予備試験の合格を目指していれば、特別な対策は必要ない


M.Kさん: 早稲田大学政治経済学部卒業/公務員 ◆学部成績/[GPA]:3.19  S:A:B:C=12:40:48:28 ◆受講講座/ 司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、コンプリート論文答練、 法科大学院別過去問分析講義など

合格校/一橋大学法科大学院(既修)

はじめに

自分の担当業務において、訴訟事件に発展するという事件が起こりました。そこで、自治体で職 務を行う自治体内弁護士に相談を行い、最終的には和解という形で紛争を解決することができまし た。この出来事をきっかけに、自らの力で問題を解決していくという法律家という職業に興味を持 ち、法律家を目指すことを決意しました。仕事をしながら勉強するにあたって、独学では効率が悪 いと思い、受験指導校として長年の実績に裏付けられたノウハウを持つ伊藤塾で学習することに決 めました。一橋大学法科大学院は、アドミッション・ポリシーとして、「社会人・法学部以外出身 の入学を促進する。」ことを掲げるとともに、少人数での教育体制が整っており、教員と学生との 間でも濃密な議論が交わされているという特色があります。さらに、高い司法試験合格率を有し、 同じ志を有する仲間とともに学ぶことができるという点に魅力を感じ、一橋大学法科大学院を受験 しました。 

私の勉強法

基礎学習について

通学する時間が惜しかったため、全ての講義をWeb受講していました。Web受講の場合、どう してもスケジュール通り受講することが難しい時期があるかと思いますが、なんとか時間を捻出し て、スケジュールに追いつくように受講することが重要だと思います。学習の仕方については、基 礎マスターでAランク・B+ランクといった優先度が高い論点を中心に理解することを心がけまし た。また、基礎マスターの段階でも答案作成を意識し、重要な論証はキーワードを中心に記憶するようにしていました。法科大学院入試にあたっては、これらの論点を理解し、論文でも使いこなせるようになれば、他の受験生に書き負けることはないと思います。学習を進めていくうちに、理解 ができない場面に出くわすこともありましたが、とりあえず先に進むことが先決だと思います。他 の科目などの学習が進んだ後に振り返ってみると、すんなりと理解できるようになることが多々あ りました。論文マスターについては、とにかく予習が重要だと思います。全ての問題について答案 を作成することが時間的にも厳しいと思いますので、答案構成や余裕があれば講師が指定した問題 だけ答案を作成するというのが効率的です。また、復習にあたっては、書き落としてしまった論点や引くことのできなかった条文などについて、目印を付けることで、繰り返し間違えることのない ように工夫しました。たいてい、初見でできなかった部分は繰り返し間違えてしまうことが多いで すが、忘れたり間違えることを恐れずに、何度も復習することが重要だと思います。

法科大学院対策について

法科大学院入試対策としては、法科大学院別の過去問分析講義を受講しました。一橋法科大学院 の入試では、過去に出題された論点と似たような問題が出題されることもあり、本番の入試でも非常に役立ちました。また、刑事訴訟法については、いわゆる事例問題というよりも原理や原則を深 く理解しているかを問うような、今までに解いたことのないような問題が出題されますので、過去 問対策は非常に重要だと思います。さらに、合格者の再現答案を見ることもでき、受験生がどれく らい書けているのかという相場を知ることができますので、自分の立ち位置を把握することにも役 立ちました。試験はあくまで相対評価ですので、仮に本番で失敗したと感じていても、他の受験生 もできていないものだと信じて、平常心を保って試験に臨むことも重要だと思います。その他の科 目については、基本的な事項を問われることが多いですので、予備試験の論文式試験の合格を目指していれば、特別な対策は必要ないかと思います。 

おわりに

今年度は、新型コロナの影響で予備試験の論文式試験と法科大学院入試の時期が重複するという 特殊事情がありましたが、かえってそれが功を奏した気がします。来年度以降は通常通り、予備試 験の論文式試験から法科大学院入試の時期が空いてしまうかと思いますが、その間、いかに気を抜 くことなく学習を続けていくことが重要だと思います。とにかく、基礎マスター・論文マスターの 学習をしっかり行っていれば、法科大学院入試については特に恐れることはないと思います。時間 のない社会人受験生の方は、効率よく学習するためにも、伊藤塾の講座を受講することをおすすめ します。