法科大学院入試で問われているのは、高度な知識ではなく基本的知識をいかに応用して使うかということだと思います。

M.T さん
 

合格者イラスト
大阪大学法学部4年在学中
【合格校】
・京都大学法科大学院(既修)、 大阪大学法科大学院(既修)、 神戸大学法科大学院(既修)
◆受講講座 / 司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、法学既修者模試 など

※プロフィールは、2012年合格時点のものです。

私がとった勉強方法

法律科目対策について

私は、論文試験対策としては伊藤塾の基礎マスターのテキストを中心に行っていました。論文マスターのテキストはあまり使っていませんでした。論文マスターは3回か4回学習したぐらいでしたがその分基礎マスターは数えられないくらい学習しています。
主な学習スタイルとしては基礎マスターで基本的事項の確認をしてから論文マスターや答練でアウトプットし、そこでわからなかったことを基礎マスターや基本書で再び確認という感じでした。上で論文マスターはあまりやらなかったと書きましたがアウトプットを全くやらなかったわけではなく友人たちと自主ゼミを組んで週に2,3回答練を行い、そちらでアウトプットを補っていました。
さまざまな勉強スタイルがあると思うのですが、個人的にインプット中心の勉強の方が好きであったため、自主ゼミ以外の時間はインプット中心に行っていました。どうせ勉強するなら好きな勉強方法の方がはかどると思っていたからです。実感としてはアウトプットをやりすぎるよりもインプットで基本的知識の定着を確実にしたほうが良いのではないかと思っています。
基礎マスターは基本的には自分の最も理解しやすい構造で解釈してくれていたため、その点では本当にありがたかったです。 
試験を受けて実感したのは、判例や学説の確実な理解や考え方が聞かれているということです。そして、そこで問われているのは高度な知識ではなく基本的知識をいかに応用して使うかということだと思いました。知識の量より知識の質と先輩方がおっしゃっていたことは本当にそのとおりだと思います。これからロースクールを受験する方々はこのことを肝に銘じて勉強を頑張ってほしいと思います。

適性試験対策について

適性試験対策としては伊藤塾の講座を中心としつつ、自分でも過去問の問題集を購入してそれを解きました。私は第二部が苦手だったのですが、伊藤塾の講義のおかげで解き方がわかり、自信を持って本番に臨むことができました。
私がこれからロースクールに臨む方々に勧めるのは3回生のときに一度適性試験を受けることです。それによって自分が大体どのくらいの得点をとれるのかわかり、4回生のときにどのくらい適性試験対策をすればいいのかがわかるので、その分法律分野の勉強に時間をさけ、効率よく勉強できるからです。

最後に

勉強は辛いものだと思います。だから、ともに受験に向き合って闘ってくれる仲間の存在は本当に大きいと感じました。幸い、私は周りの素晴らしい友人たちに恵まれ、彼らに支えられて合格を果たすことができました。今は一人で勉強している方も是非共に受験を闘える仲間を見つけて勉強することをお勧めします。