基礎マスターテキストは論点の一覧性に加え、簡潔に要点がまとまっていて非常に重宝しました

難関国公立法科大学院合格!

T.Sさん
 

合格者イラスト
神戸大学法学部3年
◆学部成績/[GPA]:(3.68)A(優):B(良):C(可)=94:17. 5:6. 5
 ◆受講講座/司法試験入門講座+リーガルトレーニングなど
 ◆合格校/京都大学法科大学院(既修・飛び入学)神戸大学法科大学院(既修・飛び入学)同志社大学法科大学院(既修・早期卒業・全額免除)

はじめに

そもそも私が法学部、そして1年生の夏休みに伊藤塾に入った理由として、「法律が社会の生活の基礎にあることから、法律を学ばないことには社会に出て困るのではないか」との漠然とした思いがあったことが挙げられます。学部の勉強、そして伊藤塾の基礎マスターを受けることを通じて、まずまず法律の勉強に向いているなと感じたことから、本格的に法曹を目指そうと考えるようになりました。志望校を選んだ理由として、現実的に目指せそう(=合格圏内に入れそう)だったということが挙げられます。また、①周囲の環境が素晴らしいこと、②民法・要件事実論をしっかりと叩き込みたいということも、京都大学法科大学院を志望した理由に挙げられるかと思います。

基礎的な法知識・法理論の修得について

基礎的な法知識・法理論の修得については、以下の3段階を踏んで勉強をしました。第一(初期)段階では、伊藤塾の基礎マスターをとりあえず聴いて法律学の基本的なあり方について理解できるよう努力しました。「基礎」マスターと名づけられていながら、その内容は「基礎」以上のこともあり、理解するのに困る場面もありましたが、その際は質問などをして解決しました。なお、基礎マスターテキストについては、いわゆる「論点」についてきれいにまとめられており、第三段階での演習時に自分が見落とした「論点」の周辺論点の確認にも役立ちました。第二段階のインプットインプットについては、伊藤塾のテキストに加え、学者の書いた基本書を踏まえて学習をしました。第一段階である程度感覚をつかんでいることから、自分の探したい記述を見つけることは比較的できるようにはなっていましたが、それでも基本書の記述を完全に理解することは難しい面もありました。その際は、基礎マスターテキストに戻って考えてみると改めて得るものも多くあり、伊藤塾のテキストは素晴らしいなぁと思いました。第三段階は、アウトプットの練習です。

法科大学院対策について

〈京都大学法科大学院〉

実際のところそこまで対策をしていなかったのでなんとも言えないのですが、アウトプットの練習としては以下のようにしていました。民法:論文マスターをひたすら解き、論点抽出を確実にできるようにする+京都大学法科大学院は改正民法での出題されるため、改正法に対応した基本書(潮見先生の『債権総論』)で補充+判例百選で判例の確認。憲法:『憲法演習ノート』を読む+判例百選の事例の確認。刑法:論文マスターで論点抽出をできるようにする+山口説に立脚するための論証を自分で作成・暗記+『判例刑法総論・各論』で判例の確認。会社法:『ひとりで学ぶ会社法』を読み、間違えたところをリーガルクエストで補充。+『商法判例集』で判例の確認。民法、刑法については論文マスターを主に論点抽出ができるようになっているかの確認のために用いました(論文マスターには問題となる論点についての記載があるため、便利)。憲法、会社法については、伊藤塾のテキストをそこまで重点的に行わなかったのですが、その理由としては、学部の授業との関係で優先順位が低かったことが挙げられます。仮に、学部の環境が少しでも異なれば、憲法・会社法についても論文マスターを学習していたかと思います。

早期卒業・飛び級合格について

京都大学と神戸大学を受験した印象として、3年次特別入試においては、おそらく会社法を苦手とする受験生が多く見られるかと思うので、そこで差をつけられればよいのかなと思います(具体的には、会社法の論文マスターを重点的に読み込むなど)。一方、早期卒業に活かされたかとの観点からいうと、伊藤塾で早めに学習を始めることで、1年先に進めるという優位性はあるのかなとは思いました。

おわりに

伊藤塾を利用してよかったこととしては、以下の2点にまとめられます。第一、基礎マスターテキストが優秀。基礎マスターテキストは、上述の論点の一覧性に加え、比較的簡潔に要点がまとまっているテキストとして試験前に利用することもでき、非常に重宝しました。第二、早期より学習をすることにより、優位性を得ることができる。やはり、1年生から勉強している人数は絞られているので、3年次飛び入学を考えても、普通に法科大学院入試を考えても、早期より学習をすることは勉強時間の面での優位性はあるかと思います。