明日の法律家講座 バックナンバー

明日の法律家講座 東京校第254回

2016年12月17日(土)実施
 

私の弁護士日誌~夫婦別姓訴訟、DV問題、児童虐待問題等を中心に

【講師】 
打越 さく良 氏(弁護士、「さかきばら法律事務所」所属)


講師プロフィール

打越 さく良 氏(弁護士、「さかきばら法律事務所」所属)

2000年弁護士登録(第二東京弁護士会)。
離婚、DVなどの家事事件を多く取り扱う。
夫婦別姓訴訟弁護団事務局長として、2015年の最高裁大法廷判決に臨んだ。
日弁連両性の平等委員会委員、同家事法制員会委員。
mネット・民法改正情報ネットワーク呼びかけ人、憲法24条変えさせないキャンペーン呼びかけ人。
都内児童相談所非常勤嘱託弁護士。
一般社団法人女子高生サポートセンター Colabo監事。
文京区男女平等参画審議会委員。
 
単著に『なぜ妻は突然、離婚を切り出すのか』(祥伝社新書)、『レンアイ、基本のキ―好きになったらなんでも OK?』 (岩波ジュニア新書 )、『改訂 Q&A  DV事件の実務―相談から保護命令・離婚事件まで』(日本加除出版)、共著に『親権法の比較研究』(本山敦、床谷文雄編、日本評論社)等。
ジェンダー関係の裁判例等を扱うサイト gender and law(GAL)編集。
ウイメンズアクションネットワーク( wan)に「離婚ガイド」連載中。
ラブ・ピース・クラブに「フェミ時事通信」とブックレビュー連載中。
 
 

講師からのメッセージ 

家事事件の依頼者は、親密な関係の相手方から痛めつけられて深く傷ついていることが多いです。法律的側面でお役に立てることには限界がある。しかし、それでも、一応のゴールにたどり着き、再スタートを切るとき、みな最初に相談にいらしたときとは別人のように元気になっていることが多く、とてもやりがいを感じます。
そして、弁護士は一方当事者の利益を実現する仕事とはいえ、特に子どもがいるときなど、子どもや相手方の視点にも立って、どのようにしたらベターな解決になるか、誠実に考えることも必要です。健全な想像力を持ちたいと常に思います。
そして、マジョリティの「常識」に麻痺せずに、差別され理不尽な思いをするマイノリティに共感し、憲法等のツールを使ってサポートできるのも、弁護士という仕事の醍醐味と感じています。
個々の事件だけではなく、弁護士会やその他の一員として、世論を盛り立て、マスメディアに働きかけ、議員にロビーする、そんな可能性も秘めた仕事でもあります。
若いひとたちがどんどん法曹になり、正義と人権のために活躍してくれることを期待しています。