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明日の法律家講座 東京校第258回

2017年4月8日(土)実施

モンゴルでの法整備支援2045日~JICA専門家の仕事と長いその後~

【講師】 
岡 英男 氏(弁護士、「大正法律事務所」主宰)


講師プロフィール

岡 英男 氏(弁護士、「大正法律事務所」主宰)

弁護士(大阪弁護士会)、外国弁護士(モンゴル)、モンゴル国立国際仲裁センター仲裁人、日弁連国際交流委員会幹事

1972年 兵庫県神戸市生まれ
1995年 関西学院大学法学部法律学科卒業
1995年~1999年 実家に帰省
1999年~2004年 裁判所で勤務(高松、東京、徳島)
2006年 京都大学大学院法学研究科修了
2006年 最高裁判所司法修習生(新60期)
2007年 弁護士登録(兵庫県弁護士会)、春名・田中法律事務所入所
2010年 10月~ 201512月 モンゴル国最高裁判所で勤務( JICA専門家)
2016年 6月 大正法律事務所設立  

著書「おまえがガンバれよ―モンゴル最高裁での法整備支援 2045」(「司法協会」刊。伊藤塾長に帯書きしていただいています)
 

講師からのメッセージ 

 私は、本当に偶然にモンゴルと関わることになり、今もモンゴルに関係する仕事をしています。しかし、モンゴルに行くことが決まった当初、私は、モンゴルにも国際協力にもまったく関心はなく、法整備支援についてのあこがれも熱い思いもありませんでした。それでも、私に与えられた「モンゴルで調停制度を作る」という仕事は、十分に楽しく、結果的にもうまくやったと思っています。つまり、法整備支援とか、国際協力とかいうのは、全然特別な仕事ではない。それでいて、すばらしく面白い仕事です。私の経験をお話するとともに、将来これらの仕事を志している人に対しては、法整備支援や国際協力について、その意味を考える手がかりにしていただければ幸いです。
 法整備支援の専門家になるためには、法曹資格がまあ入場券といっても誤りではないと思うのですが、ところで法曹というのはこの講座でこれまでお話された多くの先生方が言うようなすばらしい仕事なのかどうか?私の妻は「弁護士ほどしょうもない奴等はいない」といつも言います。なるほどもっともなことだと説得されてしまう反面、結局これは我々(私)の人間性への批判であって、純粋に法曹の仕事を考えれば、私のようなしょうもない弁護士でもなんとか社会の歯車として小回りさせていただける、または王道を外れても枝道、抜け道を見つけられる。ふだんあまり皆さんにこういう話をする人はいないと思いますが、このような若干ひねくれた観点からも法曹のすばらしさ?についてお伝えできればうれしいです。