他学部出身、働きながら合格できた最大の要因は、基礎マスターを通して、基礎を正確にインプットできたことだと思います。

社会人・既卒者

 C.D さん(28歳)

東京大学経済学部卒業
【受講講座】
司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、予備試験答練パック、予備試験直前答練 など

※プロフィールは、2012年合格時点のものです。



はじめに

私は大学で経済学を専攻しておりましたので、経済活動に影響を与える民法や税法、労働法などがどのような内容になっているのか詳しく勉強したいと考えたことが、法律を学ぶきっかけとなりました。最初はいわゆる基本書を読んでいましたが、独学では不正確な理解に至るところもありましたので受験指導校を利用することとし、大学時代の法学部の友人のほとんどが利用していた伊藤塾を選択しました。

私がとった勉強方法 

基礎的な法知識・法理論の修得について

伊藤塾の基礎マスターでは、合格に必要な基礎知識を満遍なく網羅し、ランクによるメリハリをつけたうえでわかりやすく講義していただきました。私のように知識ゼロからの独学では困難な基礎知識の正確な修得を、伊藤塾の基礎マスターでは効率よく行うことができたと思います。予備試験の合格に必要な知識の8割強は基礎マスターから得られたと感じています。
 特に、伊藤塾の基礎マスターで私がすばらしいと感じた特徴は、単なる知識の修得ではなく、法律の趣旨にさかのぼって考えるという法的思考能力の養成を徹底して取り入れていた点にあります。趣旨から考えることで、知識の定着力が向上するとともに、論文式試験において未知の問題に取り組む対策にもなりました。
 また、伊藤塾では、合格者講演の中で基礎マスターなどの教材の活用方法についても情報提供されており、非常に参考になりました。例えば、事後的に復習する時の便宜を見据えた教材の加工方法(論点部分や判例部分をマーカーで囲うなど)などは、授業を受けている段階の自分では意識することができなかったと思います。

短答式試験対策について

伊藤塾の基礎マスターを修了すれば、特に憲法・民法・刑法に関しては短答式試験の合格に必要な知識の大部分が身についていると感じました。商法・民訴法・刑訴法・行政法についても、重要な知識は身についているので、後は短答でよく聞かれる管轄などについて、過去問を解きながら知識を補充するだけでした。
 過去問は伊藤塾から出されている伊藤真セレクションを主に用いました。他の受験指導校の過去問も購入しましたが解説のミスが多かったため、伊藤塾の出されている過去問集の信頼度が最も高いと思います。

論文式試験対策について

法律論文の基本的な書き方や事前に準備できる論証などは伊藤塾の論文マスターをこなすことで身につけることができたと思います。また複雑な事案の分析については、予備試験の論文直前答練などを通じて訓練することができました。
 論文式試験においても、最も重要な点は基礎を徹底することだと思います。特に、法律の趣旨にさかのぼって考えることを徹底することで、論文の答案も説得的なものとなり、応用的な問題にも何とか対処できると思います。

法律実務基礎科目対策について

法律実務基礎科目は、伊藤塾の基礎マスター法律実務基礎科目で必要な知識や考え方を十分に学ぶことができました。さらに、論文直前答練では予備試験に限りなく近い問題が出題され実践的な論文の練習ができましたので、この両者で十分な対策ができたと思います。
 また、法律実務基礎科目を学ぶことによって、民法や刑法などの実体法の規定が実際の訴訟の当事者の主張にどのように反映されるか、民訴法や刑訴法などの手続法の規定が実際の訴訟運営にどのように実現されるかを知り、基本7科目の知識を新たな角度から整理しなおすことができたと思います。

一般教養科目対策について

<1> 短答式試験対策について
  一般教養科目の短答式対策は、伊藤塾の講座を受講しました。公務員試験の出題傾向も踏まえながら、ポイントを絞って講義いただきましたので、時間の節約につながったと思います。また、一般教養の問題は難易度に差があると思いましたので、私は重点的な対策は英語や社会科学、時事問題にとどめました。配点のバランスからして他の法律科目をしっかり勉強すれば、短答式試験は十分合格できると思います。
<2> 論文式試験対策について
  論文式試験対策では、伊藤塾の講義を聴きました。いわゆる小論文の問題について、問われるパターン毎に書くべき内容を整理して講義いただいたため、様々な問題への対応力をつけることができたと思います。

口述試験対策について

口述試験では、伊藤塾のオープンスクールで指導いただいたとおり民訴や刑訴の短答式の過去問を解いたことや、基礎マスター法律実務基礎科目の復習をしたことが、試験本番でかなり有効に活きてきたと思います。また、今年の口述試験では、去年の口述試験では問われていない実体法の知識も聞かれましたが、基礎マスターで重要事項として学んだことばかりでしたので、何とか記憶を掘り起こして対応することができました。口述試験で高評価を目指される方は、短答式や論文式と同じく、基礎知識の精度を高めることが何よりも重要だと思います。

伊藤塾の学習と仕事との両立について 

私は忙しい時期は仕事が夜の12時近くまでありましたので(家に着くのは夜中の1時です)、勉強時間を確保することが最大の課題でした。勉強時間を作るには夜の睡眠時間を削るしかありませんので、睡眠の質を上げるためにアイマスクや耳栓をして眠ったり、昼食後にデスクで少し仮眠を取るなどの工夫をしていました。また、アロマテラピーを取り入れたりもしました。

司法試験受験の準備として 

司法試験の準備としては、予備試験の勉強が最大の準備にもなったと思いますので、今後は基礎知識の精度を向上させることを最大の目標としたいと考えています。また、選択科目の対策や論文式試験の形式への対応も、伊藤塾を利用して進めたいと思っています。

合格後を見据えて 

必ずしも法律家の仕事に限ったことではありませんが、目の前の依頼者のために全力を尽くし、誰にも負けない質の高い仕事をこなす、というのが私の仕事に対する姿勢です。法律家となった後も、この姿勢を崩さずに仕事を続けたいと思います。

最後に 

予備試験に合格できた最大の要因は、伊藤塾の基礎マスターを通して、基礎を正確にインプットできたことだと思います。司法試験に向けても基礎知識の精度を向上させることで、絶対に上位合格をしたいと考えています。これから予備試験合格を目指される皆さんも、学校や仕事、家庭との両立など大変かと思いますが、ぜひ諦めずに頑張っていただきたいと思います。