明日の行政書士講座 バックナンバー

明日の行政書士講座 東京校第74回

【タイトル】行政書士3年目でわかった3つのこと
【日時】

2016年10月10日(月・祝)11:00~13:00

【講師】

廣瀬 幹 氏(つくば国際行政書士事務所 行政書士)

先生のプロフィール

 

 
つくば国際行政書士事務所 廣瀬 幹 氏
 

 
茨城県筑西市出身。
2004年3月 筑波大学社会学類卒業。
その後、公務員・バックパッカー等を経て、
2010年3月 上智大学法科大学院卒業
2014年4月 行政書士登録。
2016年9月 宅地建物取引士登録。
現在、茨城県つくば市にて「つくば国際行政書士事務所」を開業し、
国際業務や遺言・相続、運輸関係許認可等を中心に活動。

 

【実施報告】

今回は、茨城会所属、つくば国際行政書士事務所の廣瀬幹先生にお越しいただきました。公務員、司法試験受験生を経て行政書士になった経緯や、行政書士になってからの専門分野の確立に至るまでの思いを語っていただきました。

◆行政書士になるまで

 まず、行政書士になるまでの経緯について廣瀬先生からお話がありました。公務員時代、一つの稟議書につき10個以上の印鑑をもらわなければならないこと、自分がやりたいことをやるにはあと20年勤務することが必要であることなど、自分のやりたいことができない不自由さを感じていました。  公務員を辞めた後、発生した自分自身の相続問題を契機に法律家を目指します。それまで仲のよかった親族が、相続が発生すると人が変わったかのようになり相続問題に頭を悩ませます。今まで勉強していた法律の知識が実務では使えないことにも気づきました。
 また、一時期世界を旅するバックパッカーにもなりました。地元民と同じ格好をして旅をしていたら入国の際日本人と信じてもらえず足止めをされたこと、移動するバスの中で隣の席に座った外国人に睡眠薬を飲まされ金銭を取られたことなど、旅をする中で経験をした色々なエピソードをお話されました。
 ロースクールに入学した後は、司法試験合格を目指し受験勉強に励みましたが、残念ながら合格することはできず、今後どうしようか考えたそうです。
 その中で行政書士という業務を知り、行政書士になってみようと決意しました。

◆行政書士になってから

行政書士1年目は、相続・遺言業務や車庫証明などの業務を扱いました。行政書士業務をやっていく中で、人との出会いやつながりがとても大切であることを感じます。  2年目では専門分野の確立に励みました。その中で国際業務と出会い、その面白さを感じ、専門分野になりました。国際業務の大先輩・榎本先生との出会いもありました。
 3年目では、高付加価値業務への転換を目指します。多数の行政書士がやっている分野では、価格を値切られることもあり、他の人がやっていない分野での活躍を考えています。

◆最後に

 廣瀬先生の行政書士になるまでの経緯や経験は、これから行政書士を目指す方にとってとても励みに、また、開業後の専門業務の確立にいたるまでの思いや悩みは現在開業をして同じ悩みを抱えている行政書士の方に参考にしていただけるのではないかと思います。