明確な将来のビジョンを持ち、そのためには何が必要なのかを常に意識して学習をすることが重要だと思います。

Y.K さん(22歳)
 

合格者イラスト
東京大学法学部4年在学中
【合格校】
・東京大学法科大学院(既修)、 慶應義塾大学法科大学院(既修)、 中央大学法科大学院(既修・半額免除学生)
◆適性試験 / 第1回:213点 第2回:229点
◆受講講座 / 司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、コンプリート論文答練、 法科大学院別論文対策講座 など

※プロフィールは、2012年合格時点のものです。

はじめに

私は大学入学時から将来の志望として刑事司法に深く関わりのある検察官という職業に関心を持ち志望していたため、必然的に法科大学院に進学する必要がありました。そこで受験指導校として評価が高く、また、周りの多くの友人が通っていた伊藤塾に入塾しようと決意しました。入塾した時期は大学2年の春ですが、大学生活も1年が経ち生活が落ち着いてきたこと、そして余裕を持って受験に臨めるよう早めに入塾する必要があることからこの時期での入塾となりました。

私がとった勉強方法

法律科目対策について

(1) 基礎的な法知識・法理論の修得について

法律科目の基礎的な知識・理論は伊藤塾の基礎マスターを受講することで身に付けました。基礎マスターテキストは各科目のポイントがうまくまとまっており、受験直前期にも各科目全体の確認のために利用していました。自分は直接講義を受けた方が理解しやすかったので、極力ライブ講義を受けるように心がけました。
私の受験勉強での失敗の一つは、早めにアウトプットの勉強をしなかったことにあります。知識が不正確な段階では中々答練に挑戦する気になれず、また、大学での活動が忙しかったこともあり伊藤塾の論文答練も効果的に利用できませんでした。アウトプットの勉強、具体的には答練を受けることで、いかなる知識が必要とされるのかを知ることができ効率よくインプットの勉強を行うことができるようになるので、アウトプットの勉強は極力早めに始めることが望ましいと思います。

(2) 実践段階の学習について

法科大学院入試対策としては、法科大学院入試コンプリート論文答練を受講し限られた時間で答案を書くこと自体に慣れる訓練をしました。厳しい採点がなされ点数が低いことも多かったのですが、その都度何が悪かったのか自問し勉強方法も改善していきました。その後、各大学院別の対策講座は全て受講し各大学院の問題形式にあった対策をしました。特に、法科大学院別過去問分析講義は過去問の解答を入手することができ、合格者答案と不合格者答案が対比されているなど合格答案をイメージするのに非常に役立ちました。法律科目論文模試も当日と同じ時間帯、問題形式で行われるため当日のシミュレーションとして、非常に有益な講座であったと思います。

適性試験対策について

私は過去問を解いた結果、適性試験の問題形式が苦手であると感じていたため、大学3年の冬という比較的早い時期から対策を進めていました。具体的には、伊藤塾の講座を受講し適性試験の問題に対応した解法を学び、模試を受け問題形式に慣れていきました。模試は復習を徹底して行い、カウンセリングも受け講師の方からアドバイスも頂きました。伊藤塾の教材と過去問以外には特に利用した教材等はなく伊藤塾の講座等で十分な対策ができたと思います。

学部成績について

法律科目の基礎知識は基礎マスター講義で得た上で、大学の授業を受けていたため、大学の授業の理解に伊藤塾の講義が役立っていました。ただ、大学の授業内容は高度なものが多く、その点は基本書や論文などを利用しながら補っていました。

伊藤塾の学習と大学生活との両立、学習フォローについて

入塾した時点では私は大学では運動部に所属し、アルバイトもしておりそれだけでかなり忙しい生活をしていましたが、伊藤塾にはインターネット講義があるのでそれを活用し何とか講義についていきました。大学の活動が忙しい方もインターネット講義を活用すれば大学生活との両立は可能だと思います。また、勉強が伸び悩んだ時はカウンセリングを受けたり校舎のスタッフに相談したりして何とか勉強の継続していた時期もあったので、校舎での相談を利用することもおすすめします。

入学前準備として

まずは予備試験の勉強を通じて法科大学院入試で得た知識をさらにブラッシュアップすることで、法科大学院での勉強に役立てたいと考えています。特に法科大学院では判例を深く学習すると聞いているので、予備試験対策を兼ねて判例の研究もするつもりです。また、ある程度時間に余裕がある段階で、私の興味・関心のある刑事政策の勉強もしたいと考えています。

合格後に必要なこと

私は法曹の中でも検察官に絞って将来を考えているので、刑事系の科目は特に意識して学習することが必要だと思います。ただ、検察官は被疑者や被害者といった「人」と関わり合う職業なので、単に知識を付けるだけではなく法律科目も含めた広い視野を持つことで自らも人として成長しなければならないと感じています。
司法試験をめぐっては様々な不安要素が指摘され合格後の不安は尽きませんが、明確な将来のビジョンを持ち、そのビジョンを達成するためには何が必要なのかを常に意識して法科大学院での学習を進めていくことが重要だと思います。

最後に

自分が合格できたのは、伊藤塾から様々なサポートを受けた結果だと感じています。そのことを自覚し入試の結果に奢ることなく今後も学習していくつもりです。
今後受験を控えている方々には、共に合格を目指す友人や家族と支え合い、将来の目標を明確にし、それを達成するために何が今必要なのかを常に考えながら、大変な受験を乗り越えてほしいと思います。