サッカーに明け暮れる日々から一念発起。
後悔しないためにも全力で司法試験まで突っ走ります!

\大学在学中合格/ A.Pさん
合格者

慶應義塾大学法学部4年
◆ 受 講 講 座 /司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、コンプリート論文答練、予備試験全国公開短答模試など
◆法科大学院合格校/慶應義塾大学法科大学院(既修)、中央大学法科大学院(既修)全額免除
※プロフィールは、2019年合格時点のものです。

はじめに

特に理由もなく法学部に入学しました。体育会に所属していた僕は、法曹を目指しているわけでもなく、一般就職するつもりでいたため、大学の単位は落とさなければよいと考え、授業も真面目に出席せず、テストだけ何とか凌いで、サッカーに明け暮れる日々を過ごしていました。そのようななか、周りの友人は留学に行ったり、起業をしたり、将来のためにいろんな経験を積んでいました。これを見た僕は、ただスポーツをしているだけの自分が不安になるとともに、せっかく大学に通っているのに全く勉強していないなんて、なんてもったいないのだ!と思うようになりました。そこで、まずは大学の授業を真面目に受けてみることから始めてみました。するとどうでしょう。面白いのです、法律が。ここで僕の気持ちが変わります。“もっと勉強がしたい”“どうせなら法律に関わる職に就きたい”“じゃあ、最難関の司法試験受ける以外ないじゃん! ”と思うようになりました。そして、大学2年の10月、小さい頃からずっと続けてきたサッカーをやめ、司法試験を目指すことを決意しました。サッカーをやめたあの日、なぜか涙が止まらなかったことを今でも覚えています。それと同時に、中途半端なことをしたら、サッカーをやめたことを後悔するから全力で勉強しようと強く心に誓いました。そして、周りにいる法曹志望の人が伊藤塾ばかりだったので、皆と同じ受験指導校で勉強して落ちたら言い訳できないだろうと思い、伊藤塾に入塾しました。

私の勉強法

〈基礎学習について〉

とにかく、反復です。僕は、11月という中途半端なタイミングで入塾したのですが、4月から開講している基礎マスターに3月に追いつきました。というのも、どうせ何回も復習するのだから、まずは講義を消化することを優先していたからです。1日10時間勉強するとして、講義を6時間(2日分)、復習を4時間という感じでやっていました。あまりにも復習が間に合っていないときは講義3時間、復習7時間にするなどして調整をしていました。とにかくまずは先に進む。わかってなくても、復習ができてなくても。どうせまた戻ってくるのだから。こういう精神でした。また、11月に入塾した際には、伊藤塾のスタッフからは、半年後の短答式試験までに、憲民刑と時間があればプラス1科目の基礎マスターを終わらせて、その習熟度を5月の短答で確認しましょうと言われていました。ですが、どうせ受けるなら受かってやるよ、という反骨精神で猛烈に勉強しました。こういう気持ちも大事かもしれません。実際に、半年で短答式試験に合格しました。しかもそこそこ高得点で。これ、かなり自慢です。
僕は、暗記が得意でしたし、短答も論文も暗記だと思っています。論文は暗記じゃないとよく言いますが、そんなことはないと思います。論証を覚えておくことは当然の前提。そのうえで論文の書き方、解き方をパターン化して暗記します。あてはめの仕方も結局は暗記です。事実をどう使えばいいのか、暗記です。そのために、問題研究がとても役に立ちました。短文の事例問題をとにかく解くことで、解法をパターン化し、暗記する。そのためにはとても有益な教材だと思います。何回も繰り返しました。問題文の初めの一行を読めばどんな問題だったか思い出せて、問題文を全部読まなくても答案構成できるくらいにやり込みました。やり込んでください。いわゆる演習書なんかに手を出すのはその後です。というか、これくらいやってからじゃないと、学者の方が書かれた高度な内容の演習書なんて使いこなせません。基礎の反復、強い気持ち、暗記。これがすべてです。

〈短答式試験対策について〉

基礎マスターテキストを読んで、過去問を解く。この繰り返しです。時間に余裕があれば、マコタンとかをやってもいいと思います。過去問は、肢ごとに理由も含めて正誤がわかるようにしました。当日は消去法とか使えるとしても、知識として覚えるには、それでは意味ないからです。2年目は、不合格への恐怖心から、短答答練も受講しました。少し手を広げたという感じです。過去問を完璧にする。余裕があればそこから少し手を広げる。これ以上言うことはありません。

〈論文式試験対策について〉

問題研究と論文ナビゲートテキストを使っていました。問題研究をやって気づいたことを論文ナビゲートテキストに書き込む。そしてそれを読んで覚える。この繰り返しです。問題研究は、インプットのためのアウトプットという感じでした。今まで学んできたことを、論文で使うためにはどのようにして整理すればいいのか、アウトプットを通じて学んでいきます。答練も受講しました。時間内に答案を書く訓練のためです。あとはペースメーカーにもなります。サッカー選手が平日練習してコンディションを整えて、週末の試合でその成果を発揮するみたいなものです。1週間ある科目の問題研究を解いて、論証を覚えて、最後答練でその成果を発揮するのです。答練は試合です。試合で負けても、また1週間後には次の試合がきます。切り替えましょう。答練でできなかったことを分析し、改善策を考える。初めて知った論点をストックする。そしてまた1週間後の答練に向けての準備をする。この繰り返しです。いきなり答案は書けるようにはなりません。地道に頑張りましょう。

〈口述試験対策について〉

民法、刑法、民訴、刑訴、実務基礎の基礎マスターテキストをとにかく読みました。模試は受けるべきです。形式を知っておかないと当日不安になります。模試の点数がひどければ、危機感を持って勉強できます。点数がよければ自信につながり、余裕を持って当日を迎えられます。受けない理由はありません。それと、模試の日程は、あまり後にしない方がいいでしょう。ある程度勉強してからの方がいいと思って、後の方にしがちですが、勉強の方向性が間違っていることに模試で気づいたときに修正できなくなります。早めに受けましょう。

法科大学院入試との併願について

予備試験のための勉強で事足りたので、全く対策はしていません。入試前日に過去問を少し見て、形式を把握しておいたくらいです。

おわりに

自分が大好きだったサッカーをやめてまで選んだ道です。絶対後悔したくありません。予備試験はゴールではありません。ようやくスタート地点に立てました。本当の勝負はここからです。好きなことを好きなだけさせてくれる家族や、支えてくれている友人の期待に応えられるよう、感謝の気持ちを忘れずに、司法試験まで突っ走ります!