明日の行政書士講座 バックナンバー
明日の行政書士講座 第104回
【タイトル】
『外国人雇用の実務(第2版)増版記念講演!
行政書士「コンテンツ」経営論 Remix
【日時】
2018年11月24日(土)17:00~19:00
【講師】
近藤 秀将 先生
先生のプロフィール
行政書士法人 KIS 近藤法務事務所 代表社員
社会学者。特定行政書士。モンゴル国民工科大学 特任教授。
行政書士法人KIS近藤法務事務所 代表社員・出入国関係申請取次業務特定社員。
早稲田大学教育学部卒業。M.A. in Sociology(立教大学)。
2006年に行政書士登録し、2012年に「行政書士法人KIS近藤法務事務所」設立。
中国・モンゴルをはじめとしたアジア圏の専門家として、イミグレーション法務(在留資格関連申請手続、起業、国際結婚・離婚手続等)を中心として幅広く活動。
2015年4月には東京都行政書士会豊島支部長就任、同年5月単著「外国人雇用の実務」(中央経済社)を刊行。2017年9月共著「行政書士の業務展開̶早稲田大学GEC校友会支援講座『行政書士実務概論』講義案」(成文堂)刊行。2017年10月「モンゴル国民工科大学」特任教授就任。
2018年1月
「外国人雇用の実務〈第2版〉」(中央経済社)刊行。その他、論文等多数。
特定非営利法人KIS国際ソーシャルワーク機構理事長、KIS総合研究所主席研究員。
【実施報告】
2018年11月24日に実施された『外国人雇用の実務(第2版)増版記念講演!行政書士「コンテンツ」経営論 Remixと題され、特定行政書士の近藤秀将先生がお話ししてくださいました。近藤先生は、行政書士法人 KIS 近藤法務事務所 代表社員であられます。 先生は、行政書士は試験と実務が乖離(かいり)しており、登録後の勉強について体系的な方法論が確立されていないことを危惧されているとのことでした。
行政書士は食べていけない、と言われるのは、登録するときに実務経験がいらず、試験と実務が乖離しているため、能力が担保されていない、だから試験に合格しただけでは、食べていけないのであろう、というお話しをいただきました。勉強して、経験して頭にあるものを、法務サービスとして提供する、仕入コストを意識しないとダンピングしてしまう。それに見合った価格設定をするべきだと思う、ともおっしゃっていました。
また、行政書士の仕事は専門職だけれども、経営に向いていない方もいるでしょう。そういう方は、経営者にならないやり方で、行政書士として専門を活かして仕事をするという選択肢も早めに見極めた方がいいでしょうと、お話ししていただきました。
では、近藤先生がオススメする専門分野の選び方とは、どういうものなのでしょうか。儲かるかどうかで決めない、必然性で決める。では必然性はどう判断するか。他人が面倒くさいと思うことであっても自分にとって面倒くさいと思わないこと、であるとおっしゃっていました。
さらに、いまだ言語化されていない現象を言語化することで、専門家として評価される。ぜひ行政書士の専門性を社会にアピールしていただきたい、という力強いメッセージもいただきました。
行政書士の本試験から3週間後という日にちでしたが、合格発表待ちの方や、開業後数年経った方まで、行政書士としての姿勢を考えさせられる良いきっかけとなるご講演で、元気の出るお話をしていただけました。
