明日の行政書士講座 バックナンバー
明日の行政書士講座 第110回
【タイトル】
変革の行政書士~行政領域のソリューションと可能性~
【日時】
2019年3月17日(日)15:00~17:00
【講師】
黒沢 玲央 氏
先生のプロフィール
academic works 行政書士事務所
株式会社ジーネット代表取締役
株式会社ジーテック代表取締役
academic works 代表行政書士
東京都行政書士会特定行政書士特別委員
2008年、行政書士事務所を開業して以来、多数の許認可業務、企業法務を執り
行いつつも、大手資格予備校の講師としてのべ5,000人以上に教鞭を取る
等、業界のリーダーとしても意欲的に活動。
2015年、行政書士の全国ネットワークである「行政書士ネットワーク」を設立。
その後、ドローンや民泊といった先端領域のパイオニアとして活躍。
2018年1月、行政領域におけるデジタルソリューションを軸とした(株)ジーテック
を設立、代表取締役に就任。民泊届出クラウドサービス「MIRANOVA」を展開。
【実施報告】
2019年3月17日に、黒沢先生の明日の行政書士講座が実施されました。
受験生の方、今年の合格者の方、昨年の合格者の方、行政書士として活躍されている方等、様々な立場の方が当日教室にお越しくださいました。
『未来投資戦略 2018』のSociety 5.0のように新しい世の中の動きにも注目していき現実に落とし込むにはどうすればいいか、考えていった方がよい、とのお考えでした。
行政の現場を知っている行政書士が、民間側からガイドラインを提案する手伝いをする、というような方法もあるでしょう。戦略的行政法務については、ロビー活動を通じた立法スキームを提案することができるのではないか。業法的な考え方では、個人がビジネスをする現代では難しい。ビジネスモデルはどんどん変化し、考え方を変えないと世界の動きから遅れてしまうというお話しもしてくださいました。
また、行政法と個別法をしっかり学ぶこと、そこを学んで使いこなせることが我々行政書士の技術で、行政書士の強みについては、『窓口の運用』やローカルルールと呼ばれる現場を知っていることもそうだ、とおっしゃっていました。
それから、行政書士として、どういう勉強から始めれば良いのか迷っている方は、この講座の帰りに書店に寄り、「業界地図」を購入し、どこのマーケットが大きいか、そこで自分が仕事にできそうなことはあるか、親和性や興味が沸く分野から勉強を始めるのもいいのではないか、とアドバイスをいただきました。
そして、勉強ばかりしていても、実務ができるようにはならないので、走りながら勉強することも大事であることをお話しいただきました。仕事に着手し、業界の方と話すことで、何が問題点か見えてくると、おっしゃっていました。
節約できることはしても良いけれども、知識を仕入れることにはお金を惜しむべきではない。1万円の書籍だとしても、他の行政書士が買っていなければ、自分しか知らない情報を持つことになる。すぐに、元は取れる、という例を挙げてお話しいただきました。
行政書士のように、バックボーンがそれぞれこんなにも違う士業は珍しいが、どのような行政書士業務に結びつけることができるかは、新人のうちは、わからないかもしれない。自分の経歴や、職歴を、行政書士業務がわかる人に見せることで、自分では気づけない仕事をアドバイスしてもらえることもある、とお話しいただきました。参加した方からは、最新の情報を幅広く受け取ることができ、ありがたかった等、多くの方が参考にできるお話を伺うことができました。
以上となります。
