医学部在学中に合格。基礎マスター講義を、いかに素早く受講するかが短期合格の一番の山場です

大学在学中に合格

E.S さん
 

合格者イラスト
東京大学医学部 3 年在学中
◆ 受 講 講 座 /司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、予備試験論文直前答練+全国公開論文模試、全国公開短答模試、予備試験口述模試など


※プロフィールは、2016年合格時点のものです。

はじめに

僕が法律家になろうと思ったのは学部決めの進学振り分けが迫ってきた大学2年の3月だった。せっかく理科三類にいるなら医学部に進もう、しかし医師免許を取りつつ他に活かせるものがないか。そう考えているうちに医療訴訟を専門に扱う弁護士などは面白いのではないかということで予備試験を受けることにした。そして予備試験の情報は全く仕入れてなかったのだが、伊藤塾はやはり大手名門であるからそこに入っておけば安心だろうといった感じで伊藤塾に入った。この判断は今思えば非常に良かった。基礎マスターテキスト、問題研究、論分ナビゲートテキストというこれだけやれば全部網羅できるという黄金の 3 点セットがもらえて良かったし、それらを体系的に学習できたのは非常に良かった。

私がとった勉強方法

基礎的な法知識・法理論の修得について

短期合格に絞って自分なりに徹底的に効率を追い求めた方法を紹介したい。まず講座については紛れもなくコマ数が多い。これをいかに素早く受講するかが短期合格の一番の山場である。僕は 2 倍速で講義を受講したのだが、一日で多いときには 15 コマなど受講した日もあった。講義を聴きながら意識したのが、とにかくたくさんメモを残すということである。基礎マスターテキストの右の余白に要旨を一言(簡潔であればあるほど良い)でまとめたメモを残しておくだけで復習効率がとても上がったように感じた。講義についていけなくなったら B+ 以上のところ及びメモをパパッと復習して、再び講義に食らいつく。これをひたすら繰り返して基礎マスター講義を手っ取り早く受講するのが良いと思う。復習はとにかく B+ 以上とメモをざっと目を通すのを繰り返す。それで合格に必要な知識の 9 割以上身につくはずである。また、僕は実際にそれをしなかったが、基礎マスターを復習する段階から論文ナビゲートテキストの論証部分だけでも目を通しておくと、より効率的であり、良かったのかもしれないと思う。
短期合格で壁になってくるのは、なんといっても論文式試験を超えることである。そのためには、論文式試験対策を少しでも早くから手をつけて、そして重要な知識を選別していくことである。基礎マスターを受講し終って、なんとなくだけでも理解できたら、早急に論文マスターを見ていいと思う。論文マスターでは実際に手を動かしてみないといけないと言われるが、それは答練だけで十分で、5 分くらい問題を悩んで、答えを見て、すぐ解説を聴いて、考え方の道筋のメモをたくさん残す。これを繰り返して、少しでも早く論文マスターも受講する。そこから先は、ひたすら論文ナビゲートテキストの論証と、論文の問題を何度も繰り返して、考え方をひたすら叩き込んだ。その際、問題に対する答えを丸暗記するのではなくて、その解答に至るまでの道筋をしっかりと自分で他人に説明できるようにしなければならない。

短答式試験対策について

基礎マスターを 1 分野サッと読んでその部分の過去問を解くことを繰り返すといい。この短答式試験をどの程度対策するかは一般教養科目においてどの程度とれるかによって変わってくるので、早めに自分は一般教養科目で何点取れるかを把握しておいたほうがいい。

合格後を見据えて

激務だと一般的に言われる法曹になるにあたって、法律の勉強が好きであることが大事なのではないか、と一学生なりに思う。嫌になるほど勉強して、合格をつかみ取った頃には法学が嫌いになっていては本末転倒なので、法学の面白さを噛みしめながらぜひがんばってもらいたい。