伊藤塾の講義・テキストは受験に最適。独学では合格までたどり着けませんでした

\大学在学中合格 / B.H
合格者イラスト
東京大学法学部4年
◆ 受 講 講 座 /司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、予備試験答練パック、予備試験論文直前答練+全国公開論文模試など
※プロフィールは、2019年合格時点のものです。

はじめに

伊藤塾に入塾したのは大学1年生の4月でした。しかし、当初は親に言われるがままに入塾しただけで、正直司法試験を目指しているわけでもありませんでした。伊藤塾を選んだのは、他の受験指導校に比べて伊藤塾の実績が最もよいと感じたためです。また、伊藤塾長が有名人であったことも理由の1つです。司法試験を目指すようになったのは、大学2年生の時でした。私はもともと国連に入りたかったのですが、たくさんの人を助けるという意味では弁護士も同じであるし、弁護士であっても国際的な仕事をすることはできると考えるようになったためです。何より、私は就活が苦手だろうと感じていて、資格を有する仕事ならば将来も安心だと思いました。

私の勉強法

〈基礎学習について〉

基礎マスターは法律についての知識が何もない状態で、基本事項を整理して体系的に理解するには非常に便利でした。それは大学での授業と異なり、理解しやすさに特化しているためだと感じています。私は2年生の3月までに憲法、民法、刑法、民事訴訟法の基礎マスターまでしか聴いておらず、3年生の5月の短答試験に向けてそこから他の法律の基礎マスターを受講しました。私が2年生までに基礎マスターを進めることができなかったのは、1つひとつの講義を身につけなければと考えていたため時間がかかりすぎてしまったためだと思います。3年生の時は時間がなかったためあまり予習復習はせず、講義は2倍速で聴き、わからないところで止める方法を取りました。
基礎マスター受講時は、とにかく講義を進めることが重要だと感じました。内容を暗記するのはむしろ後でまとめて行った方が効率よく、最初はとにかく理解することが必要なためです。論文マスターでは、論文の書き方、理論の組み立て方を理解するのに利用したほか、論証を暗記するのにも役立ちました。論文マスターは3年生の短答試験後論述試験までに全て聴かなくてはならず、毎日倍速で10コマほど聴いていました。実際に書くことはせず、答案構成にとどめました。これは時間がなかったためですが、そもそも初めは論文の書き方など全くわからないわけですので、まずは答案構成にとどめ、論文マスターで答案構成の作法を学ぶのが最も効率がよいと思います。

〈短答式試験対策について〉

3年生の5月の短答式試験に向けてそこから他の法律の基礎マスター、過去問、マコタンをなんとか1周し合格できましたが、3年生時は論文式試験では不合格でした。4年生時は短答試験に向けて3月頃から短答答練に取りかかりましたが、前年に論文式試験で落ちたこともあり、短答答練の直前以外は基本的には論文式試験の勉強として過去問を解いたり論証を暗記したりしていました。ゴールデンウィーク後本格的に短答式試験の勉強にシフトし、過去問とマコタンを何周かしました。短答答練は論文試験の勉強をしながら短答の準備をしておくという意味で、ちょうどよいペースメーカーでした。

〈論文式試験対策について〉

私は3年生の夏までに論文マスターを全科目聴いたうえで、冬はコンプリート論文答練を受講し、論証を暗記したほか、過去問も少しずつ解き始めました。短答答練開始後も基本的には論文式試験の勉強として過去問を解いたり論証を暗記したりしていました。短答式試験後は残りの過去問を解ききり、論文直前答練とこれまでの答練の復習および論証の暗記をしていました。私は途中で勉強の方向性を見失い、論証の暗記や細かい学説の対立ばかりを勉強するようになっていたため、アウトプットが足りない状況に陥りました。これにより答練の点数が伸び悩み、模試の結果も芳しいものではありませんでした。最後の2週間で自分の勉強の仕方が誤っていたことに気づき、必死で軌道修正をしました。もっとも、答練がなければ2週間ではどうしようもなかったでしょう。答練はアウトプットの機会として非常に有効でした。

〈口述試験対策について〉

口述試験対策としては民事実務基礎マスターの全てと、刑事実務基礎マスターの手続を熟読し、暗記しました。特に手続面について、これらの基礎マスターは重要なポイントがまとまっているため、便利でした。また、口述試験は人と話す練習が必要であるため、口述模試はよい練習の機会となりました。口述試験の勉強の方向性も模試のおかげでつかめました。

学生生活との両立について

私は大学のサークルの関係で、冬休みである1〜3月はとても忙しかったです。もっとも基本的に活動する時間は自由でしたので、サークルに集中する日はそのことだけを考える、後の日はサークルのことは一切考えないようにしていました。大学の授業は予備試験と全く関係のないものを取っていたので、よい気晴らしの時間としていました。アルバイトは週1の家庭教師のみにとどめました。バイト先や伊藤塾が遠かったので、電車に乗っている時間に論証を暗記しました。答練は伊藤塾で行いましたが、講義はほぼ全てWebで受講しました。Webは倍速で聴けるうえ、わからなくなったら止めることができるので、自分の理解度に合わせた勉強ができました。

おわりに

正直独学では決してここまでたどり着くことはできなかったと思います。伊藤塾は講義、テキストともに受験に適していました。また、伊藤塾長や伊藤塾のスタッフの方々、塾生の存在もとても心強いものでした。司法試験に向けては、予備試験での反省点、悔しかったことを活かして、諦めず努力していこうと思います。