明日の法律家講座 バックナンバー

明日の法律家講座 東京校第298回

2020年12月12日(土)実施

ライフステージにあわせて働き方をデザインする

鈴木 麻子(弁護士、元伊藤塾塾生)


講師プロフィール

鈴木 麻子(弁護士、元伊藤塾塾生)

前川  喜平
1980年 ドイツ生まれ
1999年 東京学芸大学附属高等学校卒業
2003年 司法試験合格 2005年 東京大学教養学部国際関係論分科卒業
2006年 弁護士登録(神奈川県弁護士会)
2017〜2019年 一般社団法人ジャパン・ダイアローグ・ジャパン・ソサエティリサーチャ(弁護士登録抹消)
2019年 弁護士再登録、家事案件専門の自由が丘テミス法律事務所開所
国際協力の分野に憧れて大学に進学したのち、伊藤真先生の憲法の講義に感銘を受けて法曹を志す。日本国憲法が、個人の尊重、生命、自由、幸福追求に最大の価値をおいていることに希望を見出す。離婚や相続など家族のトラブルに関する案件を数多く担当。加えて大規模な社会的案件(神奈川こころの自由裁判、在日米軍兵による犯罪被害等)や、国際人権NGOの運営にも携わる。20代後半から30代前半にかけて原因不明の体調不良、難病の疑いで手術・入院、さらに最愛の妹と夫を相次いで若くして亡くす経験を経て、自分の人生を見つめなおす。2016年末で一旦弁護士業を休業し、ダイバーシティ&インクルージョンを推進する社会的企業の活動を支援。弁護士再登録後は、離婚・相続・パートナーシップや家族関係を専門に、紛争予防のためのカウンセリング・アドバイスや家事案件を行なっている。
 

 

 

講師からのメッセージ 

 弁護士は、人様の人生をお預かりする仕事です。それゆえ、専門的な知識や経験に加えて、人生とは、生きるとは、世界とは何か・・・という人間観、死生観、世界観がおのずと仕事の在り方に反映されると感じています。私自身は、10代から国際協力の分野に興味があり、「なぜ世界から痛ましい紛争がなくならないのか」という疑問を持ち続け、伊藤先生から憲法を学んだことで、日本国憲法13条を拠り所に弁護士としてのキャリアをスタートしました。国際人権NGOの活動にも参加し、グローバル・ユニバーサルな視点から社会にアプローチすることを模索していました。
 その後、自分自身の病気、家族との死別というライフイベントを経て、個人の内面のあり方に興味をもつようになり、心理学、カウンセリング、対話の技法、最小単位のコミュニティである家族の人間関係についての学びを深めていきました。ご縁に導かれ、弁護士のキャリアを一時中断し、「対話(ダイアローグ)」をソーシャルエンターテインメイトとして社会に広げていく社会的企業の活動のリサーチャーとして活動。弁護士業を離れてみることで、肩書きのないありのままの自分の使命を考えなおす機会となりました。
 そして自分の専門知識、興味関心、そして果たすべき使命が重なりあったのが「家族・パートナーシップの専門の弁護士」という新たな肩書でした。自分のライフステージに合わせて、働き方をその都度見直して、デザインしなおすことができるのが弁護士の仕事の魅力のひとつだと思っています。私自身の少し「異色」なキャリアをお伝えすることで、みなさんがより自由に、ご自身らしく法律家としての生き方や働き方をデザインしていくヒントになれば嬉しく思います。