明日の法律家講座 バックナンバー

明日の法律家講座 東京校第201回

2012年9月22日(土)実施
 

震災・原発事故から考える法律家の役割

【講師】 
渡部 容子 氏(弁護士、「仙台弁護士会」所属、元伊藤塾塾生)


講師プロフィール

渡部 容子 氏(弁護士、「仙台弁護士会」所属、元伊藤塾塾生)

渡部 容子 氏
横浜出身、30歳
2005年 4月 中央大学法科大学院未修者コース入学
2008年 3月 同修了
    11月 司法修習新62期(東京)
2009年 12月 仙台弁護士会登録 一番町法律事務所入所
2010年 4月 日弁連司法修習費用緊急対策本部事務局員就任
     6月 ビギナーズネット設立、代表就任
 
現在、司法修習生の給費制復活の取り組みのほか、原発事故被害者支援、DV被害者支援
などに取り組む。離婚事件・労働事件が多い。
宮城学院女子大学非常勤講師。
 
 

講師からのメッセージ 

法律家を目指すみなさんへ
こんにちは!渡部容子です。私は弁護士になってすぐ司法修習生に対する給費制を存続させるための取り組みを仙台で始め、たくさんの人と一緒に全国に広げてきました。なんとか給費制の1年延期を実現させたあと、「いよいよ完全復活を目指してがんばろう!」という時に、震災・原発事故が起きました。
私はそのとき仙台の事務所にいました。先の見えない惨憺たる状況の中で、一体法律家に何ができるのか。悩みながらも目の前の被災者に向き合う中で、弁護士の役割、ひいては給費制の本当の意義も少しずつ見えてきたような気がします。今は弁護士の仕事が本当におもしろく、最高の仕事だと胸を張って言うことができます。
私はまだ3年目の弁護士です。そんな私がみなさんに教えられることは少ないですが、「新人弁護士の奮闘記」をお話しすることで、みなさんが法律家の仕事を具体的にイメージし、ご自身の「法律家像」を考える参考にしていただければ幸いです。また、被災地の状況や、あまり知られていない宮城県内の原発事故被害の実情をお伝えすることで、そうした問題に少しでも関心を持っていただければと思っています。