東京大学法科大学院入試は、行政法対策と守りの答案を書く訓練が必要です

難関国公立法科大学院合格!

D.Sさん
 

合格者イラスト
東京大学法学部4年  ◆受講講座/司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、コンプリート論文答練、法科大学院別過去問分析講義、法科大学院別法律科目論文模試など
 ◆合格校/東京大学法科大学院(既修)

はじめに

東京大学で勉強していくなかで、レベルの高い仲間と話すうちにこの仲間を手放すことほどもったいないことはないと感じ、必然的に東京大学法科大学院を目指すに至りました。私は決して学部の成績が良い方ではなく、TOEIC(R)のスコアも700点前後と平凡であるため、適性試験がなくなった今年の入試が少し不安でした。しかし、法律科目試験で挽回できたので似た成績の人は参考にしてください。

基礎的な法知識・法理論の修得について

私は、予備試験に向けて学部3年の夏頃から本格的な対策を開始しました。基礎マスター・論文マスターの受講とその復習、予備試験過去問の演習を中心に基礎的な知識を修得しました。学部4年次に東京大学法科大学院に合格するための十分な知識を吸収することができました。つまり、知識レベルにおいては東京大学法科大学院に合格するには基礎マスター、論文マスターのインプットが必要かつ十分であると思われます。

法科大学院対策について

〈東京大学法科大学院〉

東京大学法科大学院の特徴は行政法があること、問題の処理量が多いことの2つが代表的でしょう。行政法については、予備試験対策をしていればある程度答案も書けるようになっているはずですし、それだけで大きなアドバンテージになります。逆に、行政法の答案の書き方が定着していない人は注意してください。予備試験を受けている人は行政法も商法・民訴法・刑訴法と同じくらい時間をかけて仕上げてきているので、差をつけられないよう重点的に対策する必要があります。厄介なのは後者の問題の処理量です。今年の民事もそうでしたが、たまに予備試験よりも難しいのではないかと言いたくなるような難問が出ます。そのような時には、焦らず回りのレベルを見極め、最低限書かなくてはいけないことを中心に守りの答案を書く必要があります。そのためには、(1)周りのレベルを知ることと、(2)守りの答案を70分で仕上げる練習が必要です。(1)については、法科大学院別過去問分析講義を受講することをおすすめします。再現答案を見て、思ったより皆レベルが低いなと思えればしめたものです。(2)については、答練を受けることをおすすめします。私はコンプリート論文答練をとっていましたが、法科大学院別法律科目論文模試などでも代替可能です。並行して過去問も解きました。

おわりに

GPAやTOEIC(R)の成績が芳しくなくても、伊藤塾の講義をしっかりインプットし、周りのレベルを知り、最低限の答案を仕上げるアウトプットの練習をすれば合格できます。1つ後悔する点があるとすれば、私大の法科大学院入試を受けなかったことです。入学するにせよしないにせよ、入試があることにより勉強の密度が濃くなり、勉強時間が伸びるという効果が期待できるので、興味のある法科大学院にはいくつか出願することをおすすめします。

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