同じ目標を持ち、勉強に取り組む人がいるのだと感じられる伊藤塾の環境はよい刺激になりました。

法科大学院在学中

 D.C さん(23歳)

東京大学法学部卒業、東京大学法科大学院(既修)2年在学中
【受講講座】
予備試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、予備試験論文模試、予備試験口述模試 など

※プロフィールは、2012年合格時点のものです。



はじめに

私が法律に興味を持ったのは、高校生の頃、司法書士の女性が周囲の人のトラブルに立ち向かうというドラマを見たことがきっかけでした。そして世の中を規律しているらしい「法」について学びたいと思い、法学部への進学を志しました。
 地方出身ということもあり、大学に入学するまで司法試験の受験指導校があることすら知らなかった私は、友人と共に、多くの先輩が通っていた伊藤塾への入塾を決めました。大学では皆サークル活動やゼミ、アルバイトなど多様な活動をしている中で、同じ目標を持ち一心不乱に勉強に取り組む人がいるのだということを感じられる環境があったことは、よい刺激になりました。

私がとった勉強方法 

基礎的な知識について

基礎的な知識は、基礎マスター・論文マスターの講座を受講しました。インターネット講義を利用し、一度聴いただけではわかりにくかったところのみを繰り返し再生することで、自分に合った学習を進めることができました。また、講師の言葉で、時には教材としては記載しにくいようなわかりやすい例えを用いて説明してくださるので、単に本を目で読むよりも、飲み込みやすかったと思います。

短答式試験対策について

私は11月のロースクール入試後、3月末まで予備試験対策を特に行っておらず、4月からはロースクールの授業が始まったため、短答式の問題集を繰り返す時間はありませんでした。そこで、過去問に取り組むとともに基礎マスターのテキストに目を通すという作業を行いました。じっくり読むというよりも、目次や項目立て、判例のマーカーを引いた部分だけをさっと見直すことで、全体的な知識の記憶喚起に役立てることができたと思います。

論文式試験対策について

短答式試験の合格発表から論文式試験までは1ヶ月程度です。全ての教科を短期間で見直すために、論証パターンと、自分が以前勉強した時に作っていた、論文マスターの問題の答案構成を使用しました。伊藤塾の予備試験模試を1つのタイムリミットとして勉強を進め、模試では実際の試験の時間割を体感することができました。特に2日目の民事系の模試を受けた後、3時間半という長い試験時間の中で、どのように集中力を保つか、構成と解答との時間配分をどうするかなど、本番に向けて実践的な戦略を立てることができました。また、模試で穴のあると感じた教科や分野を重点的に復習することで、7月に入ってからの少ない勉強時間を有効に利用することができたと思います。

一般教養科目対策について

<1>短答式試験対策について
 私は、一般教養科目の短答式試験についてはほとんど対策を行いませんでした。他の法律科目の対策で手一杯であったことに加え、教養は対策すべき範囲が広すぎて短期間で得点が伸びるものではないと感じたからです。知識を新たに入れるという対策を行わない代わりに、過去問やサンプル問題を見て、出題分野の中で必ず解く問題と無視する問題をあらかじめ決めて、試験中の時間を省略しました。例えば、私は物理および数学ⅢCの分野は最初から取り組まないと決め、逆に英語の問題は一通りすべて解いてみることにしていました。このように、時間のない中で試験での実際のアウトプットをイメージしておくだけでも、よかったと思います。

<2>論文式試験対策について
 短答式科目の学習と同様インプットの対策は行わず、伊藤塾の模試を受けて、添削をしていただきました。模試を受けてみて感じたことは、法律科目の答案と異なりパターンや流れが固定されていない分、目次立て程度の構成ではなく、内容まで詳しくメモしたうえで解答用紙に答案を書いた方がよいということです。時間配分としても、 解答用紙は表面2頁のみであるうえ、答案の行数を指定してある場合が多く、法律科目と比べて清書はあっという間に終わってしまうため、構成に十分時間をかけることができると思います。

口述試験対策について

私は自分が論文式試験に合格すると思っていなかったため、合格発表の日まで何も行っておらず、情報が手元にない状態でした。そして発表当日、驚きでまだ頭がぼーっとしている中、偶然オープンスクールが開かれていることを知り急遽伊藤塾に向かいました。そこで今後2週間の過ごし方や学習事項の優先順位を教えていただき、試験勉強モードに切り替えることができました。また口述模試では、内容面のみならず自分の受け答えや思案中の癖を指摘していただき、本番はその点を意識して臨むことができました。

伊藤塾の学習と大学生活との両立について 

大学1年生の頃はサークル、アルバイトとの両立が、2年生以降は授業との両立が難しくなりましたが、インターネット配信を利用し、通学できない科目の学習を補うことができました。

司法試験受験の準備として 

司法試験は、旧司法試験やロースクール入試と異なり、論文式の問題も解答も分量が多いこと、とくに問題文の中で事実に関する情報が多いことが特徴だと思います。今後は試験形式に慣れるよう、答練などを通じてアウトプットの訓練をしていきたいです。

合格後を見据えて 

どのような法律家になりたいか、という大きなビジョンはまだ漠然としていますが、これまで、目標となる人を見つけその人のようになりたいと思うことが私の原動力になってきたと感じています。今後も法律家として輝いている人に出会い、その人を目標に日々努力していきたいと考えています。