2003年(平成15年)に始まった認定考査は、2024年で23回目となりました。
認定の基準点は「満点70点中40点以上」が通例となっており、司法書士試験とは異なり、絶対評価の試験となっています。
過去5年の認定率をみると、高い認定率を維持していますが、
| 年 | 認定率 |
| 平成31年度 | 79.7% |
| 令和2年度 | 79.0% |
| 令和3年度 | 70.6% |
| 令和4年度 | 65.3% |
| 令和5年度 | 77.2% |
| 令和6年度 | 62.0% |
合格者の半数以上が40点代の合格となっており、ギリギリの合格者が相当数います。
認定考査の問題の難易度はそれなりに高く、相当な努力をしないと高得点での合格は出来ないのが現実ですし、2018年には過去最低の43.1%を記録するなど、油断できない試験となっています。なにより、相当な努力なしに実際の裁判業務は出来ません。
しかし、必要な対策をしっかりと講ずることさえ出来れば、高確率で合格できる試験でもあり、だからこそ言い訳の出来ない試験と言えます。
POINT.1 認定考査に特化した学習
特別研修は、司法書士が簡裁訴訟代理等関係業務を行うにあたって必要な能力を習得することに主眼を置いた研修です。そのため、講義形式の研修だけでなく、法廷傍聴、模擬裁判などが用意され、実務のイメージをいち早く掴むための工夫が凝らされています。しかし、実務と試験の間にはギャップがあるため、試験のための対策が不可欠であるものの、特別研修では試験対策のノウハウを教えてくれません。試験対策は独自に行う必要があるのです。
POINT.2 認定考査の出題形式への対応
認定考査の出題形式は「記述式」です。「訴状」や「答弁書」などに記載する要件事実を解答用紙に具体的に記載することが求められます。要件事実を問う問題以外でも、法的な理屈を文章にして解答しなければなりません。ここで注意すべきなのが、①表現において試験特有のルールがあること(仮に、実務で通用する表現でも、試験では減点されることがあります。)、②法的文書の作成能力は、適切な問題を用いた実践を経なければ身に付かないこと、の2点です。②は、市販の問題集自体が少ないことから、独学の壁となっているのが現状です。
POINT.3 早期に学習を開始すること
司法書士試験の最終合格発表から認定考査まで、約半年しかありません。それに加えて、直近合格者にはハードな研修(各単位会の研修・中央研修・ブロック研修・特別研修)が待っています。また、多くの合格者は試験合格後にはじめて実務に足を踏み入れるため、就職活動や、慣れない司法書士実務の現場に四苦八苦するでしょう。環境が変わり、学習に取れる時間は激減するのが通常です。細切れの少ない時間の中で、最大の成果を出すには、ノウハウが凝縮されたテキスト・講義を利用することが効果的です。
大切なことは、「認定考査対策に特化した学習」を「早期に開始!」「最後まで継続!」することです。
特に早期に開始!することが重要で、5月にはじまる特別研修まで勉強をスタートしないでいることは、大きな後れを取ることになります。
伊藤塾の認定対策講座を活用して、認定考査対策に特化した学習を早期に開始し、最後まで継続していきましょう!
対象者
・司法書士試験合格者の方
担当講師
受講形態
※「特別研修準備編」「模擬演習編(出題予想問題演習)」について、教室(通学)での受講をご希望の方は、Web(通信)とあわせて「【通学オプション】特別研修準備編」「【通学オプション】模擬演習編」をお申込みください。
講座内容
基本の「き」から、合格レベルまでを段階的にサポート!
要件事実論の世界は、司法書士試験とは別世界です。試験対策のための書籍は非常に少なく、世の中に出ている書籍の殆どは実務家弁護士や、現役裁判官、学者が書いたプロのための書籍です。実務的・学術的な観点から書かれた書籍は、要件事実論にはじめて足を踏み入れる者にとってはかなりハードルの高いものもあります。伊藤塾の認定考査対策では、司法書士試験を合格して、認定考査のために初めて要件事実を勉強する方のために編集された「入門編」から入りますので、安心して学習をスタートすることができます。
短い学習期間を考慮した、細切れの時間を活用できる講義!
司法書士試験に合格した後は多忙を極めます。そんな中、認定考査の勉強をするのは非常に大変です。効率よく学習するには、講義を活用することが効果的です。講義は、細切れの時間を最大限活用できるよう、30分1コマを目安に編集されていますので、無理なく進めることが可能です。また、早い時期から配信をスタートしますので、それぞれの状況に応じて講義を活用することができるようになっています。
特別研修準編で不安を払拭!
いきなり特別研修の課題に取り組んだり、模擬裁判を行うことは、パラリーガルの経験等がある人は別として、普通は若干戸惑うものです。裁判業務を経験したことの無い方が、無理なく特別研修のスタートを切れるように特別研修準備編を用意しています(※特別研修準備編はオプション受講となります。コースの場合、フルパックにのみ含まれます。)。
日程(講義配信日・教材発送日)
カリキュラム
全18回(1回:30分)
はじめて要件事実に触れることを前提に、まずは「入門編」からはじめていきます。
認定考査では、「要件事実」以外の分野も出題されますが、試験対策上の鍵を握る「要件事実」を着実に理解し身に付けるべく、学習範囲を明確に絞っています。基本の「き」から丁寧に解説するため、前提知識は不要です。また、「要件事実」の書籍は実務家や司法修習生向けのハイレベルなものが殆どですが、認定考査へ向けた学習をこれから開始する方のために書かれた入門書を用いますので、安心して受講できます。
全30回(1回:30分)
ここでは「認定司法書士への道・理論編」を用いて、全出題範囲(民事手続の基礎知識、要件事実、事実認定、業務規制、業務範囲など)を体系的にインプットしていきます。要件事実に関する基礎知識を、基礎から応用に至るまで学べることはもちろんのこと、試験攻略の鍵を握る「業務規制」や「業務範囲」に関する問題を解くために必要な知識も、この講座で一通り学習していきます。
全36回(1回:30分)
ここでは、過去問を解くことを通じて、インプットした知識が実際の認定考査で点数に繋がるように訓練していきます。実際の認定考査の問題に触れることで、どのような形式・切り口で問われるのか、どのような文章が正解となるのかが明確となり、点数に直結する学習が可能となります。教材として用いる「認定司法書士への道・実践編」は、過去問を横断的に整理し直しており、少ない時間で効率的に過去問を消化できるようになっており、また、法改正にも対応させているため、安心して用いることができます。
全4回(1回:55分)
100時間の研修はとてもハードです。何の心構えもなく挑むと、研修課題や研修講義を十分に消化出来ずに終わってしまう可能性があります。特別研修準備編では、試験対策からは少し離れて、簡裁訴訟代理等関係業務を行う上で知っておくべき実務的知識、実務の流れを確認していきます。実物に近い「訴状」や「答弁書」「準備書面」を一通り確認しておくだけでも、特別研修に対する不安を払拭できるはずです。
全2回(演習:120分、講義:55分×2)
最後は模擬演習を通して、2時間の試験時間の使い方を確立し、最終2週間の学習の方向性を見極めます。問題の質・量ともにハイレベルな傾向が続く認定考査では、2時間で問題を解ききれない事態も想定されるため、実際に初見の問題を解いてみる作業は試験対策として必須です。また、演習で扱う「新作問題」は最新の傾向を踏まえた出題予想も兼ねています。
また、自宅学習用の「重要問題」2問が付いてくるため、演習2回だけでは物足りないという方にも充実した内容になっています。
※重要問題は自宅学習用としてご利用頂きます。解説講義はございません。
使用教材
■ 認定司法書士への道 入門編【第2版】
蛭町浩・坂本龍治著/弘文堂
定価2,860円(本体2,600円+税)
※各自でご購入ください。
■ 認定司法書士への道 理論編【第2版】
蛭町浩・坂本龍治著/弘文堂
定価4,620円(本体4,200円+税)
※各自でご購入ください。
■ 認定司法書士への道 実践編【第2版】
蛭町浩・坂本龍治著/弘文堂
定価5,280円(本体4,800円+税)
※各自でご購入ください。
■ 特別研修準備編 オリジナルテキスト(26/4/2(木)発送)
■ 模擬演習編 問題冊子・解説冊子(26/8/6(木)発送)
フォロー体制
伊藤塾マイページから24時間webで質問ができます。
※ご利用には事前の登録が必要です。講座申込後、[ マイページ新着情報 ]にて案内をご確認ください。
割引情報
■早期申込割引
26/1/31(土)まで20%OFF!
【クーポンについて】
●当キャンペーンを利用し、対象講座をWebでお申し込みされる際、伊藤塾Webサイトにて「クーポンコード」を入力いただきます。
●クーポンコードは決済画面で必要となります。お手元に番号を控えて購入手続へ進んでください。
●クーポンはWEB上で決済いただいた際に指定いただかない場合、割引価格を適用できません。
●伊藤塾マイページ会員の皆様に、さらにお得なクーポンをご案内している場合がございます。マイページへログインしてご確認ください。
●クーポンご利用手順の詳細は、「クーポンの使い方」にてご確認ください。