最新判例講義を受講。早い時期に最新判例の検討をすることができて助かりました。
E.Hさん(28歳)
私立大学法科大学院(未修)修了
◆出 身 大 学/私立大学法学部卒業
◆受 講 講 座/短答マスター、個別行政法徹底解析講義、基礎マスター要件事実、最新判例講義
※プロフィールは、2010年合格時点のものです。
はじめに
私が法律家を目指したきっかけは、高校時代に被害に遭った傷害事件にあります。事件の当事者として、また法律の素人の立場から、その後の事件処理に大変不安を抱いていたところ、弁護士の先生に助けていただいて、迅速に示談をまとめていただきました。その時に弁護士という職業に憧れを抱き、弁護士になりたいとの思いで大学は法学部を選びました。
私がとった勉強方法
基礎的な法知識・法理論の修得
私は、伊藤塾に入塾したのが大学院3年生の修了間際だったこともあり、基本的な法知識・法理論は法科大学院の授業に沿って独学で勉強することで修得しました。
短答式試験対策について
【民事系・刑事系】
私は、大学院の修了間際と、入塾の時期が遅かったこともあり、試験までに全科目の短答講座を受講することは不可能でした。そこで、特に苦手な(科目単位で4割を切るような有様だった)、刑事訴訟法、民事訴訟法の短答マスターを受講することにしました。短答マスターは、わずか16時間で1科目の全部を解説する講座でしたので、直前期でもなんとか聴き込むことができました。本試験では、岡崎講師が試験に出しやすいと説明してくださったポイントがそのまま試験に出て、すごく驚いたのを覚えています。
おかげで、本試験前の模試でも180点が最高だったにもかかわらず、50点以上点数がのびて短答式の基準点をクリアすることができました。また、2回目以後の短答式試験では、民事訴訟法、刑事訴訟法は得意科目となり、短答式試験の得点源になりました。 【全科目共通】
最新判例対策として、最新判例講義を受講しました。短答式試験には、毎年最新判例から何問か出題されますが、重要判例解説は出版時期が4月と試験直前期であって、自力で一から読み込む時間は確保できないと考えたからです。
また伊藤塾では、民法・刑法・憲法については、オリジナルテキストを作成し、重要判例解説の出版前である3月頃に講座を受講することができます。直前期は、できる限り今まで勉強をしたことの復習に充てたいと考えていたので、早い時期に最新判例の検討をすることができて助かりました。
論文式試験対策について
【民事系】
民事系については、紛争類型別の要件事実をテキストとして使用する実務基礎マスター要件事実を受講しました。紛争類型別の要件事実は、テキスト自体があっさりとしているので、岡崎講師の解説が随分と理解を助けてくれました。平成22年の民法の問題を解く際は、講座で表見代理の要件事実について勉強していたおかげで、焦ることなく解答できました。
【刑事系・公法系】
刑事系については、判例百選読み込み講義刑訴法を受講しました。公法系については、個別行政法徹底解析講義を受講しました。
試験に問われやすいポイントを理解している講師に説明をしてもらうことで、覚えるべき範囲を絞ることができました。また、受験生が間違いやすいポイントについても、わかりやすく説明していただけました。7科目を勉強しなければならない時間の制約の中で、効率的に勉強することができました。
直前期の対策について
全科目について論文用のテキストを繰り返し確認するとともに、特に苦手だった労働法の論文対策に力をいれました。
私は、自分では労働法の法律知識は一般の受験生と同程度にありましたが、なぜか論文の点数が取れませんでした。
そこでアウトプットをする必要があると思い、ペースメーカー論文答練の選択科目を4月に受講しました。実は、他の受験指導校の答練も受講しましたが、あまりに細かい範囲からの出題で、アウトプットの練習にはなりませんでした。
知識が一定程度ある通常の受験生の場合、書き方によって点数がぐんとかわるのだと思います。答練や模試のように緊張した状態で、時間内に答案を書きあげ、添削によって答案の出来を客観的に評価してもらうことが必要だと思います。
伊藤塾の受講スタイルとフォロー制度について
私は、答練以外はすべてインターネットで受講していました。通学による時間のロスなく、好きな時間に、何度でも繰り返し聴けるインターネット受講は非常に重宝しました。目で文章を追って勉強する方法に疲れてきた時に、耳から聴く受講は気分転換にもなりました。
法科大学院での受験対策、伊藤塾の活用
法科大学院在学当時の私は、法科大学院は新司法試験の受験資格を得るための大学院なのだから、大学院の授業に沿った勉強をしていれば新司法試験には合格できると安易に考えていました。勉強時間の大半を授業の予習復習に充てたため、卒業年次の大学院の成績は上位をとることができました。
しかし、上記の通り短答式はひどい点数しかとれない状態でした。
大学院の授業を受けるだけでは、新司法試験合格に不可欠な短答式の点数は伸びません。授業の予習・復習は効率よく一定の時間で区切りをつけ、自分で計画的に新司法試験に特化した勉強をする時間を確保する必要があったと思います。
そして、やみくもに教科書や問題集の隅々まで勉強するよりも、試験に出やすいポイントを理解している伊藤塾の講座を受講して勉強する方が、理解が容易で効率的だと思いました。
学習スケジュールの管理について
学習スケジュールは、常に一番苦手な範囲を勉強するという方針で立てていました。苦手科目が少し得意になると、次に一番苦手となったものに取り掛かりました。司法試験は、平均点より少し上の点数を全科目そろえれば合格できる試験です。得意科目を伸ばすよりも、苦手科目をなくす方が合格への近道だと思います。
また、受験生であれば誰でも「不合格だったらどうしよう」と、不安感を覚えると思います。しかし、不安を感じての受験生活では集中力に欠け勉強がはかどりません。また、不安ゆえに無駄に細かい範囲を勉強したりしてしまいます。とにかく合格すると信じ、「受かる、受かる」と言葉にしてみたり、何か良いことがあると手帳に書き留めて、落ち込んだ時に見返してみたり、前向きにいられるよう工夫するとよいと思います。
合格後に必要なこと
念願の司法試験に合格したものの、今の私には実務で働く能力はまったくありません。合格後も、日々勉強し、能力があり信頼される法曹になる努力をし続けることが必要だと思っています。
昨今修習生の就職難が大きな問題となっています。私は、ストレートで合格した人のように若くはないですし、受験回数も多く、女性ですので、一般的には就職が不利といわれます。しかし、変えられないことをウダウダと悩んでいても仕方がありませんので、とりあえず行動してみることが大切だと思っています。
そして、支えてくださった多くの方への感謝を忘れないことが大切だと思っています。
最後に
決して優秀な大学を出たわけでもなく、大学院入学時は成績が悪かった私でも、なんとか司法試験に合格できました。
ポジティブに考えて、客観的な試験の分析を行い、他人と比較せず集中して勉強をすることができれば、決して難しくない試験だと思います。皆様の合格を、心から応援しています。
(2010年11月・記)




