いろいろな面で自分を成長させてくれた試験だったなと感じました。頑張る価値はある試験だと思います

在学中合格

M.M さん
 

合格者イラスト
東京大学法学部4年
◆ 受 講 講 座 / 司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、予備試験論文過去問マスター、コンプリート論文答練、予備試験全国公開論文模試など ※プロフィールは、2018年合格時点のものです。

はじめに

もともと理系の学生でしたが、法律の本を読んでみて面白いなと感じ、軽い気持ちで勉強を始めてみました。しかし調べていくうちに法律家という仕事の自由さ、やりがい、可能性の広さに憧れを抱くようになりました。同時に予備試験という試験の存在も知り、大学在学中にこれに受かるという目標を立て、法学部進学とともに伊藤塾に入塾しました。

私がとった勉強方法

基礎的な法知識・法理論の修得について

本格的に勉強し始めたのは大学3年生からで、周りと比較してもかなり出遅れているなと感じていました。実際、3年生の5月に受けた短答式試験の段階では憲民刑の基礎マスターしか終了しておらず、結果も散々でした。そこでとにかく講座を全て消化することを第1目標に立て、基礎マスターと論文マスターを2倍速で聴き続けました。わからないところがあったら、疑問点を余白にメモしておきました。勉強がある程度進んでからそのメモを見返すと「なんだこういうことだったのか」と発見が多くあり、自分の成長を確認することもできました。

勉強方法 論文式試験対策について

主に使用したのは論文マスター、予備試験過去問答練、コンプリート論文答練です。とにかくたくさん答案を書くことを意識していました。過去問を見てみて、70分という短い時間の中で問題文を検討し、条文を探し、規範を立て、あてはめをし、解答用紙を埋め尽くすというのは普段から同様の練習をしていなければ絶対に不可能だと感じたからです。直前期は最低でも1日5枚は書くようにしていました。そのうえで、科目ごとにさらに詳細に作戦を立てました。失敗したのは法律実務基礎科目で、短答後に対策を始めたため知識を固めきれておらず、本番も思うように得点できませんでした。2科目分あるうえに、対策が間に合っていない人が多いので、ここで得点できるとかなり有利だと思います。早いうちから勉強しておくことをおすすめします。

おわりに

予備試験は半年にもわたる長丁場の試験で、精神的にも肉体的にもしんどかったですが、最もつらかったのは口述試験直前に体調を崩して数日間寝込んでしまった時でした。周りは猛勉強している中で、自分は満足に勉強できない、せっかく論文まで通ったのにこんな簡単に終わってしまうのかと思うと本当につらかったです。しかし多くの先輩や友人たちがメッセージや電話をくれて元気づけてくれ、伊藤塾長からも励ましの電話をいただきました。そして家族も、当日に体調が万全ではない自分を気遣って早起きして自宅の最寄り駅まで送ってくれたりと、周りの優しさが本当に身にしみました。その経験を通して、決して自分1人で受ける試験ではない、もっと周りに感謝しないとダメなんだということを再確認できたと思います。単に司法試験の受験資格を得るということだけにとどまらず、いろいろな面で自分を成長させてくれた試験だったなと感じました。頑張る価値はある試験だと思うので、来年予備試験を受験される方はつらくてもどうか最後まで諦めずに頑張ってみてください。この体験記が少しでもお役に立てれば幸いです。自分も来年の司法試験に向けて頑張ります。