米国LL.M.ガイダンス
~「国際弁護士」への登竜門

主にアメリカ各州のBar Examの受験を検討されている方を念頭に置き、LL.M.とは何か、LL.M.を取得することのメリット、LL.M.修了後のキャリアパス、LL.M.出願手続などについて、ニューヨーク州弁護士資格を有する赤羽根大輝弁護士がわかりやすく説明します。
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米国LL.M.修了後のキャリアパス

 米国LL.M.を修了し学位を取得することで、活躍の場が大きく広がります。
LL.M.修了後のキャリアパスとしては、例えば以下のようなものが考えられます。

アメリカのローファーム

LL.M.修了後、各州の弁護士資格を得てアメリカのローファーム(法律事務所)に就職することも可能です。
トップ20のロースクールでは、就職プログラムが用意されているところが多く、履歴書の書き方などの指導から就職イベントの開催まで行っています。

日系の法律事務所

LL.M.修了後、各州の弁護士資格を得て、日本に帰国して法律事務所に就職するという道もあります。
その際は、LL.M.の学位を取得する過程で得た法律英語に関する知識や、世界中に広がる人脈が大きな武器となります。

外資系企業

外資系企業の法務部であれば、日本で弁護士資格を有していない方にもチャンスがあります。
LL.M.修了後、各州の弁護士資格を得たならば、外資系企業への就職のハードルは低くなります。

日本企業

近年、日本企業の法務部では国際案件を扱うことが非常に多くなってきています。
アメリカ法の知識があり、法律英語を理解している人材へのニーズは大きいと言えます。

その他(NPOなど)

その他の就職先としては様々なものが考えられますが、憲法や人権問題に興味があれば、アメリカのNPOに就職するということも考えられます。
アメリカではNPOの活動が盛んで、多くの憲法訴訟を手がけたりしています。

受講生の声:留学してみて

 
・LL.M.の授業は技術的な英語が多く、日本とアメリカとは法体系が異なるため、 授業に慣れるのに2~3か月はかかるというのが、経験者の共通した印象です。もっと 実際の授業に即した準備の場があればと思いました。
・1日に約100頁ものケースを読んでいかなければならない予習が大変でした。 ケースブックを読む上でのポイントがわかっていれば、もっと効率的な予習の時間が短縮できたと思います。
 


受講生の声:講義を受講して

 
・講座のおかげで、 アメリカ法のバックグラウンドを習っていたので、 授業でのわからない部分は、少なくて済んでおり、大変助かっております。
・ロースクールの授業は、判決の内容を理解した上でさらに深い議論が展開されるため、 渡米前に重要判例を理解しておくことは重要だと思います。伊藤塾の講座で、ある程度 重要判例の内容を理解していたため、大きなアドバンテージになったと思います。
 


受講生の声:留学の成果

 
・米国弁護士の資格を取得したことで、海外の案件にも対応でき、 海外の弁護士と対等な立場で交渉できるなど、仕事の幅が広がりました。また、留学先で他の弁護士(日本のみならず、米国その他の国も含む)、裁判官、企業法務の方、官庁から派遣された方など、 様々なバックグラウンドを持った留学生と知り合うことができ、今でも連絡を取り合うような人間関係を築くことができました。