受験を続けることが出来たのは、働きながらだったこそだと思っています

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B.Fさん:その他
◆出身大学/東京医科歯科大学医学部卒業
◆法科大学院合格校/筑波大学法科大学院

◆ 受 講 講 座 /司法試験入門講座本科生、予備試験論文直前答練+全国公開論文模試、予備試験口述模試など

※プロフィールは、2020年度合格時点のものです。

はじめに

公衆衛生分野のHealth Lawに関心があり、国際機関でHealth Law関連の仕事をするために法曹資格が必要でした。10年前に公務員試験でお世話になって、公務員試験に合格できたご縁もあり、6年前に司法試験でも伊藤塾で受講を始めました。

 私の勉強法

 <基礎学習について>

伊藤塾の講座以外は利用しませんでした。伊藤塾のテキスト以外には自分で購入した教材もありませんでした。インプットもアウトプットも伊藤塾のカリキュラム通りに進めました。基礎部分の学習は何年経っても重要と感じています。

 <論文学習について>

論文マスターはひたすら答案が書けるようになるまで繰り返しました。予備試験論文試験で不合格になるたびに、次の受験までに2周することを心がけました。

  <短答式試験対策について>

伊藤塾で基礎マスター受講をはじめて半年の時点で受験した予備試験短答式試験では不合格でした。1年後は短答答練、全国公開短答模試を受験して、万全の体制で短答式試験を受験したところ短答式試験に合格するコツがつかめるようになりました。その年は論文式試験に不合格となり、翌年(受験3年目)以降は試験の1ヶ月前から少し準備するだけで不合格にならないレベルに安定しました。

  <論文式試験対策について>

2016年にはじめて論文式試験を受験しました。コンプリート論文答練、論文直前答練、全国公開直前模試を全て受けて臨みましたが不合格でした。2017年は全国公開直前模試の問題が、予備試験論文式試験の問題ととても似ていたため、論文式試験にはじめて合格しました。しかし、口述試験では実力不足と不運で不合格になりました。2018年、2019年は論文直前答練、全国公開直前模試のみ受験して本試験に臨みましたがそれぞれ1点、3点足りず不合格でした。2020年は論文直前答練も全国公開模試も受験せず、論文マスターのテキストの見直しのみで本試験を受験し、最低点を3点こえて合格しました。

  <口述式試験対策について>

2017年に口述試験をはじめて受験しました。伊藤塾の口述模試を受験し、模試では60点、61点でしたが、当日、刑事系の問題で苦手な強盗致傷罪が出題されたことや、担当してくださった試験官の講師との相性が悪く不合格になりました。2020年に再度、口述試験を受験する機会をいただいたため、学生だった2017年当時にはお金が払えず断念した伊藤塾の個別指導も受講することにしました。伊藤塾の個別指導、伊藤塾の模試、呉講師のテキスト(刑法総論・各論、刑事訴訟法)、判例集で勉強しました。敗因を分析し、2回目のチャンスを無駄にしないように、できる限りの努力をしました。

 働きながらの学習方法について

今年は6回目の予備試験受験でしたが、これほど長い間、受験を続けることができたのは、働きながらだったからこそだと思っています。働きながらの受験生は「失うものは何ものない」と伊藤塾長がお話されていたと記憶しておりますが、私は、働きながらの受験でも失うものはたくさんあると思います。私の場合は、常に自分と戦っている過程で穏やかな心を失いました。仕事でコロナ対応をするたびに、感染したら1月末の口述試験が受験できないと思ったり、緊急事態宣言が発令されれば口述試験は再度延期になるのではないかと不安になったり、仕事をしても予備試験のことが頭から離れず、眠れない日々が続きました。司法試験合格を目指して受験をはじめた当時、予備試験がこんなに大変な試験だと知っていたら、受験しようとは思わなかったかもしれないと思います。ただ、予備試験に苦戦したおかげで鍛えられた精神力は、仕事でも日常生活でもとても役に立っています。

 法科大学院入試との併願について

すでに5回、予備試験に失敗していたことから、これ以上、予備試験ルートにこだわることはできないと思い、併願しました。自分のキャリアの実現に、どうしても法曹資格が必要であり、今年ははじめて法科大学院を受験しました。現在の仕事はとても充実しており、辞めることは到底考えられないので、働きながら夜間に通うことができる筑波大学法科大学院を受験し、合格しました。法科大学院入試用の受験勉強は何もしませんでした。予備試験論文式試験の勉強と兼ねて、論文マスターの復習を繰り返しました。

 おわりに

予備試験は回数制限がなかったので6回も受験できましたが、司法試験は5回しか受験できないと思うと不安です。ただ、司法試験を5回受験する体力はもう残っていないので、司法試験はスムーズに合格できるといいなと思っています。伊藤塾のおかげで、法律とは直接関係のない仕事に就いてからも法律の勉強を続けることができました。夢の実現に向けて、何年かかっても応援してくださる伊藤塾に感謝しています。