純粋な高校卒技術者の私も合格。予備試験合格は学歴ではなく、自分を信じて諦めないこと

大学在学中に合格

D さん
 

合格者イラスト
自営業
◆ 受 講 講 座 /司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング 、コンプリート論文答練、予備試験全国公開短答模試、予備試験 論文直前答練 + 全国公開論文模試、予備試験口述模試など
  ※プロフィールは、2017年合格時点のものです。

はじめに

「やれるかどうかやない、やるんや!」それが高校時代の恩師の口癖でした。「法律など所詮は人が作ったもの。絶対的な真理ではない」と考えて、工業高校で電気工学を勉強していた私は、その後進学せずに就職し、純粋な「高校卒」の電気技術者として仕事をしていました。様々な理不尽を経験することで、人が共存する以上ルールというのはとても重要なのだと遅ればせながら気づき、法律を勉強しようと思い立ちました。そんな中、伊藤塾長の「やればできる」の名言は、どこかで聞いたことがあるような、懐かしい感があり、「高卒の僕でもできるかも」と伊藤塾の門を叩きました。

私がとった勉強方法

基礎的な法知識・法理論の修得について

入門講座の基礎マスターは、大学に通ったことのない私でも理解しやすいものでした。しかし、次の日には学んだことを忘れてしまい、膨大な知識の定着を如何に実現するかが課題でした。そんな中、「講義の後で少しの時間ざっとテキストを見返すだけでも復習になる」という塾のスタッフの方からのアドバイスは、今思えばとても役立つものだったと感じます。働きながら何とか講義を消化するのが精一杯でしたが、常にテキストを携帯して通勤途中などの細切れの時間も復習の時間に充てることで、何とか知識の定着を図りました

伊藤塾の学習と仕事家庭との両立

私の場合、技術者としての仕事はなんら勉強している法学と関連しないようにも思えるため、法学に触れることができるのは専らアフター5と休日のみのように考える方もいらっしゃるかもしれません。しかし、法律というのは社会全体のルールですから、技術の世界にも当然存在します。よく参照する電気事業法は行政法としての性質が色濃い上、業者選定の際には地方自治法の理解を深めるのに役立ちました。工事契約書や仕様書作成は請負契約の知識を前提とすることが求められるはずですし、設計委託契約締結の際には知的財産権の知識を用いて仕様書を作成したこともあります。仕事をしながら受験するというのは確かに時間の管理が大変ですが、学生にはない、実務を知ることができる特別なアドバンテージとなるように思えます。

最後に

私は純粋な「高校卒」として、予備試験に向き合ってきました。制度上は可能でも、高卒が予備試験に合格するというような前例はなく、4年目にはもう無理かもしれないと本気で諦めかけました。しかし、ここまで諦め悪くも続けることができたのは、やはり高校時代の経験にあったのだと感じます。当時、第2種電気主任技術者という資格の試験合格を目指して勉強しておりましたが、高校在学中の合格者は極めて稀で、私が合格した際には「戦後2例目」などと校内外で注目を浴びました(情報の正確性は保証できませんのでご了承ください)。
予備試験受験を志した「できるかもしれない」という根拠のないように思える自信は、この経験に基づくものかもしれません。もしそうであれば、予備試験合格には学歴は全く関係なく、自分を信じて諦めることなく取り組むことができるかどうかにかかっていると言え、これを気づかせる体験を与えてくれた高校時代の先生方には感謝してもし尽くせません。そして、パソコンのモニター越しに「絶対に諦めるな」と励まし続けてくださった伊藤塾長をはじめとする講師の方々、塾のスタッフの方々に、法律知識ゼロからここまで支えてくださったことに心から御礼申し上げます。