 法律学習では、こうした思考力が徹底的に訓練される。
自分の出した結論(解決法)を他者に伝える。
③言語力:どんなにすばらしい結論を出せても、それを人に伝えられなければ、意味はない。法律の論文では、読み手を説得する文章を書くトレーニングを行う。
法律学習は、法学部生だけのものではありません。
1.法律学習で、大学の試験の成績が大幅アップ!
上に見てきたように、法的思考・法的知識は、どのような職種に就くにあたっても大きな武器になります。
さらに、法律学習の大きな効果として、学部成績のアップがあげられます。「法学部でないのに、なぜ?」と思われるかもしれません。
この点、後述のとおり、大学の試験は論述式試験です。そして、司法試験をはじめとする法律学習では、論理的思考力、表現力を徹底的に訓練します。この思考方法、表現方法の枠組みは、学部試験をはじめとする、どのような論文試験であってもそのまま活かすことができます。
そのため、法律を学んだ学生と、学んだことのない学生とでは、答案の差は一目瞭然のものとなり、成績に差がつくのです。
2.法学部でなくても、法曹三者・法律家・公務員をあきらめる必要は全くありません。
「法律家や公務員を目指すのであれば法学部に入らなければ」と考える方は多いようです。しかし、それは全くの誤解です。
そもそも、大学は“真理の探究”を行う「学問」の府であり、資格試験や公務員試験合格のための「勉強」を行う場所ではありません。これは法学部ももちろん例外ではなく、法学部の授業を受けていることが資格試験や公務員試験に特別有利になるということはありません。それゆえに、法学部生であっても、ダブルスクールをする学生がほとんどなのです。
また、法律家や公務員の多くを法学部出身者が占める中で、他学部で自分の専門分野を培っていることは、どのような進路に進むに当たっても専門的な強みとなります。
各種試験を受け、また、その仕事に就くにあたり、他学部出身者が不利ということは全くありませんので、興味のある学部に進学し、法律学習は受検指導校で行いましょう。