学習方法に迷いが生じることは受験生にとって大きな負担。 受験指導校や教材選びは大切な作業である

特待生合格

D.Nさん:  同志社大学法学部4年 ◆学部成績/[GPA]: 3.29 / A:B:C:D=64:52:24:0 ◆受講講座/ 司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、予備試験全国公開短答模試

合格校/京都大学法科大学院(既修)、大阪大学法科大学院(既修)、 神戸大学法科大学院(既修)、 同志社大学法科大学院(既修)全額免除

はじめに

 伊藤塾は同じ大学の友人に誘われて、1年生の夏ごろに入学しました。入学の決め手は合格実績 で、安心して予備試験や上位の法科大学院を目指すことができるところに魅力を感じました。入塾 後はオンラインでの受講をメインとして、自分の好きな時間に好きな場所で学習することができま した。また校舎に行けば質問や相談にも応じていただけるということで、講義のみならず、長い受験生活を送ることとなる学生に対して安心できるサービスを提供しているので、その点も安心でき ました。 

私の勉強法

基礎学習について

 私は伊藤塾以外の教材を用いなかったので、基礎学習は基礎マスターの受講とテキストの読み込 みだけを行っていました。伊藤塾の基礎マスターテキストは各教科が1冊ないしは2冊で、短答・ 論文のいずれの対策もできるようにまとめられています。また、解説も平易であり、基本書よりも 行間を読む必要が少ないため、初学者にとっても読み進めやすく、誤解が生まれにくいという長所もあります。一方で、量が多いため、分野ごとにメリハリをつけて学習する必要がありますが、こ れは基礎マスターの講義内で重要度ごとに詳細なランク付けが指示されることから、効率よく学習 を進めることができます
 基礎マスターを聴き終えると、論文対策として論文マスターを受講します。私は法科大学院入試 の対策も論文マスターと受験する法科大学院の過去問を用いました。論文マスターではそれまでの 基礎講義でインプットした知識を活かし、旧司法試験の問題演習を行います。最初は手も足も出ま せんでしたが、演習と基礎マスターテキストの読み込みを交互に行うことで、知識を問題の中でい かに使っていくかのコツを掴んでいけると思います。伊藤塾のテキストは網羅性が高く、前述した ように量は少なくありません。そこで基礎マスターの段階で全ての知識を入れようとするのではな く、各科目の特徴をつかみながらどんどん次の講義を受け、早めに論文マスターに取り掛かること をおすすめします。

法科大学院対策について

 私は、8月に同志社大学法科大学院、11月に京都大学・大阪大学・神戸大学の法科大学院を受 験し、全てで正規合格をすることができました。この4校を受験したのは私が関西に在住している ので、あまり環境を変えずにかつ、合格率が上位の法科大学院に進学したいと考えたからです。
 まず、4校の中で最も受験日程の早い同志社大学法科大学院の対策を5月頃から始めました。対 策は同じく法科大学院を受験する同級生と自主ゼミを組んで、過去問を解き、互いにコメントをし あうという方法で行いました。第三者の目線が入ることで自分では気づかなかった点も吸収できるため、効率が良いと思います。伊藤塾では、上位の法科大学院を目指す仲間も多く、自主ゼミのメ ンバーを見つけやすい環境ですから、ぜひ声をかけてみるのも良いかもしれません。
 また、同志社大学法科大学院の過去問には他校とは異なり、法科大学院のホームページに出題者 の詳細な解説がついており、問題も標準的であるため、法科大学院入試対策の最初には取り掛かりやすいのではないかと思います。
 同志社法科大学院の受験を終えると、大阪大学と京都大学の法科大学院対策を始めました。この2校に縛ったのは、大阪大学の受験が日程的に次であり、京都大学は第1志望であったからです。 この2校についても、過去問を自主ゼミ形式で解きながら、伊藤塾の論文マスターや論文ナビゲー トを復習するという方法で行いました。京都大学は毎年、憲法で統治分野、商法で手形小切手法が 1題ずつ出題され、他校ではないような細かい知識が要求されることもあることから、なるべく苦 手を解消し、広い出題範囲に何とかついていけるように意識しながら、基礎マスターの読み込みに 力を入れました。これは、個人的な印象ですが、法科大学院入試は事実の認定や評価を求められる 場合は少ない一方で、特定の知識や論点が正面から聞かれる場合が多いと感じました。そのため、出題されたその論点を知らなければ、他の受験生と大きく差がついてしまう可能性があるといえま す。そこで問題演習をしながらも、苦手分野についてはインプットを重点的に行うことの重要性を感じました。 

おわりに

 法律の学習を始めると、たくさんの受験指導校や基本書がある一方で、模試やテストの機会は大学受験ほど多くないため、自分の立ち位置がわからなくなって、学習方法に迷いが生じてしまいがちです。一度、学習方法に迷いが生じてしまうと、効率は著しく低下するし、時間的にも金銭的に もかえって負担となる可能性があります。そういった意味で受験指導校や教材選びは大切な作業と 言えます。伊藤塾は顕著な実績を有していることから、迷いが生じにくく、法科大学院入試やその 先の司法試験本番まで信じ抜ける内容であると受講生の立場である私も実感しています。私もまだ 志半ばの身ですから、この体験記をご覧の方と一緒に伊藤塾で切磋琢磨できることを楽しみにして います。