基礎マスターで莫大な量の法知識をランク付けしながら効率よく網羅できたことは初学者の私にとって役に立ちました。

T.M さん(22歳)
 

合格者イラスト
国公立大学文系学部4年在学中
【合格校】
・一橋大学法科大学院(既修)、中央大学法科大学院(既修・全額免除学生)
◆適性試験 / 第2回:208点
◆学部成績 / 秀優率:71.7%
◆受講講座 /  入門講座本科生+リーガルトレーニング、 ロースクール突破小教室、適性試験シミュレーション、法学既修者試験模試 など

※プロフィールは、2012年合格時点のものです。

はじめに

私は大学入学後、多くの実務家の方のお話を聞き、法律の仕事は非常にやりがいがあると感じたため法律家を目指すようになりました。そして大学2年の春に友人に誘われて伊藤塾の入塾説明会に参加し、塾長の熱意ある説明に心を打たれたことをきっかけに伊藤塾で勉強することに決めました。インターネット受講ができたり、しっかりしたカリキュラムが組まれていたりしたおかげでアルバイトなどとも両立しながら自分のペースに合わせて勉強を進めることができ、伊藤塾に入って本当によかったと思います。

私がとった勉強方法

法律科目対策について

(1) 基礎的な法知識・法理論の修得について

基礎マスターの講義の受講とテキストの読み込みを中心に行いました。莫大な量の法知識をランク付けしながら効率よく網羅できたことは初学者の私にとって非常に役に立ちました。塾長の言うように何度も何度も徹底的にテキストを読み込み、理解が曖昧なところはインターネットで聴き返してみる、という単調な繰り返しが知識の定着につながる最短の近道だと思います。
また、当然のことではありますが、この段階からこまめに条文を引くことが重要だと考えます。私は、条文は法律問題を解決する出発点であり常に条文から入るのだということを忘れずに学習に取り組んでいました。論点とは結局条文の文言の解釈問題なので、きちんと条文を引きながら、ある論点がどの条文のどの文言の解釈の問題なのかということを意識して学習することが法知識の理解において必要不可欠だとだと考えます。

(2) 実践段階の学習について

実践段階の学習については、「問題研究」を用いて答案の流れや論点抽出の方法を覚えました。そこでは、予習すること、すなわち、受講前に自分で考えて最後まで実際に答案を書いてみることが大切だと考えます。もちろんいくら考えても進まないときは基礎マスターテキストや基本書を参考にしていましたが、私は試験の直前期になるまで時間は気にせず、とにかく答案を書ききることに努めました。答案構成にとどまらず実際に答案を書くことによって、文章のぎこちなさに気づくことができるのみならず記憶の定着にもつながります。ですので、最低限Aランクの問題については答案を作成することをお薦めします。また、解説を聴いた後は、復習として自分なりの論証をカードにしてまとめていました。時間はかかりますが、このように思考過程を丁寧に整理することにより未知の問題に取り組むにあたっての思考回路もできていくのではないかと考えます。

適性試験対策について

私は適性試験が得意な方ではなく、適性試験直前答練や公開模試では満足できる成績はとれていませんでした。しかし今思うと、毎回参加して本番に近い緊張感の中で時間内に問題を解くことが重要なのであり、私自身そうした中で解ける問題と解けない問題を見分ける能力や時間配分を身につけることができたと考えます。また、間違った問題は解説を聴いて解き方を理解し、数日たって再び解くことで思考過程を定着化させていきました。適性試験は勉強をしても得点にはあまりつながらないと言われていますが、決してそのようなことはないと思います。私と同じように適性試験に不安を感じる方は多いと思いますが、伊藤塾の答練や模試に毎回きちんと参加し、その問題を繰り返し解くことで満足いく成績につながるはずです。

パーソナル・ステートメント、面接対策について

ステートメントについては、どのようなことを書くかではなく、飾らずに自分をどのように表現するかを心掛けて書きました。すなわち、読み手に対して、法曹を志望するようになったきっかけやこれまでの経験、それらを通して感じたことや考えたことなどを分かりやすく素直に伝えられるように、丁寧にかつ言葉を選びながら文章を構成するようにしました。ステートメントは自分を見つめ直して受験に向けて気持ちを奮い立たせる良い機会でもあると思いますので、この機会にしっかり自分と向き合うことをお薦めしたいです。
面接についてもコミュニケーション能力を審査するものですので、ステートメント同様ありのままの自分を素直に表現できるように準備していれば十分だと考えます。

最後に

志望する法科大学院に合格できた勝因は、毎日淡々と勉強を続けてきたことに尽きると思います。忘れては覚え、忘れては覚えの繰り返しという地道で辛くなる作業の繰り返しで苦しい時期もありましたが、合格後の自分をイメージし、それをモチベーションにすることで乗り越えることができました。まだこの先に司法試験や二回試験もありますが合格に向けてこれからも精一杯努力を続けていきたいと思います。法科大学院を目指して伊藤塾で勉強に励んでいる皆さん、お互い夢に向かって頑張っていきましょう。