明日の行政書士講座 バックナンバー
明日の行政書士講座 第96回
【タイトル】
東京都行政書士会申請取次業務適正化委員長の語る
『国際業務の危険性と魅力』
【日時】
2018年1月21日(土)15:00~17:00
【講師】
中村 和夫 先生
先生のプロフィール
行政書士 中村和夫事務所
1954年東京生まれ。1999年行政書士試験合格。同年登録。同年、入国在留
審査関連申請取次行政書士として法務大臣より承認を受ける。現在、顧問先数社の外国人雇用・採用コンサルティングをする一方、年間100件近くの外国人案件(在留資格、国籍、国際結婚、その他の家事案件、法人案件)を処理すると共に、年間300件近い法人・個人からの相談(電話相談含む)にも応じている。
元某メキシコ国営企業(Productora Mexicana de Tuberia, S.A. de C.V.)株主総会・取締役会・経営委員会通訳官。元某日本企業スペイン本マグロ畜養事業コーディネーター兼スペイン現地法人(Mariviz Spain, S. de R.L.)取締役支配人&プロジェクトマネージャー。元コロンビア共和国セレホン火力発電所建設工事海洋工事(某ゼネコン)部門事務長兼通訳。他にも、キューバ、ホンジュラス等中南米諸国に出張経験多数あり。
【実施報告】
テーマ1:申請取次業務について
まず、申請取次業務とはどのようなものか?について、関連する法令と具体的な申請手続き等を対応させて分かりやすく解説して頂き、更にこの業務の重要なポイントである代理人との違いについて分かりやすくお話をして頂きました。 申請取次においては、行政書士も弁護士も同じライン上で業務を行うというところに驚きを覚えた方も多いようでした。
テーマ2:国際業務の危険性について
近年、行政書士の業務の中でも花形業務のひとつとなっている国際業務ではありますが、その裏に潜む危険性について、どのような違法行為となり得るのかを条文を例示して確認した上で、具体的なケースについてお話されました。
テーマ3:心に残っている過去の事例について
国際業務の危険性について、様々な危険性を指摘・例示して頂いた上で、ご依頼頂く外国人の人生をも左右するこの業務のやりがいについて、ご自身の心に残っている事例についてお話頂きました。
具体的な事例のお話は受講者一同のもっとも興味を惹いたようで、食い入るように聞き入っている姿が印象的でした。
【感想】
国際業務を専門に取り扱っておられ、また東京都行政書士会申請取次業務適正化委員長というお立場にあることから、国際業務についての概要とその危険性について具体的な事例を挙げながら、平易な言葉でお話頂けたため、業務に取り組んでいない方にも大変分かりやすかったと思います。 その証拠に、質疑では多くのご質問を頂きましたが、時間内に的確なご回答をしていただき、先生の優れた実務能力の一端を垣間見る思いが致しました。
