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伊藤塾で学んだ基礎知識は、法科大学院でも、新司法試験でも役立ちました。

M.Yさん(25歳)
 

私立大学法科大学院(既修)修了
◆出 身 大 学/私立大学法学部卒業
◆受 講 講 座/入門講座本科生
  ※プロフィールは、2010年合格時点のものです。  

はじめに

私は、4歳上の兄が旧司法試験に合格した時に、「景色が変わった」、素晴らしい体験だったと言っていたことから、同じ体験をしてみたいと思い、司法試験を受験しようと決めました。もっとも、中学高校とまともに勉強したことがなかったことから、家族に大学1回生の成績が全て「優」であれば受験してもよいと言われたため、その条件を満たしたあと、大学2回生から伊藤塾に入塾し、司法試験の勉強を開始しました。
伊藤塾を選んだのは、同じ時期に受験を決めたサークルの友人と各受験指導校のガイダンスを回って、実績、教材と講師の方々の志が一番素晴らしいと感じたためです。そして、実際にもその通りで、一緒に入塾した友人も私も、それぞれ第1志望の法科大学院の既修者コースに合格することができました。

私がとった勉強方法 

基礎的な法知識・法理論の修得

私は、入塾した段階で、法科大学院の既修者コースを受験することにし、そうすると、学部4回生の夏までの2年半で、基本6科目については簡単な事例問題を解く(論文を書く)ことができ、行政法については択一式試験を解く(7割以上正解する)ことができる状態にもっていく必要があると考えました。
そこで、初めの2年間は伊藤塾で基本6科目の基本事項と論文の勉強をし、残りの半年は基本6科目の復習をしつつ、独学で行政法の択一の勉強をすることにしました。
具体的には、基本6科目は、伊藤塾で伊藤塾長や呉講師が指示されたことをやり、行政法は、「試験対策講座」(弘文堂)を3回ほど読み、志望校の過去問を1回解きました。 
未修者コースの人は、私が大学4回生の間に法科大学院でみっちり7科目の勉強をしていますから、既修者コースの受験勉強を通じて、基礎を固めることは不可欠ですし、またその後の新司法試験(以下、新司と言います。)用の勉強における重要な土台を作ることができました。
とくに、憲法、民法、刑法、商法に関しては、伊藤塾で学んだ能力で新司を乗り切ることができたと思います。これらの科目については、法科大学院在学中はあまり時間を割けず、新司法試験と旧司法試験とで傾向が異なる民事訴訟法・刑事訴訟法、新たに受験科目になった行政法・選択科目を専ら勉強していましたが、試験の出来は変わりなかったと思います。

短答式試験対策について

私は、短答式試験がとても苦手で、試験の結果もよくありませんでした。しかし、なんとか短答式の基準点は突破できたので、そのための対策について以下述べようと思います。
まず、憲法、民法、刑法については、学部時代に旧司法試験択一を受験していたため、基本的には特別な対策はしていません。法科大学院2年生の春休みに、新司の過去問を解いたところ、7割ほど正解できたので、3年生の10月から時間をみつけて過去問を解いたり、直前期の2月から判例百選や判例六法を繰り返し復習して、記憶を保持していました。民法の要件事実の問題だけは、特別に対策が必要だったため、類型別を読んだり、新司法試験用の情報シートを民法だけ買って読み込むなどしました。
次に、商法については、法科大学院の授業が充実しており、その授業の予習、中間・期末試験対策をするだけで、自然と多くの時間を割くことになったため、それが試験対策にもつながりました。それ以外には、過去問を解き、それを判例六法に反映させて、判例六法を何度も読む(10回以上)ということをしました。
民事訴訟法、刑事訴訟法、行政法については、3年生の12月から翌年の2月まで、「試験対策講座」や過去問の内容を判例六法に反映させ、直前期の4月からその判例六法をチェックする、ということをしていました。  

論文式試験対策について

論文式試験の対策は、各科目共通することとして、自主ゼミを組み、過去問や法科大学院の期末試験を解いたりしたことが挙げられ、かつ、それが一番効果的でした。私は論文式試験の成績が160番台で、一緒にゼミを組んだ友人も近い順位で合格していましたから、合格答案のイメージが共通する友人とゼミを組むことで、合格レベルに大きく引き上げてもらえたのだと思います。それ以外の対策については、以下、科目ごとに述べようと思います。
まず、公法系のうち、憲法については、どうやって事案を分析し、どのような要素を押さえて論じれば点がつくのかが結局最後までわからず、発表前まで、不合格の場合は憲法が原因だろうと思っていました。2年生の後期に授業を取った以外、全く対策をしていなかったことに気づいたのが3年の2月と遅かったので、対策はほとんどできませんでした。3年の2月から、高橋先生の『立憲主義と日本国憲法』(有斐閣)や『事例研究憲法』(日本評論社)を毎日読み、友人に書き方を教わり、論文マスターのテキストである「問題研究」で旧司法試験の問題を頭の中で構成する、ということを毎日していた程度で、本番を迎えることになりました。
行政法は、2年の夏から『事例研究行政法』(日本評論社)や『事案分析の作法』(法学セミナー連載)を自主ゼミで解くことにより得意科目となり、それ以降は、過去問を解くことだけで、特に時間を割きませんでした。
つぎに、民事系のうち、商法(但、会社法のみ)は、法科大学院の授業が充実していたので、授業に合わせて勉強をする以外、特に対策はしていません。
民法は、学部時代で基礎マスター・論文マスターを勉強したことで、法科大学院の授業についていけたため、それらの学習内容を情報シートに一元化して、繰り返し読んでいました。 
民事訴訟法は、これも結局よくわからず、本番でも全く解けませんでした。そもそも民事訴訟法の内容が理解できなかったので、「試験対策講座」から始まり、書研、伊藤眞先生や藤田広美先生の基本書など色々な本を読んでいました。論文の書き方については、定義や条文を引き、原則例外を書きわけ、問題文で指示される問題点について自分の考えの軸を冒頭に示す、といった、誰もがやることを守ることだけしました。
そして、刑事系は、刑法も刑事訴訟法も、法科大学院の講義が充実していたため、授業で扱う問題について毎週論文を書くことで、対策になりました。

直前期の対策について

3年生の9月から翌年の2月まで、ひたすら各科目のまとめノートを作っていたので、それを繰り返し読むことをしました。本番用の練習(シミュレーション)もしましたが、体力と本番の強さには自信があったので、知識を詰め込むことの方に時間を割きました。

伊藤塾の受講スタイルとフォロー制度について

私は、学部は関西で、法科大学院は関東の大学を受験したので、法科大学院入試に関する情報が全くありませんでした。
そのような中、伊藤塾のカウンセリング制度を利用して、入試の傾向、勉強計画の立て方、志望校の設定などあらゆる面でサポートしていただき、不安を解消することができました。
相談員の方にはとても感謝しています。

法科大学院での受験対策、伊藤塾の活用

私の通っていた法科大学院では、憲法、行政法、選択科目以外の科目については、授業に真剣に取り組むことで十分に受験対策になりました。授業では良質な事例問題を扱うので、それらを自主的に論文問題に見立て、時間を決めて答案を作りました。
憲法、行政法、選択科目については、自主的に問題を探して解き、受験対策をする必要がありました。私は、各種法律雑誌で連載されている問題を解いたり、問題集を買って解くなどしていましたが、伊藤塾の答練を受講するのも有効な方法だと思います。  

学習スケジュールの管理について

私は、手帳にその週達成する目標を書き、毎朝ポストイットにタスクを書くことで、勉強量を確保していました。計画は、昨年合格された方数人に詳細な勉強計画を聞いて、それをもとに計画を立てました。
私は、中高の間に運動部に所属し、学部の間もスイミングやランニングをしていて体力があったので、1日の勉強時間は長めでした。それは、自分は人の3倍やらないと同じ効果が得られないと思っていたからで、合格するには必要なこととして、勉強していて辛く思うことはほとんどありませんでした。もっとも、お昼はクラスの人と1時間たっぷりおしゃべりをし、帰り道は友人と毎日愚痴り合いながら帰り、毎週末は友人と丸1日遊んでいたので、毎日少しずつ発散していたこともスランプを回避する原因になったと思います。

合格後に必要なこと

私は、(1)「試験対策講座」に載っている範囲の基礎的な法律の知識を備え、(2)法律の世界の文法である三段論法を守り、(3)日本語として正しい文章(論理的であること)を書けることが、合格に必要な力だと思います。
新司法試験を受験する過程では、法科大学院制度への批判、合格者の質の低下、弁護士の就職難など、ネガティブキャンペーンか、と思うくらい、暗い情報しか入ってきません。勉強していて、それらのことを耳にして不快に思ったり、怒りを感じたり、そんな世界ならば進まなければよかった、など、様々な辛い思いを持つことになると思います。しかし、自分のやりたいことが司法試験に合格することにより実現できるのであれば、どんな状況であろうと合格しなければならないわけですから、今は時代の変わり目に過ぎないのだと思って、あまり思い悩まない方がいいと思います。
ただ、自分が何をやりたいのか、という芯がないと振り回されてしまうので、そこはきちんと持つ方がいいと思います。

最後に

私は、特に困難な状況にいて、辛い思いをしている人に、自分の能力を使える法律家になりたいと思っています。法律家としての活動を通して、自分を育ててくれた社会が良くなる、そんな働き方をしたいと思っています。
これから法律家を目指す方は、様々なタイプの合格者から話を聞き、合格のイメージを作ったうえで、勉強に取り組んでください。
 
(2010年11月・記)