明日の法律家講座 バックナンバー

明日の法律家講座 東京校第270回

2018年4月21日(土)実施

私の体験的『憲法論』と実践的な『使い方』

【講師】 保坂 展人 氏(世田谷区長、元衆議院議員)
 
 


講師プロフィール

保坂 展人 氏(世田谷区長、元衆議院議員)

保坂展人氏
<学歴と主な職歴>
1955年、宮城県仙台市生まれ。
高校進学時の「内申書」をめぐって「内申書裁判」をたたかう(麹町中学校内申書事件)
1980年代から学校、教育問題をテーマにジャーナリストへ。
1996年総選挙で衆議院議員となり、2009年まで、3期11年間をつとめ、国会質問546回を重ね「質問王」の異名をとる。
2011年4月から世田谷区長(現在2期目)
<著書>
『相模原事件とヘイトクライム』(岩波ブックレット)
『脱原発区長はなぜ得票率67%で再選されたのか?』(ロッキング・オン)
『88万人のコミュニティデザイン 希望の地図の描き方』ほんの木 他
 

講師からのメッセージ 

私は、1972年に東京地方裁判所に提訴してから、1988年に最高裁判所で上告棄却されるまでの間「麹町中学・内申書裁判」の原告でした。16歳から32歳までの16年間です。少年時代から青年期までの長期間、争った内申書裁判の判例は、司法試験に出題されたこともあり、また大学の法学部でも学ぶと聞いています。若い弁護士さんに会った時、「あっ、判例の人ですね」と驚かれたことがあります。
内申書に中学生当時の「思想信条に関わる事項」を記載することが許されるとしたら、憲法が保障する「思想・良心の自由」に反するのではないかと問いかけ、内申書を乱用することで高校進学を妨げ、生徒の側の学習権を侵害したと訴えたのが内申書裁判です。
さらに、1996年10月に衆議院議員となり法務委員会に所属していました。2003年で一度落選しましたが、2005年に復帰して、2009年までに通算546回の国会質問を重ねました。記録的な質問回数で「質問王」(朝日新聞)と呼ばれました。 議員立法も手がけ、「国家公務員倫理法」「児童虐待防止法」等があります。また、昨年大きく問題となった「共謀罪」に反対する野党側の論戦に立って「目配せでも共謀罪は成立する」という法務大臣・刑事局長答弁を引き出しました。
安倍首相による「改憲」の日程が俎上に乗る中で、「憲法の使い方」を伝えたいと思います。