海運の分野で活躍する弁護士が少ないことから、海運業界で活躍できる弁護士になりたい

合格者イラスト
樫原 圭 さん  慶應義塾大学法学部3年
 
◆学部成績
GPA 3.34 / A:B:C:D=33:22:11:1
◆受講講座
司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、 コンプリート論文答練、予備試験全国公開短答模試など

◆合格校
慶應義塾大学法科大学院(既修)早期卒業

はじめに

もともと、子どもの頃から、えん罪を救ったり人の人生を大きく動かしたりすることができ、弱者の傍に寄り添うことができる弁護士に憧れを抱いておりました。父がよく弁護士の方と仕事をする機会が多く、家で弁護士の方に仕事においても窮地を救われた経験などをよく耳にし、より強く憧れるようになりました。また、父の仕事が海運系であり、現在海運の分野で活躍する弁護士が少ないことから、特に海運業界において活躍できる弁護士になりたいと考えるようになりました。そして、法学部に入学した時に伊藤塾に入塾し、法律の勉強を始めました。その後、サークルの先輩が早期卒業をされたことをきっかけに、早期卒業という道があることを知り、早く法科大学院に 行って、実践的な知識を身につけつつ、より早く司法試験を受けて実務に出ることができると考え、早期卒業を目指すことにしました。そのため、大学3年次は予備試験を受験しつつ、そのまま法科大学院入試に向けて勉強をする形になりました。法科大学院も大学と同じ慶應義塾大学法科大学院を選択いたしました。
 

私の勉強方法

【基礎学習について】
はじめは基礎講義についていくことで精一杯でした。しかし、どんどん進むペースに置いていかれないように、ライブ講義に通うように心がけ、行けなかった分はWebで早々に取り返すようにしていました。学部の試験期間と被ってしまっても、ライブ講義には足を運ぶようにし、学習のペースを作るように心がけていました。また、復習にあたっては、なるべく手を動かして、基礎マスターテキストに書いてあることや、本田講師や伊関講師が強調された箇所を紙に書いて体で覚えるようにしていました。しかし、復習が追いつかなくなる時もあったので、そのような場合には音読や黙読に置き換えていました。書くことに固執して復習が億劫になったり追いつかなくなったりしては本末転倒なので、どんな形であれ復習は欠かさないようにしていました。そして、基礎マスターでは、わからないところがあってもそこで立ち止まらず、とにかく講義を聴ききり、1周することに重きを置いていました。その分、論文マスターでは復習の薄さからわからないところも多くありましたが、その際に基礎マスターに立ち返って復習するようにしました。論文マスターで復習を行った方が、基礎マスターで使い方のわからなかった知識の応用方法がわかり、記憶しやすかったです。また論文マスター答練は自身の進捗を試すよいペースメーカーになっていました。
 
【法科大学院対策について】
過去問をひたすら反復していました。少なくとも5年分は時間を計測して解くようにしていました。そして、出てきた論証やわからなかった部分は基礎マスターや論文ナビゲートテキストで復習するようにしていました。論文ナビゲートテキストを読む→過去問を解く→復習するというサイクルを繰り返し、直前期には過去問を新たに解くのではなく、論文ナビゲートテキストを何回も読み、論証の正確さと瞬発的に記憶を喚起できるように努めていました。模試は時間がなかったので受けられませんでしたが、本番では時間の管理が大変だったので、一度受けておくとよかったと思いました。

早期卒業・飛び入学合格について

法学部の授業であれば、伊藤塾の勉強が直結すると感じました。どうしても伊藤塾や予備試験の勉強がしたくて授業を休んだりしがちになると思いますが、メリハリをつけて、伊藤塾の勉強と大学の勉強を関連させながら、勉強を進めていくとよいと思いました。具体的に言うと、僕は論文ナビゲートテキストを一元化教材として用いました。学部の授業で登場した論点や知識で知らないものがあれば、論文ナビゲートテキストに書き込んで一元化していました。そうすることで、学部試験前も論文ナビゲートテキストをメインで勉強すればよく、予備試験や法科大学院入試の勉強にもなるため、効率的に勉強を進められ、学部試験の勉強も無駄にならず、成績もある程度とることができたと思います。

おわりに

伊藤塾の基礎マスター、論文マスターと短答式試験・論文式試験・法科大学院入試の過去問があれば合格することができると思います。手を広げすぎずに、自分で決めたものをやり抜けば必ず合格できると思います。頑張ってください!