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6、大学生活、絶対に知っておかなければならないこと
大学の4年間は、長いようで本当にあっという間です。大学生活は、社会人になるため、ひいてはその後の人生を充実した者にするために、非常に大切な時期です。 そこで最後に、大学入学にあたり、必ず心に留めておくべきことをご紹介します。
学部成績を、軽視しないこと。
大学の成績はレポートや試験の結果により、通常、優・良・可・不可の4段階で評価されます。可以上であれば単位はもらえるため、「単位は可でもいいから卒業さえできればいい」と考える学生は多いです。
しかし、就職活動や法科大学院入試、公務員試験、どんな進路を選ぶに当たっても、必ず学部成績の提出を求められます。学部成績の良不良は、その学生がまじめに大学の授業に出席し、学んできたかを端的に表すため、就職活動や大学院入試の選抜の際の重要な資料となります。学部成績は一度出てしまえば取り返すことはできないので、大学1年次から良好な成績を心がけましょう。
大学は、面倒をみてはくれない。
高校までは、進路選択の時期が高校の制度として決まっていたり、勉強方法、生活面の悩みまで、担任や進路指導の先生が積極的にバックアップしてくれるもの。
しかし、大学では、学校が面倒をみてくれる、ということはまずありません。将来に向けどのようなことをいつ始めるかといったことは、全て自分で考え、自分で決めなければいけません。そのため、なんとなく大学生活を過ごしていると、いつのまにか周りが就職活動を行っていたり、資格に向けた勉強を始めていたりして焦る、などの事態に陥りがちです。大学生活は将来を左右しうる時期であることを心に留め、将来のために自発的に情報を収集し、考え、動くことが必要です。
大学の授業は、いきなり応用から入る。
高校までの授業は、基礎の基礎から始まって、徐々に発展的な内容に入っていくことが通常です。しかし、大学の授業は非常に専門的な分野を唐突に教授が解説し始める、ということが多いです。当然のことながら、基礎知識がなければついていくことはできません。
資格試験を目指す場合、独学は危険、ダブルスクールが基本。
上記のように、大学の授業は基礎を教えてくれることはなく、教授が専門とする発展的な分野を中心になされるのが通常です。これに対し、司法試験等各種法律資格試験、公務員試験などで問われるのは、基礎の部分。「基礎」と聞くと簡単そうに感じられるかもしれませんが、法律などの専門分野は、英語や国語などと違って、これまでになじみのない分野ということもあり、さらに出題分野が広範にわたるため独学で理解するのは困難です。また、頻出分野を中心とした効率的学習を行うためには、試験の合格という目的に特化した指導を受けることが望ましいといえます。そのため、受験指導校を利用してダブルスクールをすることが常識となっています。
大学の試験は論文式試験
大学の試験は高校までと異なり、論文試験である場合がほとんど。このため、ひたすら暗記をすれば対応できるといったものではありません。基礎知識を前提として、さらに、論文の書き方を心得ていなければ良い成績は望めません。
この点、司法試験などの各種資格試験に向けて受検指導校で学習している場合、法律の基礎知識はもちろん、論文の書き方を体得することができるため、試験でのパフォーマンスも向上します。
勉強は早くから始めたほうが、かえって大学生活を楽しめる。
大学1年生からダブルスクールをすると、せっかくの大学生活が勉強漬けで終わってしまう、と考える方もいるかもしれません。しかし、これは全くの逆。早く始めるほど、一日にかかる勉強の負担は小さくなります。サークルやアルバイトを4年間続けながら、同時に合格を手にすることが可能なのです。
一方、始めるのが遅ければ遅いほど、周囲に遅れているという焦りの中、毎日長時間勉強しなければならなくなります。当然ながら、アルバイトやサークル活動のとの両立は難しくなります。
大学1年の過ごし方で人生が決まると言っても過言ではない。
大学1年生の多くは、大学入試がやっと終わったばかりで、まだ将来就きたい職業も決まっていないため、何もしないという選択を取りがちです。
しかし、繰り返しますが、やりたいことが決まっていない時期こそ、大切な時期。将来やりたいことを探すため、積極的に活動しましょう。サークル活動、ボランティア活動、留学、旅行など、様々なことに挑戦し、自分が興味や関心を持つことができる分野は何か、自分にどんな分野が向いているのかを見つけることが大切です。
大学1年生を漫然と過ごしてしまうと、なかなかその生活から抜けられなくなります。入学当初から、社会へのアンテナを高くし、積極的に活動しましょう。
皆さんの輝かしい未来と、充実した学生生活を願っています。