「先生にやってもらえて良かった」という一言のために

足立直矢先生

経歴  2011年 鳥取西高校卒業
    2015年 大阪大学法学部卒業
    2015年 大阪大学法科大学院中退
         予備試験合格
    2016年 司法試験合格
    2017年   弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所入所
          ※先生の所属事務所等プロフィールは、取材時のものです。

足立直矢弁護士インタビュー動画 ~法律家を志す皆さんへ向けて~

 私が司法試験を受けようと思ったきっかけは、将来、人の役に立つ仕事に就きたいと漠然と思っていて、「何故そう思うのだろう?」と自問しました。困っている人の手助けをしたい、では世の中でどういう人が一番困っているのだろう?と考えたときに、揉めたり、逮捕された人が一番困っているのではないかと考え、そういった人に手を差し伸べられる職業ということで、弁護士を目指しました。
 小学生の時、仕事を調べる授業があり、その時に弁護士に惹かれたというのも理由の一つです。その気持ちのまま中学高校と進んでいき、大学も法学部に入学しました。

 あいち刑事事件総合法律事務所は刑事弁護一本です。被疑者や被告人として疑われている方、逮捕されている方、そうでない方も、刑事のみで受けています。私が担当している事件も、罪を認めている初犯の万引きの方から、犯人であるかどうかを争うような事件、裁判員裁判まで、刑事事件であればどんな事件でもやっています。
 大学の課外授業で保護司さんの話を聞く機会がありました。当時はなんとなく行ってみただけだったのですが、罪を犯した方、保護観察の方を担当している保護司さんにいろいろなお話を聞けました。主に少年事件を担当している方だったのですが、「こんなふうに更生していく子がいる」「困っている子がいる」などの話を聞き、刑事事件に興味が湧きました。一方で、民事事件にはあまり興味が湧きませんでした…。


 弁護士になってやりがいを感じる瞬間ですが、逮捕されている方が釈放されたり、事件が何かしらの形で終わったときに「ありがとうございました」と言っていただけるときにやりがいを感じます。9割くらいは報われないことの方が多いです。ですが、結果ではなく「先生にやってもらえて良かったです」と言っていただけることが一番嬉しいですね。
 「基本から考える」「趣旨から考える」と言った考えた方の面でとても役に立っています。今でも書面や弁論を考えるときや、意見書を書くときに三段論法を用いたり、どういう趣旨の条文なのか考える癖が付いたと思います。受験生時代から、基本的な考え方はずっと変わらず使うものですからね。

 弁護士という職業に向いている人は「この仕事をやりたい」「この分野で人の役に立ちたい」という気持ちがある人だと思います。気持ちがあれば結果も付いてくるという気がしますね。受験生時代も、一般就職の準備も公務員の対策もしておらず、司法試験を受けて弁護士になるしかないという状況だったので、中途半端にならず勉強できました。

 弁護士として仕事をしていて、楽しい時間よりも苦しい時間の方が多いです。一生懸命考えて作った書面があっさり却下されたり、示談をお願いして誠心誠意謝ってもなかなか伝わらなかったり、それでも「やっていて良かった」と思う瞬間が訪れ、とてもやりがいのある仕事です。社会的な意義や個人的な心情もあるかと思いますが、「なんでこんな仕事にしたんだろう…」と後悔することはまずないと思います。私は刑事事件の仕事だけをしていますが、他の先生のお話を伺って、自分のやりたいことを自由にできる仕事だとよく感じます。

弁護士法人 あいち刑事事件総合法律事務所

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