法学部出身でもなく、希望した法務部でのフルタイム勤務でした。 諦めない気持ちが何より大切です

大学在学中に合格

B.J さん
 

合格者イラスト
会社員
◆ 出 身 大 学 /京都大学経済学部
◆ 受 講 講 座 /司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、予備試験答練パック、予備試験口述模試など
  ※プロフィールは、2017年合格時点のものです。

はじめに

私は、大学は経済学部で、民間企業に就職して経理の仕事をずっとやっていくのだと思っていました。しかし、2013年にメーカーに入社して最初の職種紹介で法務部の説明を聞いてぜひやってみたいと思い、希望が叶って法務部に配属となりました。その後、1年間の実習を経て法務部での業務をスタートしたのですが、法学部出身者には当たり前の単語ひとつすらわからない状況に直面したとき、しっかり勉強して専門性を身につけたいと考え、勉強を開始しました。

私がとった勉強方法

基礎的な法知識・法理論の修得について

とにかく何の知識もなかったので、すぐに伊藤塾の入門講座の受講を決めました。ゼロからのスタートには基礎マスターの受講が必須だと思います。講義のペースは、フルタイム勤務者にとっては相当早いです。初学者が独学で同じペースで参考書を読むなどして勉強を推進するのは不可能に近いと感じます。講義は講師の方々がご経験なども交えながら進んでいくので、初学者でもそこまで苦痛なく受講できると思います。これはとても大事なことで、たとえば独学でやったがために、解説がないと理解しにくい特定の法律や特定の単元への抵抗感が最初の段階で生まれてしまうと、その後ずっと苦手科目として意識を引きずってしまうことになり、効率が格段に落ちると思います。

短答式試験対策について

とにかく過去問。正確には、フルタイムで働いているので他の対策はあまりできなかったというだけですが。過去問でわからなかった・間違えた問題の解説などは、基礎マスターテキストに、ペンの色を決めて書き込んでいました。講義では使っていない色のペンで書いておくことで、いつ見返しても短答で間違えたところだとすぐわかるからです。覚えるべき表などは携帯で写真をとって通勤中に見るなどもしていました。

論文式試験対策について

論文マスターの受講と、短答が終わってからの怒濤の過去問演習&問題研究の重要問題の復習しかできませんでした。社会人で予備試験論文一発合格(学習開始から2年)を目指される方は、1年目の基礎マスターの段階から積極的に過去問を見てイメージを持ったうえで論証や理由付けの復習にも重点をおいておかないと間に合わないと思います。

法律実務基礎科目対策について

過去問だけ直前に勉強しました。実務科目は全受験生が手が回っていないと言っても過言ではない分野らしいので、過去問で聞かれた条文を確実に押さえているだけでも違ってくると思います。本番の刑事実務で過去問で出てきた条文を知っていれば対応できた問題でも、「条文を指摘してっていうのがなければもうちょっと書けたのに~」と喋っている受験生を何人か見かけました。

伊藤塾の学習と仕事との両立について

私は法学部出身でもなくフルタイム勤務だったので、知り合いもおらず、学習時間もあまりなかったですが、逆に変に人と比べることなく淡々と伊藤塾の講義についていって、過去問を検討し、目指すべき姿と自分との差だけを見ることができたので、良かったと思います。スケジューリング制度で、合格者から直接アドバイスを聞けたのも良かったです。

最後に

諦めない気持ちが何より大切です。私は基礎マスターが週12~15時間ペースに加速した数ヶ月間、大きな仕事が入って全然勉強時間が取れず、気が遠くなるほど遅れてしまいましたが、「それでも、諦めない」ことだけを思いながら食らいついていきました。ボーダーラインに大量の受験生が集まることを考えると、最後は気持ちの勝負かと思います。