海外で活躍する実務家から法整備支援の実際と法律家としてできることを学び法曹を目指す

合格者イラスト
R.K さん  上智大学法学部4年
 
◆受講講座
司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、模擬面接

◆合格校
一橋大学法科大学院(既修)
大阪大学法科大学院(未修
早稲田大学法科大学院(既修)

はじめに

私は、法律家を目指すか、それとも海外大学院への進学を目指すか、大学4年生になる直前まで悩んでいました。ですが、海外派遣プログラムでラオスを訪れたことをきっかけに、法律家を目指すことを決意しました。ラオスでは、法整備支援の最前線で活躍していらっしゃる弁護士・検察官の方々から、法整備支援の実際と法律家としてできることについて話を聞くことができ、それが私の法律家を目指すインセンティブの1つとなりました。以上の経緯があり、法律家を目指すことを決め、伊藤塾に入塾したのは大学3年生の 1 2 月でした。
早稲田大学法科大学院は、海外の法科大学院への留学制度をはじめとする国際色豊かなカリキュラムと司法試験合格率を理由に、選びました。早稲田大学法科大学院の入学試験は7月にあり、私はスタートが遅かったため勉強が間に合うか不安でしたが、試験科目である憲法・民法・刑法・刑事訴訟法・民事訴訟法を中心に勉強を始めました。

私の勉強方法

【基礎学習について】
私は呉・基礎本クラスを、基本的にWeb講義を通して受講しました。講座は司法試験に向けた内容となっており、法科大学院入試に特化したものではありませんでしたが、講義と教材をうまく利用することで入試に向けた対策をすることができました。まず、一通り基礎マスターと論文マスターの講義を受講した後は、新しいものには手をつけず、ひたすら問題研究を解き直し、答案構成・作成の練習をしました。問題研究の答案に加え、補助レジュメの答案も豊富に用意されているので、論証構築の引き出しを増やすことができました。また、抜け落ちている論証や不安な点があれば、論証パターンを参考にしながら記憶の穴埋めを行いました。論証パターンはコンパクトに論点がまとめられており、わかりやすい論法で書かれているので、答案の書き方の参考にもなりました。それに加え、論証パターンで足りないところがあれば、適宜問題研究の答案と講義中の講師のアドバイスを参考にして、自分が理解・記述しやすい文章を作成しました。一方、個々の法科大学院の出題形式に沿ったものはないので、そこは過去問を参考にしながら、自分で答案の書き方や必要な知識を身につけました。また、論証パターンをそのまま暗記することは困難だったので、論証パターンの中のキーワードや自分が忘れやすいところを暗記ペンで塗りつぶして、赤シートを活用しながら暗記しました。問題研究と論証パターンを使った暗記の繰り返しで、法科大学院の入試対策をすることができました。
 
【法科大学院対策について】
〈早稲田大学法科大学院〉
早稲田大学法科大学院の試験科目、は憲法・民法・刑法・刑事訴訟法・民事訴訟法で、試験前は各法の論文対策に集中して取り組みました。特に民法の配点が大きかったので、民法に時間を割いて勉強しました。その際、民法の論文マスターと問題研究が非常に役に立ちました。問題研究では問題が豊富に準備されており、講義中は講師が1つひとつ関係図の作成から指導してくれるので、なかなかとっつきにくい民法の勉強が苦に感じませんでした。また、憲法の講義では法科大学院の過去問に取り組む機会があり、その際の講師のアドバイスが法科大学院対策に役に立ちました。もっとも、問題研究と論証パターンを反復する勉強法は基本的に変えませんでした。早稲田大学法科大学院は刑法の問題に一題一文問題があったので、そこだけ自分で出される問題を予想して、講義の内容をまとめるなどして対策しました。試験直前期は、論証パターンの暗記と苦手なところを徹底して確認しました。
一橋大学法科大学院
一橋大学法科大学院の試験科目も憲法・民法・刑法・刑事訴訟法・民事訴訟法なので、試験前は各法の論文対策に集中して取り組みました。特に民法の問題が難しかったので、民法に時間を割いて勉強しました。その際も、民法の論文マスターと問題研究が非常に役に立ちました。一橋大学法科大学院の刑事訴訟法は判例の知識が問われる傾向にあったので、そこだけ自分で出される問題を予想して、判例百選をまとめるなどして対策しました。

おわりに

私は法科大学院入試に向けて勉強を始めたのが遅かったので、入塾後も不安でいっぱいでした。ですが、わかりやすい講義と講師のアドバイス、毎月1度あるスケジューリングに支えられて、なんとか法科大学院に合格することができました。これも全て呉講師の洗練された一貫指導と伊藤塾の手厚いサポートのおかげなので、伊藤塾を利用してよかったと思います。また、法科大学院入学後も予備試験・司法試験の受験が控えているので、法科大学院対策だけでなく、司法試験・予備試験の対策も一貫してできるので、その点においても伊藤塾を利用してよかったと思います。