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企業法務就職への不安 Q&A

株式会社More-Selectionsでは、多くの方(特にロースクール修了生)から、企業法務への就職に関する質問を受けています。
ここでは、特に多いご不安な点につき掲載させていただきます。ご参考ください。


質問1
 

法務経験がないのですが、企業の法務部に就職・転職できますか?

現在、企業法務の市場では人材が大幅に不足しており、未経験であっても、法的素養の高い方であれば、採用したいという企業が増えております。
そのため、法務未経験であっても、30代前半くらいまでのご年齢の方で、平均的な水準のコミュニケーション能力がある方であれば、相応に高い確率で企業の法務部への就職・転職が可能です。
また、30代後半の方でも、数年の社会人経験のある方や1年ほど企業の法務部での派遣を経験した方であれば、企業の法務部へ就職・転職した事例が相当数あります。


質問2
 

未経験から企業の法務部に採用された法律学習経験者は、どのような企業に入社していますか。

一定以上の法務業務が社内にある企業ということになりますので、会社の規模としては、東証一部上場を含む上場企業、老舗中堅企業、上場準備中の有望ベンチャー企業などが多い印象です。
業界に関しては特に大きな偏りはなく、メーカー、商社、金融、IT業界を中心に幅広い業界に入社されております。


質問3
 

全くの未経験から、企業の法務部の仕事をこなせる自信がありません。法律学習経験者が学んできたことは法務部の仕事の中でどのように生きますか?

例えば、契約書周りの仕事では、特定の事項について契約書に取り決めがない場合の処理を
理解する上で、学んで来た民法や商法等の一般法の知識が生きますし、社内法律相談の場面では、未知の法律条文や法律専門書等を読み込み、理解し、活用するといった形で、磨いて来た法的素養が生かされます。
法律知識はもちろんのこと、未知の法令への対応力、法的問題に対する情報収集の精度・スピードが企業の法務部で活躍する上での大きな武器となります。
そのため、未経験から企業の法務部に入社して活躍されている方は非常に多いのです。


質問4
 

就職活動の経験が全くなく不安です。大学新卒でない自分が、就職活動のやり方を一から教えてもらえる場所はありますか?

株式会社More-Selectionsは、もともと、職務経歴のない司法試験経験者の就職支援を行う会社として創業され、これまで10年以上、司法試験経験者を始めとした数多くの法律学習経験者の就職・転職を実現させています。
その過程で、未経験から企業の法務部に就職するノウハウが確立されており、同社の主催するセミナーや面談・相談会を通じて、そうしたノウハウが余すことなく法律学習経験者に共有されています。
また、ビジネススキル(電話を掛ける・受ける/ビジネスメールを作る/社内ホウレンソウetc.)やビジネスマナーに自信のない方のために同社内でのインターンの受け入れも行っており、そちらを経て、就職確率を高めている方も多いようです。

企業法務で活躍するロースクール修了生~就職・仕事体験記

今回は、ロースクール修了後に、職業紹介会社 株式会社More-Selectionsを利用され、現在は、人気のIT企業であるクックパッド株式会社に入社し現在法務職で活躍する方へインタビューさせていただきました。

インタビューはクックパッドさんのミーティングルームを使用させていただきましたが、
なんと掘りごたつ式の畳の部屋でした。リラックスした環境で皆さんが打ち合わせをしている姿が目に浮かびます。

 

インタビューご協力者

早川 直史 さん

  • 元伊藤塾塾生 受講講座:司法試験入門講座 など
    慶應義塾大学 法学部法律学科 出身
    千葉大学 大学院 専門法務研究科(法科大学院) 既修コース 修了
    現在 クックパッド株式会社 法務グループ グループ長

本日はお忙しいところインタビューのお時間をいただき有難うございます。


早川さん:いえいえ、自分と同じように司法試験から転進を考えている方や、現在就職活動中の方が、企業法務に携わった場合のイメージを少しでも持っていただければいいな、という思いで受けさせていただきました

早川さんは現在35歳ですが、最初に就職されたのは何歳の時だったのでしょうか?

早川さん:最初の就職は28歳の時です。ロースクール卒業後、司法試験の回数制限に引っ掛ってしまいました。この時期、弟が就職したことも刺激となって、とにかく縁のあった会社に就職した、という感じでした。入社してみると契約書チェックや勤怠チェック・社会保険申請事務から各種会社イベントの運営、さらには採用担当者として合同説明会の運営にも携わりました。 また、入社してから一貫して会社の情報セキュリティの取り組みの事務局をさせていただいていました。 最初は修業期間ということでかなり事務的な作業や、法務に関係のない作業も多かったのですが、徐々に会社の中枢にかかわる仕事にタッチさせていただくようになりました。 中期経営計画の策定に携わり、株主総会や持株会関連の会社法に関係する業務なども経験させていただきました。

法律を勉強していたとはいえ、初めての業務への怖さはなかったですか?

早川さん:元々弁護士という「法務のプロ」を志向していたので「怖さ」という感覚はありませんでした。社会人経験はないけれども、物おじせず取り組めば何とかなると思っていました

クックパッドさんへは何歳の時に入社されたのですか?

早川さん:31歳の時です。

現在早川さんはどのようなお仕事がされていますか?

早川さん:国内の契約関係全般が主な業務です。自分が任されている分野の仕事については裁量が大きいため、責任も重たいですが頑張り甲斐もあります。
また、現在クックパッドでは世界展開を進めています。具体的には、国内同様に外国のレシピの投稿ユーザーのコミュニティづくりを行い、そこで投稿されたレシピを現地の方向けに紹介します。その中で、例えば、現地のユーザーへの市場調査を行うという相談が来た際には、調査手法に関係する法的支援が必要な部分が出てきますので、海外とのやり取りも増えてきています。

そうですか。普段のお仕事は定型的業務というよりも事案に応じてその都度リーガルリサーチを行ない対応していくという感じなのですか?

早川さん:そうですね。元受験生の特長と言ってもいいかも知れませんが、勉強することは苦痛ではないです。初めての事案であってもすぐに人に訊くのではなく、書籍で調べたり条文にあたったりして自分で調べ、その上でどうしても糸口が見つからない場合には顧問の弁護士の先生へ質問をしたり、同じような業種の知り合いから実務上の運用についてに訊いたりします。司法試験受験生であれば意識するとしないに関わらず、先ずは法律への抵抗感がないこと、条文がおかれた目的・趣旨から考える習慣があるので、そこからアタリをつけて詳細なリサーチをすることが出来ます。法律を勉強したことがない方に比べ、リサーチ時間の短縮につなげることが出来ることなど、やはり元受験生ならではのメリットはあると思います。ビジネスはスピードが要求されますから、必要とされる時に必要な情報提供が出来ることが必要です。その点は、弁護士と同じスキルが要求されています。

そうですか。異業種の知り合いはどのようにして作っていくのでしょうか?

早川さん:イロイロな会社の法務担当者とSNSやブログでつながり情報交換や勉強会を開催しています。ここは持ちつ持たれつではないですが、法務担当者同士の仲間意識のようなものはあると思います。

最後にこれから就職活動を行なう方々へメッセージをお願いします。

早川さん:自分にとってラッキーだったのはMore-Selectionsさんとの出会いでした。似たような境遇の友人と情報交換をしていたら「More-Selectionsという自分たちにぴったり(企業法務の就職に強い)の紹介会社があるらしいぞ!」という話しを聞き、登録しました。初めてのMore-Selectionsさんの個別面談で、「もっと自分を出した方が良いのでは?」と気付かされ、自分が解放されたような気持ちがしました。 More-Selectionsさんでインターンしていた先輩に、「新卒ではないのだから、先ずは1社目、どこでも縁が入ったところに入るべき。転職する際にも1ヶ月でも社会人経験のある人の方が職歴ゼロの人よりもとられやすいのだよ」と教えてもらい、その通りにしました。
これから就職活動をする皆さんも、自分らしさは強みでもあるわけですから、もっともっと自分を出してもいいのではないかと思います。そして、先ずは就職することを優先し、選り好みしないことです。力がついてくれば転職も可能です。
自分らしさに自信を持って、何よりも行動することです。頑張ってください。

本日はお忙しいところ有難うございました。

企業法務で活躍するロースクール修了生~就職・仕事体験記2

今回は、ロースクール修了後に、職業紹介会社 株式会社More-Selectionsを利用され、現在は、連結会計システムの導入実績が業界で1位の株式会社ディーバ(東証1部上場 株式会社アバントのグループ会社)にて、法務職で活躍する方へインタビューさせていただきました。

インタビューは、株式会社ディーバさんのある品川インターシティにて行なわせていただきました。品川駅近くにそびえ立つオフィスビルを目にして、圧巻されました。

インタビューにご協力いただいた矢板 德子さんの印象は、イキイキと今を楽しまれていることが伝わってくる素敵な方でした。

 

インタビューご協力者

矢板 德子 さん

  • 元伊藤塾塾生 受講講座:司法試験入門講座 など
    成蹊大学 法学部法律学科 出身
    明治大学法務研究科(法科大学院) 未修コース 修了
    現在 株式会社ディーバ 経営管理統括部 経営管理室 シニアスタッフ

本日はお忙しいところインタビューのお時間をいただき有難うございます。


矢板さん:現在司法試験に向けて頑張っている方やロースクールを修了して不安を抱えている方などに、少しでも参考になればと思います。

矢板さんの現在までの社歴について御聞かせいただけますか?

矢板さん:ロースクールを修了した後、司法試験を2回受けました。その後、株式会社More-Selectionsに登録しました。最初はMore-Selectionsさんからの派遣として現在の会社の親会社(株式会社アバント)で働き、その後、現在の会社に法務部門を設けることとなったため社員として配属されました。就職した時点では32歳でした。
弊社では、通常、入社時はアシスタントからスタートし、その後スタッフ、シニアスタッフ、アシスタントマネージャー、マネージャー、部長といったような役割を担っていくのですが、現在、私はシニアスタッフとして勤務しています。

最初の就職というのは何かと不安が付きまとうかと思うのですが、何か不安な点はなかったですか?

矢板さん:(笑顔で)不安はなかったです。と、いいますのは、More-Selectionsに登録してからMore-Selectionsの方で、法務希望の求職者に向けた様々な研修を受けることができたからです。例えば、契約書レビューの方法や、ビジネスメールの作成方法などです。かなり具体的な研修を受けることができましたので、実際にディーバに入社してからもその研修が活きる場面がありました。



矢板さんの普段の業務はどのようなものですか?

矢板さん:遵法意識の醸成のために事業部門に研修を行ったり、契約書をチェックしたり、契約先企業の顧問弁護士や法務担当者と打ち合わせを行ったり、組織変更手続きや取締役会・株主総会関連業務など、多岐に渡ります。 様々な未知の問題への対処が求められるので、自分の頭で考え、調べ、結論を出さなければならない場面が多くあります。やりがいはあり過ぎるくらいあります。

法律の勉強をされていて、法務のお仕事に活きたと思うことはありますか?

矢板さん:多分に活きています。普段の生活では見慣れない法律特有の用語の活用や文章読解、作成ルールなどへのアレルギーは当然ありませんし、未知の問題が生じた時に、論文試験で培った思考力を活かすことができます。先ず、問題点(論点)を把握し、他社や自社で当該事例と似たような問題はなかったかを探して、当社の問題との同じところと違うところを具体的に考え(要件提示)、当社の問題に適用し(あてはめ)、具体的結論を出す(結論)という一連の流れは、まさに司法試験の論文の勉強を通じて身に着いたものだと思います。

言いにくいかもしれませんが、矢板さんはご入社されて2年弱ですよね?
それでもシニアスタッフという役割に任命されたのは何故だと思いますか?

矢板さん:難しい質問ですね。あえて申し上げれば、法律の勉強を通じて論理的思考力は自然と身についているのだと思います。上司や他部署の方に説明したり、文章で説明したりする場面で活きているのだと思います。


日々新しい分野の法律問題が生じると思いますが、法務職としての研修制度などはありますか?

矢板さん:会社から経営法友会(企業法務実務担当者の情報交換の場として発足した組織)の研修に参加させていただいています。そこで知り合った他社の法務担当者と勉強会をするなど、法務担当者同士のつながりで学ぶ機会もあります。法務担当者の中にはロースクール出身の方もいますので、ゼミを組んで勉強会をするなどが好きな方が多いのかと思います。

最後に、現在司法試験に向けて学習している方や、転進を考えている方に一言いただけますか。

矢板さん:私自身、弁護士になりたくて法律の勉強をはじめましたが、勉強を続けるうちに、「本当に自分がやりたいことは弁護士でしか実現できないことなのか?」という思いを持つにようになりました。もちろん、弁護士になってやりたいことがある方は徹底してその道を追及していけばいいかと思います。私は早く社会に出て自立して生活を送りたいという思いの方が強くなり、就職という選択をしました。
ただ、司法試験に向けて学習してきた過去があったからこそ、今の自分があるのだという思いは強いです。そして、今がすごく充実しています。だからこそ、もし不安を抱えて勉強している方や進路に迷う方がいれば、「本当に、本当に、今勉強していることは無駄ではないです。自信を持って勉強してください。そして、転進を考えている方は、今までの勉強が活かせる場所は必ずあります。自信を持って前に進んでください!」と伝えたいです。

本日はお忙しいところ有難うございました。

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登録から面談・面接までの流れ

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株式会社More-Selectionsとは?
株式会社More-Selectionsは司法試験経験者の就職支援を目的に2007年に創業しました。
紹介先は企業の法務部門がほとんどで、現在では、他の法律関連資格を含む法律学習経験者の職業紹介も行っております。
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