明日の法律家講座 バックナンバー

明日の法律家講座 東京校第292回

2020年2月1日(土)実施

司法試験は、絶対に合格する試験なのです。ただ、勉強の方法と、その表現の方法について、考え直して見ませんか?

松尾 翼 氏(「弁護士法人 松尾綜合法律事務所」代表弁護士)
 


講師プロフィール

松尾 翼 氏(「弁護士法人 松尾綜合法律事務所」代表弁護士)

松尾翼氏
1953年 早稲田大学法学部卒(法学士)。
1960年 弁護士登録、東京弁護士会所属。
1969年 ワシントン大学ロースクール卒(比較法修士)。
1984年 コロンビア大学ロースクール客員講師。
1989年 ベルギー ルーヴェン・カソリック大学法学部客員教授 他、
    メルボルン大学、早稲田大学、日本大学法学部、日本大学法科大学院講師等。
弁護士生活60年 現在も数多くの海外及び国内の民事・刑事紛争の現場で活躍中。
クライアントも、ポール・マッカートニー、マイルズ・デービスらの海外著名人や日本赤軍の岡本公三などの刑事事件の弁護、日本の大企業に対するアメリカ連邦裁判所係属中の民事、商事事件などで現地法律事務所と共同受任する等、多岐に渡る。
また、民事事件では、日本における企業再生の第一人者として、立て続けに7件の大型企業再生事件で内外債権者を相手方として、会社の再建を成功させる。一方、アメリカの司法調停手続でニューヨークの有名巨大法律事務所から日本の全国紙に謝罪文を掲載させ、さらに日本で2億ドルを新生銀行から支払わせ、大型倒産を解決したことは特に有名。
他方、学者、教師としても、コロンビア大学ロースクール、ルーバン・カソリック大学他、日本国内および海外の有名大学法学部等で教鞭を取る。
「U.S.&Japan Bankruptcy Law(1971年)」「Law and Politics in China’s Foreign Trade(共著、1973年)」「議論に絶対勝つ方法(ゲリー・スペンス著、松尾訳)」「最終弁論―歴史的裁判の勝訴を決めた説得術(監修あと書き)」をはじめ、著書、翻訳書他も多数。

 

講師からのメッセージ 

私は1931年生れ、東京で育ちました。しかし早くから父は無く、さらに1945年5月の東京大空襲で母、姉、弟を喪い、幸い祖父母の家に転がり込むことこそできましたが、一転して裕福な小市民の生活から貧乏生活に落ちました。この為、旧制中学、新制高校、早稲田大学第一法学部と進学することはできましたが、中学4年から働き乍ら勉強することになりました。旧司法試験は4回目に合格しました。翻って、今、目の前にしているあなた方受験生を見ると、私は本当に申し訳ない気持で一杯です。経済的負担や、精神的負担とが、60年も前に勉強していた私達より余程酷くなったり重くなったりしているようです。それなのに、その逆に将来への明るい展望がより狭まっているのではないかと心配するからです。
司法試験合格は、人生の終点ではありません。新しい人生のスタートラインにつく資格取得の要件なのです。
しかし、一旦、法律家の資格を手に入れたら、下記信条を指針の参考の一つとして下さるよう、切に希望しております。
失敗を恐れず、前に向かってチャレンジしてください。
【法律家としてのCreed(信念・綱領)】
「至誠而宝無私即剛」(至誠而して寶、無私すなわち剛(つよ)し“Honesty makes one precious; Selflessness makes one upright”)依頼者の為に誠意を尽くすことこそ宝であり、無私こそ依頼者にとって最も剛きものである。もっとくだいて言うならば、弁護士業の本質は、「お金儲けとは無関係」ということです。 参考資料:弁護士ドットコム「忘れ得ぬ言葉」
 

ご参加の皆さんは小六法をご持参ください。