法律が読める(法的な視点に立てる)のは会社員にとってもアドバンテージです

2013年8月更新

株式会社エコ配 勤務 塚田 俊 さん

■Profile
2006年 司法書士試験合格
不動産ファンド運用会社を経て、
現在、株式会社エコ配に勤務

司法書士試験合格で広がった就職後の世界

最初は、“就活”が面倒だったので、独立独歩で仕事ができる資格取得を目指しました。そして、司法書士の資格を取得したら、“もてる”と考えたからです。実際に、もてましたよ(笑)。初めは司法書士事務所に勤務することを考えていましたが、研修等を通じ、他の社会を知らずに司法書士業務を行うことに少し不安を覚えたのと、たまたまREIT(不動産投資信託)の上場を目指している会社から話をいただいたため、“上場”という言葉にひかれ、軽い気持ちで不動産ファンドの運用会社に勤務しました。ベンチャー企業であったため新卒を採用するという事はないのですが、司法書士という資格を有していたこともあり、採用していただきました。なお、いまだに新卒採用はその会社で私一人です(笑)。
入社してすぐに大きなプロジェクトの一員として業務を行い、入社一年たたない位の時には実質のプロジェクトマネージャー的な仕事もさせてもらいました。その後、不動産の開発営業を経て、現在、宅配会社である株式会社エコ配にて、新規営業の他営業管理等の業務を行っています。

ビジネスの現場で役立つ法的素養

現在の業務で直接法律にかかわることはないのですが、新卒で入社した会社では管理系の仕事が中心であったため、もろに法律的業務を行っておりました。具体的には、株主総会、取締役会議事録、各種委員会の議事録等、官公庁への届け出、コンプライアンス業務等々。当時は何も考えず仕事をしておりましたが、今振り返れば、司法書士試験の勉強をしていたからこそ、趣旨等を理解し、正しい方向性で業務を行えていたのだと思います。
また、他の業務への応用が利くというのも感じることができます。個人的に仕事とは、問題解決だと思っております。これは営業でもそうで、営業先にも顕在的か潜在的かを問わず何か問題があり(たとえば、コストを下げたい等)、それを解決するため企画・提案を行い、みんながハッピーになるようにする。これは本来の司法書士の業務の性格によく似ていると思います。
余談ですが、以前オーストラリアの人と仕事をする機会があり話をしたのですが、オーストラリアでは企業にいてビジネスを行っているリーガルの方が、リーガル専門で行っている人よりも地位が高いそうです。日本もそうなったらうれしいなと個人的には思っています。

楽しい人生を送る選択としての司法書士取得

決して司法書士に合格する人が全てではないですし、合格したら偉いというわけではないですが、司法書士に限らず、何かの資格を持っていた方が選択肢が広がるのは間違いありません。私自身、将来司法書士の資格を直接活かすこともあるかと思います。また、難しい試験を突破したという事が自信となることもあるかと思います。なにはともあれ、“Keep on Keepin’on”続けることが大事です。
楽しい人生を送るため、楽しい合格後を想像しながら、楽しく勉強してもらいたいです。


Information
■ 会社プロフィール
株式会社エコ配
■ 業務内容
宅配便業務
■ ホームページ
http://www.ecohai.co.jp/