夢を夢のままで終わらせたくない。様々な不安を乗り越えて予備試験に合格!

J.Jさん

私立大学法学部卒業

◆ 受 講 講 座 / 司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、予備試験短答模試、予備試験論文模試、予備試験口述模試など
※掲載しております合格者のプロフィールは、2013年合格時点のものです。
※2013年予備試験合格者の皆様は、司法試験合格前のため、ご本人の学習環境に配慮して、実名・イニシャルでの公表を控えさせていただきます。

 

はじめに

私の父は法曹でしたが、私が小さい頃に亡くなりました。子どもの頃は、「いつか父のようになりたい」と漠然とした夢を描いていました。しかし、司法試験に挑戦する自信はなく、夢は夢のままになっていました。
20代の終わりころ、30歳という人生の分岐点を目前にして、自分の人生について初めて正面から考え直しました。このままでいいのだろうか、私には夢があったけど一度も真っ向から挑戦をしないまま諦めて後悔しないだろうか。
ちょうどその頃、予備試験という新しい試験が始まりましたので、自分にもできるかどうか挑戦してみようと受験を決意しました。
私が伊藤塾を選んだ理由は、学生時代から伊藤塾長の言葉に励まされてきたためです。直接お会いしたことはありませんでしたが、伊藤塾長の著書を読ませていただいて、励まされることが多々ありました。司法試験の受験をするならば、ぜひ塾長の講義を受けたいと思っていましたので、伊藤塾に入塾いたしました。

私がとった勉強方法

基礎的な法知識・法理論の修得について

最初にした勉強は、とにかく講義を聴くことでした。基礎マスターのストリーミングを見て、講義の内容をテキストにメモしていく。そして、重要部分にはマーカーを引いていく。このようにしてテキストを加工していきました。予備試験で問われている知識の7割以上は基礎マスターで学んだのではないかと思います。
勉強が進むにつれ、様々な知識が増え、いろいろな細かい知識を知りたいと思うようになってきます。細かい知識を知ることは楽しいですし、勉強した気にもなります。現に私も細かい知識を入れることによって合格できるのではないかと思っていました。しかし 、口述試験を終えた今になって考えると、基礎マスターで習ったことが一番大事なことだったのだと気づきました。基礎は本当に難しいです。でも、本当に大切だと思います。

短答式試験対策について

短答式対策としては、過去問を解きました。しかし、始めの頃は思うように正解肢を選ぶことができませんでした。困ってしまい、クラスマネージャーの方に相 談すると、短答マスターを受講すると良いとすすめられました。そこで、短答マスターを受講してみると、細かい知識がわかりやすく整理されていて、短答式過 去問も正解を選ぶことができるようになりました。そして、無事短答式試験に合格できました。

論文式試験対策について

論文については、非常に悩みました。最初は何を書いていいのかわからず、模範解答を見ては、こんなふうに書けるようになるのだろうか…、と不安ばかりが膨 らみました。書けないからほとんど書かない、このようなことを続けてしまった結果、せっかく短答式試験に合格したのに、論文式試験は不合格となってしまい ました。この反省をふまえ、翌年に向けて、参考答案を読んだり、実際に書いてみたり、答案構成をしたりしました。伊藤塾の問題研究には数十年分の過去問が 載っていましたので、それを活用して勉強をしました。

一般教養科目対策について

(1)短答式試験対策について
一般教養対策も悩みました。伊藤塾の一般教養対策講座を受講しましたが、それでも何が聞かれるかわからないという不安がありました。本試験会場で一般教養 の問題を解いてみて、やっぱり何が聞かれるかわからない科目だ…と改めて思いました。そして、一般教養を手広く勉強しても、あまり点数は伸びないように思 いました。対策としては、必要最低限の知識を入れて、知っているものは解けるし知らないものは解けない、という程度にしておいた方が無難かもしれません。
(2)論文式試験対策について
一般教養の論文式試験対策も、伊藤塾の講座を受講しました。講座では、小論文を書く際の形式を教えてもらいました。形式を守って書くことで、一応の答案が書けたように思います。

口述試験対策について

口述試験は複雑な思いでいっぱいです。頭の中で再現をすると、後悔することばかりです。口述試験は、自分の知識が曖昧だとすぐに見抜かれてしまう試験だと思いました。対策は、論文式試験合格が分かってから始めましたが、もっと早くから行っておけばよかったです。
口述模試は受けておいた方が良いと思います。受け答えの練習にもなりますが、入退室やお辞儀の仕方など形式面の練習もできますので、当日の緊張感が幾分減るのではないかと思います。

伊藤塾の学習と大学生活との両立、学習フォローについて

私はインターネットで勉強をしていました。伊藤塾では、勉強をしていてわからないところがあると質問に答えてくれる制度がありましたので、この制度をよく 活用しました。また、インターネットでの勉強を怠ると、次回ログインした際に伊藤塾長のメッセージが表示されるので、頑張らなくては、という気持ちになり ました。また、試験会場には必ず伊藤塾長が来てくださっていたので、それも本当に励まされました。口述試験の日は台風でしたが、それでも伊藤塾長は来てくださっていました。私は在宅生ですので、塾長と面識はありませんが、それでも、塾長のそばを通ると「おはようございます」と挨拶をしてくださり、とても勇気づけられました。

合格後を見据えて

勉強を始めた当初は、どのような法律家になりたいか、という明確な目標はありませんでした。しかし、勉強を続けているうちに、自分の周りにも思った以上に 法律問題が存在していることに気づきました。そして、自分の周りの法律問題を意識するようになってからは、やりたい分野も明確になりました。法律相談に来 られる方は、困っていて支えを欲していると思います。少しでも人の支えになれるような、そんな法律家になりたいと思っています。

最後に

論文式試験に合格したときは、本当に信じられませんでした。涙が出て、その日は眠れないほど嬉しかったです。家族、周りの人たちもみんな自分のことのよう に喜んでくれて、本当に頑張ってよかったと心の底から思いました。伊藤塾に口述模試予約のため電話をすると、スタッフの方もとても喜んでくれました。この ときは、目に映る景色全てが輝いているように見えて、感謝の気持ちで満たされました。でも、まだ最終合格ではないから、口述試験も頑張らなくては!と勉強 を再開しました。
ところが、口述試験は、大誤解をしてしまったり、予想外の問題が出たりして、惨憺たる結果で終わりました。口述試験後は、打って変わって沈んだ気持ちに なってしまっていました。思い悩んでも仕方がないとは分かっているのですが、不安でいっぱいでした。でも、いつかは絶対最終合格をするんだ、と気持ちを切 り替えて、発表までの期間は選択科目の勉強をしようと考えていました。
勉強したことは私の一部になるという思いで、これからも頑張っていきたいと思います。