法科大学院入試は基礎を押さえていれば、合格できる。どの法科大学院入試にも通用する普遍的な学習が重要

難関国公立法科大学院合格!

M.Tさん
 

合格者イラスト
青山学院大学法学部4年
◆学部成績/[GPA]:(3.88)S(A+、優以上):A(優):B(良):C(可)=7:7:4:1
 ◆受講講座/司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、法科大学院別法律科目論文模試など
 ◆合格校/慶應義塾大学法科大学院(既修)早稲田大学法科大学院(既修)中央大学法科大学院(既修・半額免除)

はじめに

私は、小学生の頃から法曹に漠然とした憧れを持っていました。ただ、進学した大学では司法試験という同じ目標を目指している人が少ないので、1年生のうちから伊藤塾で学ぶことにしました。基礎マスターは復習までは手が回らないものの、講義にはなんとかついていっていました。一方で論文マスターが始まるとわりと序盤から追いつけなくなり、2年の後期には勉強の手を止めてしまいました。ちょうどその頃部活が忙しくなったり、アルバイトを変えたりといった生活の変化も要因の一つであったと思います。

基礎的な法知識・法理論の修得について

ちょうど大学4年に進級した時に、学習し終えていなかった論文マスターを一周することを目指しました。時間がなかったので答案は書けず、簡単な答案構成程度しかできませんでした。手つかずの商法などはとりあえず聴くだけとなってしまいました。全科目一周終わったのは5月頃で、もちろん一周しただけでは何も身についておらず使える知識とはなりませんが、一周したことで少し心にゆとりができました。その後は、問題研究を解き終えることだけに専念しました。7月の中旬だったでしょうか、三周目を終えると少し自信がつきました。確かに猛スピードで聴いたので細かな知識までは到底触れることができず、若干不安はありました。しかし、法科大学院入試は最低限の基礎が押さえていられれば受かるとも聞いていたので、論文ナビゲートテキストを用いて問題研究を解くなかで適宜加筆をして常に持ち歩き、論証などの確認をできるようにしていました。

法科大学院対策について

私は1年生から伊藤塾に通っていたとはいえ、法科大学院入試に関しては対策が遅くなってしまったので、かなりレベルを抑えつつ、最低限の知識を吸収することを意識して勉強しました。問題研究を愚直に繰り返すことが合格への近道です。そして論文ナビゲートテキストの論点については、A・B+くらいを押さえておけば十分なように思います。

〈慶應義塾大学法科大学院〉

慶應義塾大学法科大学院は問題量が比較的多いので、時間内に書ききる練習を何度かしました。そして余計なことは書かず最低限のことだけに集中して、落としてはいけないところは絶対に落とさないように注意をしていました。

〈早稲田大学法科大学院〉

早稲田大学法科大学院は問題が若干ひねくれていることがありましたが、今年は比較的素直でした。ただ、対策としては過去問を通して、わからないことについても、とりあえずめげずに論理的に書くことを意識することは重要だと思います。そうはいっても慶應義塾・早稲田・中央などの私立科大学院については、特段各校で対策を変える必要はないように思います。出題範囲については概ね同じですし、余裕がない私のような受験生にとっても、どの法科大学院入試にも通用する普遍的な学習の方が重要なはずです

おわりに

法科大学院入試は、最低限の基礎を押さえていれば誰でも受かる試験です。事実上の試験対策期間が3 ~ 4 ヶ月しかなかった私にも成し遂げられたので、皆さんも絶対に受かります。枝葉部分を多少犠牲にしても幹の部分、基礎を押さえることを第一に頑張ってほしいと思います!