明日の法律家講座 バックナンバー

明日の法律家講座 東京校第304回

2021年6月19日(土)実施

日本の法曹界に新風をふかせる~リセを立ち上げた理由

講師プロフィール

藤田 美樹氏(株式会社リセ社長、弁護士(日本および米国NY州))

長岡隼平氏

1998年東京大学法学部卒業
2006年Duke大学ロースクールLL.M.
西村あさひ法律事務所において約18年間、国内外の企業間紛争に携わる。
リーガルテックによる紛争の事前予防に未来を感じ、2018年にリセを立ち上げる。
リーガルテック業界唯一の女社長であり、弁護士と4児(18歳、10歳、3歳の双子)の母としても活躍。
「消費者集団訴訟特例法の概要と企業の実務対応」等著書多数

 

講師からのメッセージ

 弁護士となって20年、ひたすら企業間の紛争に携わってきました。やりがいのある業務でしたが、起こってしまった紛争の事後処理の場合、前提となる契約書文言に縛られ、採ることができる手段が限られます。また、紛争が生じると、費用と時間がかかるだけではなく、人の心に大きな負の感情も残ります。そのため、業務を続けながら、予防法務の重要性を痛感していたのですが、同時に、弁護士の数も限られていますし、費用の問題もあって、全ての企業が十分な法的助言を受けるのは難しいという現状も目の当たりにしていました。
 今回の講演では、このような問題意識を持っていた私が、(1)どのような経緯でテクノロジーと出会い、(2)自らリーガルテックの会社を立ち上げることを決意したのか、(3)会社立ち上げ後、どのように上記問題意識を解決するためのサービスを開発したのか、(4)実際にサービスを提供し始めてどうなったのか、(5)起業後どういった出会いがあったのかなどをお話します。
 他業務においてもテクノロジー化が加速する中で、法務の世界だけがテクノロジー化を避けられるはずもなく、これからの法曹においては、テクノロジーとの共存という観点が必須です。どういった業務がどのような形でテクノロジー化していくのか、テクノロジー化が進む中で、法務に携わる人はどのようなスキルを磨き、「人」ならではの高度な思考が必要となる業務を行っていくべきなのか、などを考える契機としていただければ幸いです。