明日の行政書士講座 バックナンバー

明日の行政書士講座 第99回

【タイトル】

鉄工所経営者から
「行政書士一本で働く」へ! 
決心と邁進。何のために働くのか?リーダーとは何か?

【日時】

2018年3月17日(土)14:00~16:00

【講師】

元日本行政書士会連合会会長

北山 孝次 先生

先生のプロフィール

 

 
元日本行政書士会連合会会長

北山 孝次 先生
 

 
1950年 東大阪市生まれ
1983年 行政書士試験合格
1984年 行政書士登録 大阪府行政書士会会員
その後
  大阪府行政書士会東大阪支部長
  大阪府 経営事項審査担当者
  東大阪商工会議所小規模企業振興委員
  大阪府行政書士会理事、  大阪府行政書士会副会長
  全国建設関係行政書士協議会北陸・中部・近畿地域担当責任者
  日本行政書士会連合会理事
  大阪府行政書士会会長   日本行政書士会連合会副会長
  日本行政書士会連合会裁判外紛争解決(ADR)機関推進本部長
  総務省電子政府推進委員
  財団法人行政書士試験研究センタ-評議員
  大阪府行政書士会名誉会長  日本行政書士会連合会相談役
  全国建設関係行政書士協議会 副代表世話人
  総務省年金確認大阪地方第三者委員会委員
  大阪府行政書士会会長
  日本行政書士会連合会会長
  財団法人行政書士試験研究センタ-副理事長  
  日本行政書士政治連盟会長           などを歴任
現在
  大阪府行政書士会名誉会長  大阪行政書士政治連盟名誉会長
  日本行政書士会連合会相談役
  一般社団法人全国建行協会員
  一般社団法人コスモス成年後見サポートセンター会員
 

【実施報告】

2018年3月17日(土)、大阪梅田校で開催されました。
今回ご登壇頂きましたのは、元日本行政書士会会長の北山孝次先生です。
北山先生は、高校をご卒業後、33歳まで鉄工所を自営されていました。
33歳のときに、『将来を考えたときに、自分一人でできる仕事は何か』を考えられ、『行政書士』になられました。
先生が行政書士を目指された理由は、①多くの収入を得られる仕事がしたい。②社会に貢献できる行政書士になりたい。③お客様や官公庁から信頼される行政書士になりたい。というものでした。
開業当初は、生計を維持するために、アルバイト的に保険や広告の仕事をされていましたが、3年半の兼業に区切りをつけ、行政書士一本に決められました。
行政書士会の研修で、『開業指導員制度』を知り、行政書士の福島猛志先生に師事され、業務についてのレポート提出などの開業指導を受けながら、建設業許可業務などの業務をなさっていました。最初は、分からないことばかりで、申請に必要な書類が足りなくて何度も役所やお客様のもとに行くなど、失敗もあったが、失敗を恐れずにやってみることが大切であることを、自らのご経験で学ばれました。
そして、こうした研修のおかげで様々な業務ができたことへの恩返しの意味で、行政書士会の会務のお手伝いや、大阪行政書士会の支部長、理事、会長、日本行政書士会連合会会長、日本政治連盟の会長も歴任されました。
 今回のご講演の中で特に印象が強かったのは、『リーダーには、業務遂行能力と決断力が求められる。トップリーダーになるには、『力』だけでなく、人間力が必要である。』とのお話でした。また、これからの行政書士業務は、単なる手続きだけではやっていけないのではないか、予防法務と専門士業としての『行政書士』業務の確立が、AIなどの電子化が進む手続業務をカバーできる道なのか。個人で対応できない業務量や、幅広い顧客ニーズに応えるためには、複数の行政書士による対応が必要で、合同事務所や共同事務所が必要だということもおっしゃっていました。
 結局、仕事を通じて社会に貢献したいとの思いが、一つ一つの業務へとつながり、お客様との信頼関係がうまれ、ホスピタリティー、『もてなしの心』を意識して仕事に取り組むことが、最終的にはお客様に喜んでいただけたという評価として返ってくる。
『情けは人の為ならず。』のことわざの意味は、情けは人の為だけではなく、いずれ巡り巡って自分に恩恵が帰ってくるので、誰にでも親切にしましょう。というのが本来の意味だということをお話されました。
『感謝と奉仕』の言葉を大切にされている北山先生のお人柄が伺える素敵なご講演でした。