明日の法律家講座 東京校第366回
2025年4月25日(金)実施
【シリーズ】憲法と国際人権法による人権保障ー外国人の人権ー
国際人権法からみた「外国人の人権」
講師

申 惠丰 先生
(青山学院大学法学部 ヒューマンライツ学科教授)
【プロフィール】
1988年 青山学院大学法学部卒業
1993年 ジュネーブ国際高等研究所修士課程修了(DES)
1995年 東京大学法学政治学研究科博士課程修了
1996年 青山学院大学法学部に着任、現在同ヒューマンライツ学科教授
【主な取組み・活動】
国際人権規約などの国際人権法の国内実施の状況の比較に関心をもち、研究を行う。
訴訟案件において、国際人権法の論点について裁判所に意見書を提出することもしばしば行っている。
【主な著書】
『国際人権法―国際基準のダイナミズムと国内法との協調〔第2版〕』信山社、2016年
『友だちを助けるための国際人権法入門』影書房、2020年
『私たち一人ひとりのための国際人権法入門』影書房、2024年
講師からのメッセージ
憲法を学んでいると「外国人の人権」というテーマがありますが、国際人権法では、国家に対し、その管轄下にあるすべての人の人権を守ることを義務づけることが標準的であり、国民か外国人かという差異は全面に出てきません。但し、国際人権法の国内実施には未ださまざまな問題があり、在留資格のない外国人のような立場の人の人権は非常に脆弱です。今回は、国内法(憲法や、入管法のような法律)と国際法の谷間に落ちてしまいがちな「外国人の人権」をめぐる問題について考えていきます。