明日の行政書士講座 バックナンバー
明日の行政書士講座 東京校第72回
【タイトル】
型にとらわれない新しい行政書士を目指す
~医薬事行政書士による成功するための仕事選び・営業・事務所経営のポイント~
【日時】
2016年7月31日(日)10:00~12:00
【講師】
天川大輔 氏
イノベーション経営法務行政書士事務所 代表行政書士
株式会社東京マキア 取締役
先生のプロフィール
天川大輔 氏
イノベーション経営法務行政書士事務所 代表行政書士
株式会社東京マキア 取締役
昭和52 年 広島県生まれ
同志社大学卒業
アパレル、経営コンサルタント会社、税理士法人、行政書士法人での勤務を経て、
平成24 年に独立開業
医療法人・化粧品許可・薬事広告業務を中心とする『医薬事法務』
建設業許可や建設コンサルタント等建設関連ライセンスを中心とする『建設業法務』
契約書・事業計画作成等を中心とする『経営法務』
3 つの法務がメイン業務
許認可の取得や書類作成といった「点」ではなく、ビジネスモデル・スキームの確立、許可
取得前後のフォロー、対行政機関対策など、「線」でのサポートを特徴とする
顧問先の社内研修講師や、化粧品・健康食品・美容雑貨等の広告表現に関する外部セミナー
講師、行政書士を対象とした化粧品許可セミナー講師等も定期的に務める
趣味は楽器(サックス)とバイクと日本酒
【実施報告】
7月31日(日)東京校にて、第72回明日の行政書士講座が実施されました。
今回の講師は、イノベーション経営法務行政書士事務所の天川大輔氏です。
ご自身でも「自分は行政書士なのかな?」と思うくらい従来の行政書士のイメージとは異なる観点から、独立・開業から事務所の経営そして行政書士としてお客様と行政とどのように向き合っていくかという点について、静かに熱いご講義をして頂きました。
◆経営を理解する
「食えない資格の代表格」ということに対しては、試験に合格しただけでは実務に繋がらない特殊性もさることながら、「経営」を分かっている方が少ないのが 原因であり、「経営を理解したうえで、やるべきことをちゃんとやっていれば困ることはない。」、「ちょっとした気づき」が紙一重のところで差となるという お話は、これから開業を考えらえている方や、開業して間もない方に大きなヒントとなったと思います。
◆必要以上に倹約しない
また実務知識の習得方法や、事務所の設置、運転資金についても具体的なアドバイスをして頂きました。なかでも「知識や情報・事務所の環境などへの投資を 渋ってはいけない。」、なぜなら「お金はお金(投資)からしか生まれない」というところは、開業当初に必要以上に倹約しがちなので、肝に銘じるべきである と感じました。
基本待っているだけではダメであり、提案型営業を行い次につながる仕事を意識して、開業から数年間は、そういう戦略で種をまいて基盤をつくり、紹介が紹介を呼ぶいいサイクルが出来るまで頑張ること。
◆当たり前のことをやる
お客様とコミュニケーションをとるためにも「経営者意識」が必要であり、専門知識を追いかけるだけでは不十分であり、専門知識をどのように見せてお金に変 えていくのか?というマーケティングやブランディングの重要性や、営業ツールとして名刺一つにもこだわること、当たり前のことをやっていない人が多いこと など、非常に重要なことを丁寧に解説して頂き、目から鱗が落ちる思いがしました。
◆常にブラッシュアップに努める
また、手引きや人に聞いて、直ぐに答えを求めるのではなく、法令や通達にあたって根拠を確認し、行政と対等に接してお客様のニーズを満たすこと。
何のために専門家としてお客様と行政の間に入っているのか?常に意識し、許認可の先にあるお客様の求めているものを見るようにすること、そのためにも経営数字を理解する必要がり、常に知識のブラッシュアップに努めていくプロとしての矜持を示して頂きました。
◆おわりに
受講された皆様の関心も高く、質疑応答では沢山のご質問を頂きました。
天川先生には、ひとつひとつの質問に丁寧に回答して頂き、とても感謝しております。
天川先生、ご講演いただきまして有難うございました。